自転車王国 チロル、オーストリア

旅には自転車がよく似合う

チロルでよく見かけたものが自転車。今は日本もそうだし世界中で自転車(バイク)の愛好される時代になっているけれど、とりわけヨーロッパはスポーツとしても趣味としても強く愛される地なのだろう。夏のリゾート地としてのチロルは至る所で緑の中のサイクリングを楽しむ人達を見かけた。

swimもbikeも(アッヘンゼー)
swimもbikeも(アッヘンゼー)

スイスがハイキング王国なら、チロル--オーストリアは、(ハイキングもあるが)より特徴付けるという意味ではサイクリング王国といったところだろうか。僕自身、十代の頃はツーリングを楽しんでいた、今でこそ日常の足としては「普通」の自転車であるけれど、5年前の豪州・バララットで、また3年前のスイス・チューリヒでは現地のレンタサイクル(バイク)で町を駆け回った。旅と結び付く自転車は今も大好きだ。


ともあれ、自転車の多さは非常に強い印象の一つだった。列車にもたいてい自転車を持ち込んで積んでおける専用車両があって、そこでは自転車がないときは人が補助席を倒して使用できる、という人と自転車との主従が逆なくらいの厚遇ぶりだった。ハイキングでもゴンドラやケーブルに積むのはもちろん、険しい行路を駆け上がって行く家族連れをたくさん見かけた。下のリンクでもサイクルスポーツ編集長なる方が2005年当時で感心されているくらいだ。


オーストリアは想像を遙かに超える自転車天国だった

いわゆる自転車愛好家や自転車選手ではなく、ごく普通の人が観光のアクティビティの一つとしてサイクリングをしているのだ。

インスブルックといった町中でも、どう見ても随分なお年寄りが颯爽と路面電車やバスの間をくぐり抜けていた。小学生とおぼしき男の子らも、オフロードバイク用の尖ったヘルメットをかぶってダートな行路を攻めていた。健全さがかっこいい。

競技としても本格的

イタリア国境にも近いゼルデンの町のことは、最も奥深い谷エッツタール で述べた。ここを訪れたとき「marathon」と書かれた横断幕やポスターがあって、最初、よくある山岳マラソンかと思っていたら、自転車レースのようである。

Ötztaler Cycle Marathon
Ötztaler Cycle Marathon --- Sölden

ゼルデンを出発してエッツへ北上し、今度は東に進路を変えてインスブルックに向かい(=僕らが向かったのとちょうど逆行路)、紀元前後はローマからドイツに向かうのに好都合だった(がゆえにインスブルックが交通の要所となった)ブレンナー峠を越えて、と時計回りに一周するコースの、毎年8月末に開催されている盛大な大会のようである。

Ötztaler Cycle Marathon

サイトを見ると、真剣できつそうだけれど、何よりチロルの山道を走るだけに爽快感は格別だろうと思える。今、マラソンブームの日本は、海外マラソンを走るツアーが非常に多くなってきているけれど、自転車愛好家にお薦めできそうなレースであり、そもそもが夏のチロルを旅するのに自転車で駆け抜けてゆくのがそれ以上に面白そうだ。


 

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