なぜスイスだったのか

出発前のブログから──。

旅行需要が好調

今年は海外旅行が好調~新聞(6/10(土)日経)から。

夏の海外旅行予約が好調。JTBのパックツアー予約数は前年比17%増、HISは47%増、近ツーは14%増。平均単価も日本旅行で前年比23%伸びるなど、リッチ志向。

今年はGWも好調だったことから、今年の海外旅行者数は6年ぶりに過去最高を更新して1800万人に達しそうな勢い──という。

僕も海外旅行はこれからもできれば、年に一度くらいは楽しみたい。

景気が回復したわけでも、突如、リッチになったわけでもないが、マイホームはなくても、車は中古でも、他の趣味、食費、嗜好品・・・等々を切り詰めてでも、海外に出かけて得られる刺激と、心の中に残る思い出を求めてゆきたい。

2006年06月17日(土) 23:58

最初で最後のつもりで

新聞からの話題──今日(6/18)の日経新聞。

サンデー日経アルファの<セカンドステージ>ページで「50代からの英語」と題して、シニア層に英会話学習熱の高まっていることが紹介されている。

ここに挙げられているWさん(74歳)は60歳で海外旅行デビュー。以後に英語に目覚めたという。「大好きなスイスにはすでに8回訪れた」と。

St.Niklaus(ザンクト・ニクラウス)駅
St.Niklaus(ザンクト・ニクラウス)駅

僕らが突然、スイス旅行を思い立ってからすぐに気付かされたのだが、スイスはエルダー層に人気の地。退職記念に出かけるのにちょうどいい、という感じで。 「若い」とも言いきれない僕らであるが、スイスの選択はちょっと若年寄っぽかったかなぁ、と思わないでもない。

それから、Wさんがそうであるように、スイスは、ハマる人が多いようなのも特徴。何度も繰り返し訪れたくなる、そうしている人の多い地のようだ。

そういう人も多いのは承知しつつ、スイスはやはり、遠い上に物価も高い。 日経の記事は、大体がこの新聞は立派な企業に勤めている(勤め上げた)富裕な人を基準としているところがあるから。

そうでない僕は、アメリカ方面に数度行っただけで、ヨーロッパに行くことは自分の人生でないかもしれないとさえ思っていたくらいで、そう簡単に何度も行ける地ではない。

僕ら夫婦にとっては、あくまで最初で最後のつもりのスイス旅行である。

2006年06月18日(日) 16:52

なぜスイスだったのか

以下、今回記。

行ってみれば何て事なく行けたスイスであるが、思い切ったものである。最初はGWを利用して手近に東南アジア方面のつもりでいた。ベトナムかタイかカンボジアか・・・といった辺りで考えていたのだけれど、タイの政情不安で渡航注意が出されたことから断念。

GW直前で予約も無理そうだったから諦めて(GWはどこにも出かけず)、その分思い切って遠くに足を伸ばしてみようか、と。ならば、ヨーロッパ。思い浮かんだのがギリシャ。以前、職場の上司が行かれたのを思い出したことや、ちょうどGWにギリシャのことが沢山出てくる『ねじまき鳥クロニクル』を再読したこともあった。

新聞広告で見たクラブツーリズム社のツアーで面白かったのは、クルーズ周遊型。日中は陸(おか)に上がる日もあるが、寝泊まりと移動がずっと船、というエーゲ海浮遊(漂流?)旅行。料金もだいぶ安く、好奇心そそられたのだが、ギリシャのツアーチラシを見ている内に、そこで目奪われたのがスイス。神話の世界もいいが、緑広がるユングフラウの写真にあっさり心変わりとなった。

グローバリズム、フラット化する世界、ネットの時代に・・・

航空券手配、ホテル予約に始まり、現地での行動計画、移動予定(列車の時刻表)はすべてネットで手配できる。さらには、それらの評判、クチコミ等をつぶさにも知ることができる。それこそホテルの壁のシミまで・・・ありとあらゆる情報が今ではネットにあふれている(*)

当たり前のようにネットが生活の中に入り込んでいる時代。それが便利だという「ネットの恩恵」を感じることもない時代なのかもしれない。

クライネ・シャイデック
クライネ・シャイデック

ただ、海外旅行の自由度、選択肢が拡がり、個人レベルでもいとも容易に情報が入手できるようになった反面、複雑でさみしい思いも比例して大きくなる。海外旅行の楽しみは、まだ見知らぬ土地への憧れに胸を膨らませることである(あった)のに。

僕の多くはない海外旅行経験を振り返ってみても、FAXも普及していない、まだ文通(エアメイル)するより他なかった頃のときめきに勝るものはない。

情報が一瞬のうちに同時に世界中に行き渡る時代には、都市の姿も均質化してゆく。そこだけの価値、というのも減って感動も薄れてゆく。

情報はたやすく流れるけれど、それでも人が移動することはまだ容易でない。マッターホルンの空模様はクリック一つで知れるけれど、そこに立てるかどうかはまた別。二次情報でなく、ダイレクトに自分が対象に向かい合えるかどうか。そして何を感じるか。情報のあふれる時代にあっては、感受性を維持し高める努力が一層、個人に求められるのだと思う。


このページにも色んなキーワード、固有名詞検索でやって来られる方が多い。「隣席確約」、「国際FAX」、「グリンデルワルトやツェルマットのホテル事情」、「ハイダ」、「3G、携帯電話」・・・。僕自身が他の方のサイトを参考にしたように、何かお役に立てる情報があったなら何よりです。

いつかまた

「最初で最後」のつもりであったスイス。このホームページへの旅行記も予想を大きく超えて三十回近くにわたっての、何より誤算だったのは完結に丸一年かかる記述となったこと。

旅は行く前のプランづくりにはじまって、終えた後の整理もまた楽しい。書き残したメモと現像した写真を眺めながら当時の記憶をもう一度呼び起こした。この旅行記を仕上げるため、ガイドブックはむしろ帰国後に何度も繰り返して手にした。現地に行ったのは「きっかけ」で、旅を終えてからの方が思いをはせる時間がずっと長い。

準備期間も含めて約一年間、存分に愉しませてもらった。机周りにずっと置かれたままだったガイドブックや写真や資料やメモや・・・をやっと片付けられる。

「またいつか」があるのかどうか・・・。春先から旅行会社は夏のスイス行き説明会を繰り返している。僕もツアーパンフや新聞広告を時々、眺めては、一年前の足跡を反芻している。今年はJALの定期便がなくなった代わりに、地方空港からのチャーター便ツアーというのが目立っている気がする。今夏、訪れる方、またいつか予定されている方にとって、いい旅になることを願っています。

edelweiss-air
edelweiss air

 

  Related Entries


Message

メールアドレスが公開されることはありません。