パソコン持参をあきらめる(準備編2)

旅にはノートパソコン

次にパソコン。

ノートパソコンを持って行きたい目的は、順に(1)ネットで情報収集したいため、(2)このブログを更新したいため、(3)旅のログを記録したいため、(4)メールの送受信をしたいため、(5)デジカメの撮影データをバックアップ(コピー)しておくため。

(4)はさほど大きくない。せっかくの旅行中、あまり普段の事務的なメールは見たくないし、必要な連絡は携帯でも肩代わりできる。(1)は特にスイスのサイトが非常に充実しているから。これは別にいつか記したいけれど、さすが観光立国というべきか、国鉄の時刻表から何から、とても使いやすい。サイトのデザインもきれいで有用な情報も多い。

ツェルマット教会前のドルフ広場
ツェルマット教会前のドルフ広場

(5)も大きい。例えカメラを山で落としも壊れても、あるいは盗まれても、あきらめはつくけれど、それが一番の目的の、スイスの美しい風景を収めた撮影データまで消えてしまったら泣くに泣けない。

(2) も更新できるにこしたことはない。3年前のバンクーバーでは現地でホームページを更新した(まだブログはなかった)。昨年1月のメルボルンでは、これをきっかけにブログを開設して首尾良く現地でも更新できた。滞在目的が目的だっただけにじっくりと部屋で更新する時間もあった。

バンクーバーもメルボルンも接続にそれぞれ多少の苦労はあったものの、現地でライブに更新し、楽しみに読んでくれている誰かもいる、というのは非常に楽しかった。

旅行記は財産

それに何よりも、バンクーバー、メルボルンのいずれでもそうだし、また、帰国後に記したボストンや香港も含めて、やはり、旅行記はかけがえのない想い出になる。

ホームページの中でも旅行記が一番、純度が高い、というか、自分で何度も読み返すのに耐えうる内容になってくれている。読み返しても「あー、いい経験したよな」と懐かしく思い出せる。旅行中は、「そんなこと思ったかな」「そんなふうに考えたっけ」と、日常とはまるで違う時間や行動の中で、後になって思うと自分でも信じられない思考パターンになっている。そしてまた、それらはいったん、日常に戻ってしまうと、いともたやすく忘れてしまう。そんな経験や思いや行動というものを旅行記は確かに残してくれる。

特に旅のログ(記録)というのは、その場その場でこまめに書き記しておかないと、後になって思い出すのとでは臨場感とか興奮感とかが全然、違ってくる(失われてしまう) ものである。メルボルンのブログもボストン旅行記も、この先、自分でも一生、できないような(書けないような)経験であり、内容であると思う。

その意味でも、今回は現地で更新する時間的精神的余裕はかなり小さいと思うけれど、たとえ更新はムリでも、ネットにつなげられなくても、ログの書きとめ用に持って行こうと思う。

現実問題として難点の多いPC持参

説明が長くなったが、ノートパソコンを持って行きたい、持って行くのがいい、ことには異論はないものの、これも問題点があって・・・。

バンクーバーでもメルボルンでも記したが、僕のノートパソコンがとにかく古い。メルボルンでは度々、ピンチになった。帰国したら画面が真っ黒に(映らなく)なってしまった。スペック自体も劣るし、どうも画面の件はバックライト、インバーター基板の経年劣化によるものらしく、専門の業者にネットで見積もりをきいてみたら「その(Lavie)機種は経験ないけれど数万円くらい」とのこと。キータッチが非常に気に入っているので修理も検討したのだけれど、必要に迫られないと、でそのままにしておいた。

ツェルマットの空を泳ぐパラグライダー
スカイスポーツも盛ん

ところが、しばらくするとまた調子も戻ったようで、今では何とか使えるまでに復活してくれた。これも買い換えを検討した。・・・が、そうそう頻繁に持ち歩く方でもない。本当は持ち歩きたいタイプなのだが、持ち歩くとあまりにオタクになり過ぎてしまいそう。一年一度の海外旅行のために、20万円近いモバイル用ノートPCは高い(でもほしい)。中古も探したけれど・・・。

とりあえずは今のLavieを持参することに。・・・で、また出発前に準備。データの転送、ネット接続(ローミング)の設定、等々。これらもパソコン自体の性能がよければ、新しければ簡単にできるものだが・・・。無線LANなんて全く遠い世界のもの。

バンクーバーでは従量制、メルボルンでは定額制を利用した@niftyのローミングサービス。今回は利用頻度も少ないと思うので、また従量制を予定。それから、今回は新たに、3G対応の携帯(ボーダフォン)接続でのモバイルデータ通信というのもできそうなので、それも選択肢の一つとして準備して行こう。でも、できるかなあ・・・。

ずっと以前、妻が自宅でまだネット接続していなかったとき、携帯でのメールのやりとりでは限度がある(親指打ちだけではきつい)ので、ノートパソコンに携帯を接続しての送信を設定してやったことがある。もちろん、ものすごい遅いものだった。そのときのケーブルが使えるかなあ・・・。

・・・とここまで書き込んで、やはり画面の復活は一時的なものだったようで、再びダウン。スイスからのダイヤルアップの接続が一応、済んだところだったのに・・・。向こうで変圧器を通せば逆にそれがPCにもいい刺激となって映ってくれるか!? なんて天に祈るような淡い期待もむなしいので、やはりもう、PCは持って行かないことにしよう。

どうしてもPCを持参すると、接続やら設定やらあれやこれやに時間をとられてしまう(それはそれで楽しいけれど)。やっぱりできるだけ歩き回って、くたくたになるくらいに足を使って、夜はすぐに寝る、という健康的な旅本来の姿でいくしかないね。

実際にもリゾート地では似つかわしくなく

以上は7月9日にブログに書き込んだもの。実際のところは、というと、携帯でさえそれほど使うこともなかったくらいで、パソコンを持参しても使う余裕は全くなかったと思う。朝早い行動が何より貴重で求められる地なので、夜遅くまでパソコンとは格闘していられない。それに夜の更けるのも遅いので、自然とホテルに帰る時間も遅くなってしまう。

グローセ・シャイデックにて
グローセ・シャイデックにて

確かに機内や列車内でノートパソコンを開いている観光客や現地の人も多く目にした。スイスの列車事情はまた後日に記す予定だが、世界トップクラスの日本以上に列車をはじめとした交通インフラの整っているスイスは、客車内でも電源の提供されている車両が多かった。無線LANがどこまで整備されているかは分からないけれど、チューリヒやジュネーブといった国際的な金融都市を抱えるだけあって、颯爽としたビジネスマン(ウーマン)が極めてインテレクチュアルに画面を見詰めていた。

ただ、それはやはりチューリヒ等の都市界隈のことで、グリンデルワルトやツェルマットといったリゾート地では全く様相を異にした。狭い国内でありながら、そうした観光地に近付くと、まるでスイッチをオフにするように、風景も雰囲気もデジタルからアナログへと切り替わる。スーツやネクタイやパソコンは似合わず、浮いてしまう。ふさわしいのは、登山靴であり、リュックであり、トレッキングポールであり。


 

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