讃岐、ライトな旅行メモ
以下、先日の駅伝で訪れた香川県まんのう町~琴平町について、普段、出かけることが少ないだけに少量ながらも貴重な旅行記として気になったことの旅メモ。
竜
香川県に入り高速のSA/PAや車内からよく目にするキャラクターや看板の絵柄にあるのが竜(龍)のキャラクター。なぜに香川は龍(竜)?
駅伝会場のまんのう公園に到着すると、入口から可愛らしいモニュメントがお出迎えしてくれるなど、さらに竜一色。これは「ドラ夢」くんという公園のマスコットキャラクターで、公園内には竜頭の丘、竜頭の森、竜頭の里・・・とエリアにも名前が付く徹底ぶり。
公園サイトによると、
- 満濃池の龍神伝説の主が竜である
- 「今昔物語」によると満濃池の主である竜は雨を呼び、金比羅さんや瀬戸の島々とも縁が深く、遠くは京の都へ天狗退治にも出かけたという活躍ぶりであったこと
からなのだという。
さらに、まんのう公園にとどまらず、香川県内各地でも竜をよく目にするのは、以下、高松市のサイトで市長も触れているとおり。
竜神や竜王と呼ばれる神様は、雨を降らせ、水を守る神様として、昔から水不足に悩まされてきた讃岐では、特に大切にされてきたようです。
明快な説明になるほどと納得。
高松市では
- 竜宮が男木島近辺にあったとする伝説が残っていること
- 古事記や日本書紀に書かれている、豊玉姫命を竜宮の乙姫と同一視したい見方のあったこと
- 香川町に龍満池
- 塩江町にある香川県最高峰の山はその名も竜王山
高松市内を見回しただけでも、これだけの竜にまつわる場所や伝説があります。水不足の問題もあり、この地域の人々の竜に対する思いというのは、古くから特別なものがあったのかもしれません。
とのこと。香川県内各地にはもっと言い伝えがあるのだろう。
個人的にも「龍」は小学校の頃に好きで、特に小5~6の頃は図工の授業でもよく絵を描いたり木彫り箱のデザインにしたり・・・など強い憧れをもっていた。

こんぴら犬
金比羅さんへ来たのは3度目か4度目。うろ覚えだが・・・大学2年の夏休み。19歳の自転車での四国一周ツーリングで寄ったような・・・。
次が最初の職場の3年目の親睦旅行。親睦旅行といえば当然にバスで行く温泉宿と決まっていたが、時代の変化でいつの間にかビジネスホテルの個室泊+2日目はフリーというプランが主流になってしまった。昨年は自分が職場旅行の幹事だったこともあり、バス+温泉宿プラン(で人吉温泉ツアー)を強引に復活させたが、今年、この駅伝と重なってしまい欠席となった方はまた戻っていた・・・。
そんなことを朝食後、部員が二手に分かれて、2人のみ金比羅さんを行くことにした、同い年のYさんと話ながら石段を上っていたのだが、土産店内にある、記念写真の撮影場所に当時のことをありありと思い出した。登っていないくせに写真ではバックに金比羅さんの絵が描かれている(うそっぱちの)やつ。そういう変な想い出が強烈(^^;)
それから、14年前くらい、当時は障害運動に忙しかった頃、高松で要約筆記の全国大会があって、そのときに初級分科会の講師役としても参加した、その大会後にもちょっと訪れたはず。色々あり過ぎてはっきり覚えていないが、当時は好きな走ることもままならないほどに毎週末にあちこちに出かけていた、あのまま活動家として突き進んでいたら、今頃はどんなだったろうとも思う。
さて、そんな具合に何度か訪れていたものの無知なままでいた、今回、初めて知ったのがこんぴら犬。江戸の時代、お伊勢参りに代表される、庶民の神社参詣にあっても遠方の地からは必ずしも望む人が全て行けたわけでなかったことから自分の代わりに参拝をお願いするならわしがあった。その「代参」は人ばかりでなく、自分の思いを犬に託すということもあったということ。金比羅さんのが有名なようで、それが土産店でもよく目にする「こんぴら狗」。特に金比羅さんは長い石段の勾配がきついこともあり、犬の方が都合よいせいもあったのだろうか。「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が石段を登ってゆく様、想像するとのどかで微笑ましい。
個人的にも犬は大好きで車を運転していても練習で走っていてもかわいい柴が散歩に連れられていると、思わず笑顔でみつめてしまう、振り返ってまでみつめ続けるタイプ。
また本日(2015/09/10)のいい話
日経新聞「くらし」欄。体験学「盲導犬と街へ出る 4」中の、リタイアしたアイメイト(盲導犬)の話。
夕方、散歩から帰ると玄関でバタッと倒れた。動物病院に連れて行こうとすると「ウー」とうなり、動かない。死期が近づいていると察し、家にいたいと言っているようだった。しばらくして家族5人みんながそろった。すると、犬は涙をボロボロ流して息を引き取った。
丸金
江戸時代、旅行を禁止されていた庶民にとっての一生に一度の夢が「お伊勢参り」。それに並ぶのが「丸金か京六か」とされていたらしい。京六が京都六条の東西本願寺、丸金が金刀比羅宮。
僕も丸金には親近感を覚えるのだが、金比羅さんの提灯その他のは「金」の字体が微妙に(というかはっきりと)違う。こんな字体があったのか、これが正統なのかと調べると、どうもこれは「人」が「長く」「平和」に生きるという意味で組み合わせた当て字ならぬ創作字体のよう。
権威ある神社ならではの旧めかしい厳かさが伝わってきていいね。

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