マラソンチーム

日本男子マラソンの心意気

今回は合宿の時からマラソン選手と、その担当コーチを決めてマラソン・チームをつくり結束を重ねてきた。男女各1名の選手のみだった、専門コーチがいたわけでもない前回、前々回大会から大きな前進で、おかげで練習にもレースにも非常にいい結果をもたらした。

台北では僕が最初、一人でいたときから男子3人が合流し、ついで女子2人がやって来たときの賑やかさ、楽しさについては滞在中にも触れた。一人でする食事と皆でする食事では本当に気分が違う。皆でいると2時間、3時間はあっという間に過ぎるほどに話は尽きない。僕とMASAHITOさんやYUKOさんは経験を伝えられる、KOUICHIROU君は3人の経験から学べるだけでなく、お互いに情報交換できて、一人でいる不安を解消できた。

普段、人はそれと意識していないことが多いけれど、コミュニケーションが競技にもたらす影響は非常に大きい。完走記の中で何度か記したことがある。仕事でもそうだけれど、親しい人が近くにいて何気ない会話を交わせることは心身のリラックスによるコンディションの維持という意味でも競技結果を大きく左右する。

例えば、今年4月のマスターズに初出場したゴルフの石川遼も「初めての経験なので意識して(キャディーらと)コミュニケーションを取るようにしないといけない」と語っていたように。それが十代で分かっているところが彼の恐ろしさなのだが・・・。

選手4人は代表選考が決まる前から心を通じ合わせることができた。レースも一人で出場するより以上の力をそれぞれが発揮することができた。おかげでマラソンチームは4人全員が入賞(内メダル2)を果たすことができた。

とりわけ男子マラソンで日本勢が3、4、5位連続入賞を果たせたことは皆が歓喜するほどに嬉しかった。折返しまで上位5位をアフリカ勢が占めたハイレベルなレースの中で、最後にチームJAPANの粘り強さを見せることができた。日本選手団のインタビューでも述べた通り、日本男子マラソンの実力と心意気を世界に示せたことを誇りに思う。表彰式で掲げられた日の丸も3人の力によるものと考えている。


男子マラソンチーム
男子マラソンチーム

楽しかったチームで過ごした日々

選手は別の項で述べているので、コーチについて。

男子コーチ、SIMOBOさん。日本聴覚障害者陸上協会長。7年前に設立された協会の立ち上げに早くから奔走されていた(当時のことは完走記に少し)。

2002年度日本聴覚障害者陸上競技記録会/完走記


東京で活動しているので各方面に顔が広い。他種目選手ともず~っと立ち話しが続く。情報量も抜群。海外勢とも然り、で日・中・韓の3国開催大会に向けても今回、熱心に打ち合せを行っていた。

女子コーチ、KITAさん。前回メルボルン大会前の合宿とYUKOさんの wedding party 以来。僕に対するイメージがだいぶ崩れた・・・とか。まあまあ、それは心の壁を取り払ったということで。

皆、知った間柄の、同じ長距離経験のあるメンバーだけに、朝のジョギングからはじめ、レースまでは無論、閉会式や出国日の最後までずっとマラソンチームで行動をともにした。食事の席でも飲みでも、常に盛り上がった。6人が皆、遠慮も気兼ねも要らない仲の、一緒に過ごした日々は本当に楽しかった。

普段、マラソン選手は一人で練習することが多く、チーム性というものをあまり感じない、もちろん皆、全国に散らばっている間だけに、こうして束の間を一緒にすることが余計に凝縮された時間だった、滅多に味わえないチームの醍醐味で、かけがえのないものを残してくれた。


閉会式にて
閉幕典禮照片

 

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