静かな佇まい ランツベルク

レヒ川沿いの中世都市

date journey
7月26日(月)
9:19 München ---- Kaufering --
-- ---- 10:11 Landsberg--

前日のノイシュヴァンシュタイン城ツアーを満足裡に終えてこの旅も充分に目的を果たせた最終日。夕方発のフライトまではまだたっぷりの時間が残されている。さて、この日はどこに行こう。最後の最後まで無計画なまま案を練る。

当初はミュンヘン市内観光に半日、一日当てるつもりでいたけれど、結局、毎日のように中央駅~マリエン広場までの一番のスポットを往復している。もちろん博物館巡りや郊外やの選択肢も残っていたけれど、「住みやすい都市1位」の利便性はうなずける一方で、都市性を脱した魅力の方が欲しいと小さな町を探してみる。

ランツベルク ハウプト広場と市庁舎
静かな佇まいランツベルク ハウプト広場と市庁舎

あらためてフュッセンを訪れてみるか、あるいはアウグスブルクか、それもできたろうけれど、選んだのはミュンヘンから40分と近いランツベルク(Landsberg)。これならばロマンティック街道路線にも逸れない。

塩の道の要所として栄えた名残

中央駅からの出発路線は、これまで使っていた11~26番線の手前メーン路線でなく、27~36番線として奥の方にある。おまけにこの日はなぜか本来の出発路線と違う路線からの出発になっていて、それが表示されているとかでもなく駅員も「そうだね、おかしいね」とかあって出発間際に慌てさせられた。また降りるときも、最初、一つ手前の Landsberg(L)Schule 駅で降りかけて危なかった。リュックを背負った若い女性が降りるのにつられそうになったが、正しいのは次のLandsberg(Lech)。

到着してみるとここが終点駅になるのを見て(知って)、降車駅を心配しなくても良いのだと分かるのだが、何事も初めてのときは全てがとまどいながらの初経験。でもその新鮮さこそが旅であり。ちなみに Schule は英語のスクールで、その通りに駅から見える光景も大きな緑に覆われて町という雰囲気はなかった。

ランツベルク市立博物館
元は1693年イエズス会のグラマースクールとして建てられ
1989年に市立博物館とされた
後方はハイリヒ・クロイツ教会(Heilig-Kreuz Kirche)
Neues Stadtmuseum

ランツベルクは Landsberg am Lech の地名の通り、レヒ川沿いに立つ町。古くは1160年、獅子王ハインリッヒが城塞を築き、塩の道(Salzgasse,Salt Alley)として栄えた。

情緒ある町の多くがそうであるように、ランツベルクもその後の近代化で取り残された。その静かな佇まいが美しい。これまで向かったローテンブルク、ザルツブルク、ノイシュヴァンシュタイン城といった有名観光地でなく、観光客とおぼしき人の姿もそう多くはない。ミュンヘンから至近にあって日本人の姿を見ることもなかった。

社会見学、あるいはエクスカーションにうってつけ

僕らが歩いているルートに同じく、自転車でやって来ていた外国人と、社会見学とでもいったような、どこかの小学校の生徒が先生に引導されて歩いていた程度だった。その後もまた別の集団がバスでやって来ていて、ちょうど僕らが昔、萩や津和野を社会見学で訪問したような、きっとこの近郊の学校にとっても日帰りでやってこれて歩いて一回りするのに適当な、歴史学習にうってつけというような町だ。

情報に乏しく、どんな町なのだろうと不安だったが、来て大正解だった。大きすぎる町だとガイドブックの情報量にも圧倒させられるが、現地でもらったリーフレットの英語ガイドを読んで町の歴史や由来やをゼロから知ってゆける、子ども達の社会見学同様、エクスカーション風の小旅行を楽しめるといったこぢんまりとした大きさがちょうどいい。

バイエルン門から見下ろすランツベルクの町並み
バイエルン門塔から見下ろすランツベルクの町並み

観光客で賑わう気ぜわしさはなく、でも立派な歴史と情緒はあって癒やされる。ローテンブルクやオーバーアマガウを訪れる都度、ここに泊まりたかった、と思ったものだが、ここランツベルクでもまた然り。今回の訪問箇所を「滞在先」にしたいか、という思いでランキングにするなら、1.ランツベルク 2.オーバーアマガウ 3.ローテンブルク 4.ミュンヘンの順だろうか。肩肘張っていないところがいい。


 

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