男子マラソン結果

1/14(金)  表彰台は黒人選手が独占

エントリーリスト
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上位は、というと、ケニア勢が1位2位。3秒差というから、最後までデッドヒートだったのだろう。少し空いて3位4位が南アフリカ、ロシア。この2人は1万mでもそれぞれ4位と3位で、1万mでの悔しさを南アフリカ選手がマラソンで雪辱した形となった。ちなみに4位のロシア選手は前回、イタリア・ローマ大会でのマラソンでも3位。今回の1万mでも3位入賞したように、前回から一段とスピードを磨いて、今回のマラソンに臨んだ。当然、優勝だけを目指して臨んだはずで、スタート直後から飛び出していった。それでも4位、である。

今回のマラソン、タイムだけをみれば、1位2位のタイムも、ここ2年、僕がコンスタントに出しているタイムである。3位4位のタイムでさえ、僕の失速レースでもこのタイムは残せるだろうと思えるものである。

プレッシャーに負ける、というのでもない。プレッシャーは確かに感じる。男女それぞれ唯一人の選出で補欠はないから、どんな状況でもやめられない。一人の選手のために、朝早くから皆が応援に駆けつけてくる。プレッシャーはあるけれど、それが走りに影響することはない。どちらかというと僕はプレッシャーがないと、やる気も出ない方でさえある。

今回の場合、僕の体調が悪すぎたが、けれども、たとえ体調がよくても、そうした日本で出せているタイムがデフリンピックで出せるかというと、これがまたもう、全然、違うものなのである。秋冬にマラソンが実施される日本と、たいてい真夏に開催されるデフリンピック、というシーズンが違うということもある。何より、記録より順位が求められる場ということがある。ちなみに世界ろう者記録とデフリンピック大会記録はフランスのろう者がともに持っていて、同一年に出している。それもやはり、10分の差があるから、各ランナーは自分のベスト記録+10分位がデフリンピックで出せる記録といえそうである。

朝早いレースというのはあまり、言い訳にはならない。木陰の中を走る部分もあって、涼しさもあった。それでも、やはり、ひとたび日本を出るとうまく走れない。

悪化していた体調

体調がどうしても戻らなかったのもそのせいかもしれない。僕は普段、痰を吐くほうではないのだが、年末の風邪から、ずっと出ている。こちらにきてそれはすっかり回復したと思っているのに、なぜか痰だけはずっと出続けた。レース中、何度吐き出しても、いつまでも痰が濃いままであった。オーストラリアの乾燥した空気のせいかもしれないし、ホテルの空調のせいかもしれない(エアコンは切っていても、すぐに濡れタオルが乾くほど)。レース中、のどが異常に乾いた。日本の秋冬レースなら少し口に含む程度だが、今回はがぶ飲みしても足りないと思えるほどだった。1周回2箇所の給水所で取れなかったら、地獄を見たろうと思う。今回、19名がスタートしたうち、実に半数以上の選手が棄権したのはそのあたりもあるかもしれない。

それから、思ったのは、オーストラリアのここの空気も長距離に向いていないのではないか、ということ。ブログでも度々、触れたようにジョガーは非常に多い。レース中も、ウェンドリー湖周辺でジョガーはたくさんいた。でも、今回のデフリンピック、少なくとも1500m以上の中長距離種目に地元のオーストラリア選手は男女共に全くいなかった。単にオーストラリアン・デフの長距離熱が低いだけかもしれないけれど、フィットネスのためのジョグは盛んでも、競技としてのマラソンまでは結び付いていない、不向きなのかもしれない。思い過ぎかもしれないけれど。

Ballarat City Oval
Ballarat City Oval

その中で強かったのがケニア、南アフリカ、ということになる。ケニアはやはり、身体的能力がずば抜けているせいもあろうし、聴者ランナーの活躍(実績を挙げれば一攫千金、国の英雄的存在になれること)が強いモチベーションになっているせいもあろう。これは1万mで優勝したイランの選手も同様であった。デフリンピックのレベルも今後、さらに高まることは確実で、日本勢の置かれた立場は限りなく厳しい。


 

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