閉会式

1/16(日) 閉会式は少し肌寒く

夕暮れの閉会式
夕暮れの閉会式

開会式以上に盛り上がるのかなあ、と思っていたが、そうでもなかった。大会によっても違うのだろうけれど、感涙にむせぶ、というほどのことではなかった。この日の夜は少し、肌寒かったせいもあるだろうか。

閉会式は用意されたアトラクション以上に、そこかしこで労をねぎらい、お互いのTシャツ、ジャージその他を交換するといった選手同士の交流がメインになる。国を超えて選手がお互い打ち解ける、心開く時なのだが、この点、陸上の選手は他競技に比べると今ひとつ。

横に並んでヨーイドン! あとは各自がゴールするだけというこの競技、相手との戦いというより、自分との闘い、という面が大きい。バレーやバスケやサッカーのように、面と向かっての相手との戦いではないから、一緒に走った、競ったとはいっても、競技の開始から終了まで隣の選手が誰だか知らないままで終わってしまう点がないでもない。もっというと、テニスや卓球やバドミントンのような1対1の戦いならば、相手の一挙一動まで目が離せず、そこにむき出しの勝負意識と共に、勝負を終えれば一転、お互いの全身、全人格をも共有できるような点があろうけれど、陸上競技では余程、力が拮抗して抜きつ抜かれつを演じたとかいうのでもない限り、スタートラインに並んだ全選手が競技後にお互い、和み合う、ということはない。

まあ、これは、普段のレースから同じこと。今回のようなデフリンピックはまだ良い方で、普段のレースでは参加した全選手に関心を払うなんてことはまずない。何千人参加するレースで、一度参加しただけでお互いがそれですぐに親しくなるということがないのと同じ。この点、ホームページで僕も時々、ふれているけれど、マラソンを含むレース、ランニングの場合、お互いの顔を知るようになるのに、まず時間がかかり、その後に、顔を知るようになった後でも、打ち解けるとか、親しくなるまでには、またさらに、かなり時間がかかるんだ。

あとやはり、ノリという点でも、陸上選手は一概にマジメだから、サッカーにみられるように選手が全員でダンスして盛り上がるというような、ハメをはずすこともない。サッカーの場合、トルコチームなど、開会式前の登録会場でも既に盛り上がっていた。おとなしくしていられない、っていう感じで見ている方はとても楽しい。

陸上選手は見あたらず

僕は1万mとマラソンと、出場選手は全員、メモしたつもりだけれど、それでも名前と顔が一致するのは全体の7割くらい。相手も僕のことを覚えてくれていて、お互いが分かるのは半数くらいかな。今もう一度、会って、それと分かる選手はもっと少ないだろう。閉会式会場で僕もマラソンの選手仲間を探したけれど、見つかったのは、わずか3名。これは、日本選手団も卓球や水泳選手がそうなのだが、他国のマラソン選手の半数以上が閉会式を前に既に帰国してしまっていた。1万mもマラソンも競ったスペインの選手、それからフィンランド、アメリカの選手・・・必死に探したけれど、帰国していたらしく会えなくて残念だった。

ウクライナのMykola選手と
ウクライナのMykola選手と

僕がマラソン組で唯一、仲良くなったのは、ウクライナの選手。例の、1万mで1周足りなかった選手である。失格君、なんて呼んだけれど、その後、やはり同情するようになったと述べた彼である。話してみると、やはり、思った通り、彼は本当に気のいいタイプの男だった。トラックでガンガン競うことを好むタイプではなく、タイムも少し、遅いといっては失礼だけれど、純粋に走ることが好きなランナー、ジョガーだった。これは日本で、マラソンを走る市民ランナーと全く変わらず、長距離競技を走る人間に多い性質だった。朴訥で誠実で信用できるタイプの男だ。年も僕とそう、変わらなかった。

その他、マラソン組選手とは全然、会えなかったのは残念だけれど、ウクライナの彼と最後に親しくなれたのと、例の韓国チームと再度また話せて、韓国には本当に行こうと誓ったのが収穫、というところかな。


 

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