趣ある街並み

整備された箱庭のような町

この日、最初の予定としてはローテンブルクからの帰り道にディンケルスビュールへも立ち寄ろうと考えていた。バスでさらに1時間かかる幹線からそれた町に行くつもりで時間も調べていたのだけれど、やはり世界的に有名なローテンブルクの良さが評判通りであり予想以上だったこともあり二兎を追うのは断念。

マルクス塔とレーダーアーチ
マルクス塔とレーダーアーチ
城壁を取り壊した際にも残された城門

マルクト広場に到着したとき、仕掛け時計を見終えた日本のツアーは足早に通り去っていたけれど、ロマンティック街道を抜けるツアーでもここには滞在するケースの多いことがうなずける。城壁内はもちろん、最初、駅から城壁内へ入るまでにも瀟洒なホテルが建ち並んでいて、到着後2日目、ローテンブルク市内への門をくぐる前から「ああ、やはり泊まるのはこうした小さな町の趣ある宿にしたかったな」と思えた。

半日、数時間で駆け抜けるにはあまりに惜しい。教会や博物館もそれぞれ多く、それらをしっかり見て歩くのに2、3日ほしい。厳しい建築条例と人々の努力で街並みを維持している、ゆっくり滞在するだけの価値は十二分にある。

ゲオルクの泉と木組みの家
ゲオルクの泉と木組みの家

上写真、市庁舎向かいに建つゲオルクの泉。後方に建つ正面ファサードが美しい木組み家屋は旧精肉・舞踊館(左)とヤークスト・ハイマーハウス(右)。右側部の宙に浮いたような張り出し建築。市庁舎もそうだが、張り出し部を持った趣ある家屋がよく見られる。

3年前に訪れたチェスキー・クルムロフでミニチュアコレクションにしたいような広場、建物 と書いたけれど、本当にこちらでは有名な家屋、教会等を模した陶器のミニチュアが数多く売られている。妻もいくつか購入したが、最後、駅に向かう前の店で列車の時間が迫っていると急かしたので、本当はもっとたくさん買いたかったとなじられた。

ローテンブルク・スナップ

人形とおもちゃ博物館
人形とおもちゃ博物館(Puppen und Spielzeugmuseum)

ドイツとフランスで200年にわたって集められた600点以上のコレクションが展示されているという。残念ながら外観を写真に収めるだけで素通り。

Reichs-K
üchenmeister
ホテル ライヒス・キュッヘンマイスター
(Reichs-Küchenmeister)

聖ヤコブ教会の見えるテラス席レストランの雰囲気がいい。いったん着席したものの出てしまった(顔)。ホテルの壁を覆う緑がとても味のある趣を魅せてくれた。看板がまた楽しく可愛らしく、4人の家来? 市民? が王様にそれぞれ命を受けた物を差し出しているよう。一番右は鍵を渡している。ホテルサイトのトップページにもアップで紹介されている。

Reichsküchenmeister - Restaurant und Hotel Rothenburg ob der Tauber

中世犯罪博物館から見えたマルクト広場方面の視界
中世犯罪博物館から見えたマルクト広場方面の視界

マルクト広場から南のシュピタール門につながるシュミートガッセ(Schmiedgasse)とは一本、逸れた路地で人の姿もない。市庁舎から見下ろしたローテンブルクの街並みは家々がびっしりと詰まった箱庭のように思えたが、見下ろすだけでは気付かない、それぞれの路地には独特の情景があり、それがまたいずれも美しい。

中世犯罪博物館は、可愛らしいとか美しいという形容詞のよく付くローテンブルクには似つかわしくないように思えたが、中世に関するものとしてはここでもドイツ唯一というだけあって意外に大人気のスポット。

ここに展示されている拷問具や処刑図は悲惨で残酷で・・・ばかりではなく、むしろ愉快で滑稽な──当時はそれが真剣だったにせよ──マンガのような世界に笑みがこぼれる。


 

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