2014人吉温泉旅行-1 旧伊藤伝衛右門邸

親睦旅行

週末、職場の親睦旅行で人吉温泉(熊本県)に泊まるツアーを楽しんできたので旅行記カテゴリに追加。

今年、僕は職場が変わったところ。よくある職場のルールとして異動者が親睦会の幹事になる、その中の旅行幹事を引き受けたので実は先月にも下見を兼ねて一足先に楽しんでいた。同じ旅行地でも当然、面白さはそれぞれにあり、2本の記事にしてもいいとは思うが、以下、画像・説明・所感の全て、両方を利用して。

一日目

職場集合して出発。朝の青空は本当にきれい。旅のスタートとしてこの上なく気持ちいい。

職場集合で出発
職場集合で出発

最初の訪問地は福岡県飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸。カンのいい方、福岡県民あたりなら察しがつくかもしれない、NHK朝の連続ドラマ「花子とアン」にゆかりの地。ただ、最初、僕自身、旅行会社からプラン提示のあったときも「?」と思ったように、ドラマを知らない人にはどこまでも「??」で、親睦旅行自体がそんな高尚な目的を理解するというより、ただの飲んだくれメインなので、特に野郎にとっては最後まで「???」だった一部もあるような・・・。

伝右衛門 脱かたき役 朝ドラ「花子とアン」で定着? おでこにキス...地元も感嘆 - 西日本新聞

ご承知の方には説明の要無い内容、「赤毛のアン」他を翻訳した「村岡花子」の親友「柳原白蓮」の嫁ぎ先である「旦那」の豪邸。この関係が分かりにくい・・・が、それでも人気で観光客は激増しているらしい。実際、一度目に出かけた平日でさえも相当、多かった。

伊藤が炭鉱王と呼ばれる大金持ちで、カネに任せた再婚、年の差婚であったとか、また白蓮が有名な絶縁状を叩き付けて今度は年下男と駆け落ちしたとか、とにかく壮絶なドラマのあったような二人の生涯。邸宅は白蓮の歓心を買うべく相当、意匠に凝った造りになっていて、ちょうど今、大河ドラマの官兵衛で秀吉が茶々の気を引こうとしたような、結果的にはそれが歴史的文化財になっている、というもの。

旧伊藤伝衛右門邸庭薗
旧伊藤伝衛右門邸庭薗

ご存じ、この筑豊一帯は石炭の採れたところで、それで炭鉱王と呼ばれた伊藤であるが、今回、色々調べて知った中で個人的に「へぇ」と思ったのが「貝島・麻生・安川」を炭鉱事業で名をはせた「筑豊御三家」と呼ぶらしいこと。伊藤はそれに次ぐものとして説明される。

福岡の方はもちろん、福岡で大学を過ごし隣の山口に住む者としても「麻生・安川」はとても分かりやすい。麻生の方は今もセメント会社が残る上に専門学校経営等々、上場企業も持つ大きなグループ会社。安川の方は(いずれにしても石炭事業からの脱却は必要だったわけで)、こちらも意外な転身、今は世界的なロボット産業メーカーの安川電機として有名。陸上ファンなら駅伝・マラソンでご存じと思う。

恋の華 柳原白蓮
恋の華 柳原白蓮

── までは分かっても、福岡の人でも年配の方を除けば「貝島」はなじみが薄いと思う。実際、貝島だけはグループを整理してゆく中、今は一社が残るのみ(それでも天神に社があるくらいなので、資産は残っている)。── の、その貝島を僕は名前だけは知っていた。二社と比べると今は地場の中堅企業に過ぎない、僕が知っていたのはほんの「偶然」なのだが、今回、こうしてそれがかつては「筑豊御三家」の一角を占めていたという偉大な歴史を知って驚いた次第である。

炭鉱事業の盛衰は激しく、伝右衛門邸は飯塚市の手に渡り、伊藤の事業グループも今はないという。

山本作兵衛

それからもうひとつ、知らずに行って驚かされたのが山本作兵衛作品の常設展示されている部屋があったこと。

山本作兵衛は日本で初めてユネスコから「人類が永遠に記憶しておくべきもの」としての「世界記憶遺産」登録を受けた炭鉱画家。

登録された3年前(2011年)にしばらく新聞で特集されていた解説記事を興味深く読んでいたのだが、まさか、ここで見れるとは思わなかった。ともに貧しい家庭の幼少時から働いた身で、かたや炭鉱王と呼ばれるまでに登り詰めた男と、一労働者としての記憶を65歳から画作におさめ、死後、世界に認められた男。方向は違っても、ともにスケールの大きさがヤマの男らしいというか、なんとも九州らしさ、筑豊らしさを感じさせてくれて面白い。

山本作兵衛の残した炭坑絵画・日記 | 福岡県観光情報 クロスロードふくおか

世界遺産登録 山本作兵衛の炭鉱絵画
世界遺産登録 山本作兵衛の炭鉱絵画


 

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