崖に立つ白亜の城 ノイシュヴァンシュタイン城

アルプス山麓の景勝地

リンダーホフ城、オーバーアマガウと立ち寄った後、バスはいよいよのハイライト、ノイシュヴァンシュタイン城へ。

同じバイエルン州とはいえ、やはりミュンヘン近郊とははっきりと違う、オーストリアとの国境に立ちふさがるアルプスの裾野のさわやかな空気。この頃にはもう天気も完全に回復してくれて、車窓いっぱいに青空と緑の広がる、そして湖も──の光景が心地よかった。晴れやかだった。

バス車窓から見えてきた聖コロマン教会とその向こうのノイシュヴァンシュタイン城
バス車窓から見えてきた聖コロマン教会と
その向こうのノイシュヴァバンシュタイン城

右手の大きなフォルッゲン湖に気を取られていると左手に聖コロマン教会が現れる。広がる野の中にぽつねんと、というか、気高くというか、清らかな気品を保ってひっそりと建っている。その向こうに小さく見えるのがノイシュヴァンシュタイン城。ガイドブックやポスターや、のよく目にする観光写真のイメージが強かったから、まだこの時点で見える小ささが「あれ?」という感じ。ちょっと期待しすぎだったかも。

峡谷に架けられたマリエン橋からの絶景

バスの停まったチケットセンター地区は、前方のホーエンシュヴァンガウ城、後方のノイシュヴァンシュタイン城も当然ながら、ホテルミューラーやホテル自体が古城のようなイエーガーハウスなど、城と山と建物と、の調和が見事にとれている景観にうっとりさせられる。

城麓のイェーガーハウス Jägerhaus
城麓のイェーガーハウス Jägerhaus

城に行くには2通りのルートがあって、手前の短いコースが馬車と徒歩用で直接に城へ。いったん反対方向に向かってから迂回するコースがシャトルバスルートで、こちらの方が城へ行く手前で一番のビューポイント、マリエン橋に寄ることができる。バスもだいぶ順番待ちをしただけに既にマリエン橋は橋の手前から人でいっぱい。ここでは順番を待っていれば前に進む、のでなく、城を望むスポットに過ぎないので、通過するのでなく、戻ってくる観光客らを押しよけ、かきわけて、いざ、ご対面。

本当、この瞬間に晴れてくれていて良かった! この日は風が強くて雲の流れも早く、青空が広がったと思えばすぐにまた雲もやって来て、の繰り返しであったけど、念願かなって美しい白亜の城を写真に収めることができた。深い渓谷にかかる吊り橋なので、下を見ると結構、怖い。例え城がなくても渓谷自体、充分な鑑賞スポット。ノイシュヴァンシュタイン城が標高千メートルの崖に建っているくらいだから。

マリエン橋 Marienbrücke
城から逆に見るマリエン橋 Marienbrücke

マリエン橋からは徒歩で城に向かう。途中の展望台からは後方のホーエンシュヴァンガウ城がアルプ湖をバックに、これもとてもきれいに見通せる構図となっている。

チケットに指定された番号(時間)を待って城内ツアー。皆、トランシーバー型のオーディオガイドを耳に当てて周囲四方、上下を眺めつつ館内を進む。城内の各間にはワーグナーに心酔した王が、「ニーベルングの指輪」「トリスタンとイゾルデ」「ローエングリン」「タンホイザー」など、彼のオペラの一場面を描いた壁画が飾られている。大学で履修した独語のテキストが「トリスタンとイゾルデ」だったはずのことを今さらに思い出す。

城内のきらびやかな装飾、各間の歴史やいわくなど、圧倒されるばかりに消化不能で通り過ぎた。

マリエン橋から見るノイシュヴァンシュタイン城
マリエン橋から見るノイシュヴァンシュタイン城

Willkommen in Schloss Neuschwanstein


 

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