ホテル事情 2

ホテル・ヨーロッパ

今回の旅は日増しに内容が良くなっていった、興奮度も高まっていった。グリンデルワルトより次のツェルマットが良かったように、泊まったこのホテルも、また格段の素晴らしさであった。

ツェルマットでのホテルレストラン
ホテル・ヨーロッパのレストラン

ツェルマット駅に降り立ち、言えば電気自動車で迎えに来てくれるところ、あえてスーツケースを押しながらバーンホフ通りを歩いてホテルまで向かう。小さなホテルの、入口はマッターホルンと反対側ゆえに目立つことなくひっそりと建っている。ここでもテディベアがお出迎え。

ホテル ヨーロッパ(Europe)


部屋の前に案内されたのがレストラン(ダイニング)で、思わず声を上げたほどの格調ある雰囲気。ベッドに寝ころんだまま眺められるマッターホルンビューの客室といい、グリンデルワルトのアルテポスト(も良かったが)をはるかに凌いでいた。

ここは特にレストランの雰囲気が素敵であった。日の長い夏のスイスに、室内はあえて暗く、照明とキャンドルとでムードを作り上げている。格子窓からは遮ることなくマッターホルンが眺められる。

ヨーロピアンムードを堪能

自分達が日本人であることを棚に上げて、ではあるが、ここは、ガイドブックに紹介されることもなく、日本語サイトからの仲介もどこにも見あたらなかった分、3泊4日中、日本人客を全く見ることもなく、まさに「ヨーロッパ」の雰囲気を堪能させてくれた。周囲の他の客がまた皆、品のいい老紳士、老婦人たちである。若くはないご婦人がテーブルに一人で食事をしている光景がサマになる。

皆、旅慣れている。旅というより、リゾート慣れしている感じの中、「人生最初で最後のスイス旅行」(のつもり)の僕らが場違いに思えてくる。「おいおい、君たちが来るにはまだ二十年早いよ」という感じの場所であった。

2日目は中庭で
日の長い地の夕食、2日目は中庭で

戸外には広くはないけれど、当然、ガーデンもある。室内もいいが、初日の夕食時、外で食べていた客がいたのを真似て、2日目は僕らも希望してみた。ところが、考えることは皆、同じのようで、既に外のテーブルには先約が入っている。女性従業員に「無理そうね」といわれて諦めかけていたら、やって来たマスターが、「じゃあ、これをもって出よう」と室内のテーブルを持ち上げて運び出してくれた。店の都合でなく、客のリクエストにとことん応えようとしてくれるサービスに大いに感激させられた。先約客は、昨日、僕らの隣のテーブルで食べていた、夫婦3組くらいでやってきていたグループで、彼らもにっこり微笑んでくれた。

キャンドルの灯る室内のテーブルではワイン、今度のガーデンディナーではビール、と気持ちよく酔うことができた。料理も申し分なかった。

レストランの奥のコーナーはバーになっている、夏の間は夜のふけるのが遅く、朝の明けるのが早く、でバーを利用使用という感じでもないが、天気に恵まれなかったり、夜の長い冬シーズンには重宝しそうである。

各国ナショナルチームのサイン入りペナント
スイス、オーストリア、ドイツ、日本・・・、
各国ナショナルチームのサイン入りペナント

冬、といえばもちろんスキー。壁を見ると、スキーの各国ナショナルチームのペナントが沢山、貼ってある。今回の僕らはたまたま運良く日本人客と一緒にならなかったが、(どちらかというとツェルマットは冬がハイシーズンの)シーズン中は、日本からのスキー選手がこのホテルを利用しているのだろうことが分かる。地元スイスは無論、近隣ヨーロッパ諸国に交じっての日本チームのペナントに寄せられているサインを見ると、皆川賢太郎選手他の名前もあった。各国スキー連盟も御用達のホテルなんだろう。とにかく満足度は申し分なく、次もツェルマットに来るなら必ずここで、と思えるホテルであった。


 

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