ドイツ鉄道の旅 梅田?

ミュンヘン中央駅で阪急梅田駅を思う

今回のあらゆる行動の起点になったミュンヘン中央駅。改札がなく自由に出入りできるのはヨーロッパに共通するところだが、また、ソーセージやピザや・・・のスタンドショップも多く非常にカジュアルで若さの感じられる雰囲気。実際に若い男女が彼らの主食かというくらいにずっとソーセージを立ち食いし通しであり、また、フロアに座り込んでいちゃついている。品の良さは余り無く(笑)、建築的な意味でも歴史的伝統的な趣はない(周辺の建物の方が趣はある)。

初日の夜に初めて立ち寄った時から駅構内の構造が何か似ているなあ、と思ったのが、西鉄福岡駅であり阪急梅田駅であり。

普通、駅というのはホームに立って目の前を通過してゆく列車を「横」に(水平に)見るものだけれど、ここは止まっている車両を縦に(垂直に)見ることになる。もちろん、僕が普段がそういうところを利用しないから余計にその違和感というか、「あれ?」というような不思議さが際立ったわけだ。

でも梅田や西鉄福岡のような私鉄の始発駅なら分かるけれど、ミュンヘンは国鉄駅であり、当然にヨーロッパ各都市をつなぐ主要駅である。ターミナル駅とはいえ、ミュンヘンを経過して西に東に、北に南に路線は放射線状に伸びている。その、あくまで地図上、路線図上はハブ拠点であり、ここが終点ではないのだけれど、実際の駅景観は終着駅のように「この先、行き止まり」「ここがドイツの終わりです」みたいな感じが面白かった。

München Hbf
ちょっとアングル悪く上手く伝えられないのだけれど
行き止まり駅・ミュンヘン中央駅

帰国して今、調べてみると、何でもこういうのを「行き止まり式」の「櫛形ホーム」というのだそうで(=見てその通りの、でもちゃんとそういう「用語」が用意されていると安心できる)、阪急梅田駅もまさしく欧州駅の雰囲気を模して造られたのだという。そういえば、車両のちょっとレトロな雰囲気もそうなのかな。

DB v.s. ÖBB

その国際路線、ミュンヘンからザルツブルクに出かけたことを前回、書いた。前日、DB(ドイツ鉄道)サイトから検索して時間的に好都合なのを往復ともに予約してみたら、ÖBB(オーストリア鉄道)だった。乗車直前に車両側面のロゴを見て初めて気付くことができた。

チロル旅行の経験があった、かつ、この時にチロルからミュンヘンへ通じていることに驚愕させられた(笑)、忘れられない想い出がある*ので「ああ、あの時のÖBBだな」と、その再会を懐かしく思えたものだ。

* ミュンヘン?/チロル旅行記

ミュンヘン中央駅に停車中のRailJet
ÖBBのブタペスト行きRail Jet

「今度は地理がアタマに入っているからねぇ」と、行きの車内でも「DBと違ってÖBB車両はちょっといい感じなんだよなぁ」なんぞと知った風な口もきいていた**。帰りの便もÖBB車両を予約していて、これも実は帰国してから気付いたことなのだが、というのも、切符を買うだけならDBとÖBBの違いを意識しない、すぐには気付けない。ザルツブルクの冷たい雨がなければ、予約した帰りの便を早めることがなければ、気付かないまま旅を終えていたかもしれない。

そのザルツブルク駅のプレハブ建て仮設窓口で予約した切符の変更を交渉したときのこと──、切符を見せて説明していたら「これはあっちで」と、同じ室内の端っこを指される。「???」と事情が飲み込めないまま、いずれにしろ、順番待ちはなかったので指示された窓口の方で処理してもらう。気付けたのは窓口を離れて振り返ってみた時。

僕は当然にザルツブルク(=オーストリア)ならÖBBが全て処理するものと思っていたのだが、なるほど、いくつかある窓口の内、端っこにDBのスペースが割かれている。僕らはミュンヘン中央駅のDBで予約を取ったから、それの変更もDBの方でやってくれ、ということなのだ(多分)。

ザルツブルク中央駅の旅行案内所
ザルツブルク中央駅の旅行案内所
同じ独語でもDBはReisezentrumであり、ÖBBはReisebüroであり
公平を期して(?)上下の位置も2通りに

正直「どっちだっていいじゃないか」と思うし、DBで予約したとはいえ、切符そのものは(偶然に)ÖBB列車なんだ。むしろÖBBの方で出来そうに思うんだが、このあたりはタテ割りならぬクニ割りなのか、メンツか縄張りか、事情があるようだ。

他の便も調べておいたので指定して変更してもらった便は、今度はDBの列車だった。これも切符を替えるだけならまだ意識しない。イヤでも気付かされることになるのは、ザルツブルクに少し遅れてやってきた車両が「これ?」「間違いないの?」と車掌に確認したくらいに、行きのÖBBと違ってだいぶ古く旧式に思えた列車だったから。

僕が最初、偶然にÖBB列車を往復ともに予約したのは、あくまでたまたまなのであるけれど、数分ながら他の便より乗車時間が短い。行きの列車で乗り心地が良かった**のも、この便はÖBB列車の中でもRJ(RailJet)といって2008年12月から運行開始されたばかりの、その気になれば相当に速く走れるらしい、結構、いい列車だったようだからである。

Landsberg bf
ランツベルク駅 ここも行き止まりの折返し駅

ちなみに変更した帰りの車両はEC(ユーロシティ)で、国際特急列車というにはもうその役目を終えているというように古さは否めない。また、オーストリアには特別にÖBB-ECというのもあるようだ(──ようだ、といっておきながら、実は2年前にはちゃんとそれに乗っている)。

ちょっと心配した国境越えはあっけなく、というか気付かぬままに通過していたくらいで、この地方はバイエルン王国とオーストリア帝国、あるいはドイツ連邦統一前後の普墺戦争であり独墺同盟であり、と歴史的にも色々あった、また当然、ヨーロッパはどこの国であれ近隣国同士で過去の傷やわだかまりが簡単に消えるわけでもないだろうのに、今はEUとして立派に統一されているのが何とも素晴らしいと思う。

とまあ、僕自身は鉄チンに程遠い人間であるが、鉄道事情、とりわけヨーロッパの国境を越えて走るそれぞれの事情や色々と複雑な仕組みのあるのも、知ってみれば面白い。

以下、参考サイト。


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