陸上チームから銀メダル

1/12(水)  期待通りにメダル獲得

市民の憩いの場、ヤラ川沿い
市民の憩いの場、ヤラ川沿い

37度の昨日は、朝から夜まで外に出ようものなら蒸し風呂的な暑さだったのだが、今日は一転、27度と非常に快適な一日。メルボルンは日夜の寒暖差もさることながら、日々の気温差も激しく、肌寒い日もあったり、暑苦しい日もあったりする。それから、強い風が朝から夜までずっと吹き続けている。今日は27度といっても、ブレーカーやジャケットを羽織っても暑さを感じない乾燥した空気とそよ風なのだが、風に限っていえば、ランナー泣かせである。

ここにきて大会期間中はずっと(今日も)、ホームストレートが逆風となる風だったのに、なぜか昨日だけはその逆。やり投げを始めとして、スプリント競技も跳躍も、昨日、登場した選手達には、暑さの代わりのせめてもの救いがこの、追い風となった。

午後6時、まだ非常な暑さの残る中、武内(ぶない)さんが登場。武内さんもメダル獲得の可能性が高いと、田口団長が観戦に来られた。

僕が槍投げの試合を見るのは初めてでルールも知らなかったが、まずは17人の選手がそれぞれ、3投した中の記録で決勝進出の8人が決まる。他のスプリント競技と違うのは、槍投げは日を改めることなく、フィールドに選手が残ったまま、すぐに決勝に進むこと。17人×3投を見るのは、見る側には、1万Mとそう変わらない位、退屈といえば退屈である。しかも記録をメモしておかないと、誰が現時点でどの順位にいるかということも分からない。スキーのジャンプ競技に似ている。結果、武内さんは6位で決勝進出。

人づてに聞いたので確かかどうか分からないのだが、この決勝組8人のさらなる3投があるのだが、予選の3投も含めた記録で最終順位が決まるとか。このあたりもスプリント種目と違うのかな? もしそれが本当なら、武内さんはメダルまでには最低でも3人の記録を抜かす必要がある。ここから、段々、退屈とはいえない雰囲気になってくる。

女子選手の集中力に感嘆

決勝1投目、2投目、選手は徐々に記録を伸ばしてゆく。予選の3投はやはり、皆、軽めだったよう。武内さんも順位を上げて、2投目で2位にあがる。また、抜かれる。

そして最終3投目。選手は渾身の力を振り絞って皆が皆、各自の記録を更新する。そして武内さんも! ついに越した! 40mライン。それまで1位だったエストニアの選手が出した41m39cmの記録を何と! 1cm上回る41m40cmで1位に踊り出る。応援にやってきた彼女のお母さんと陸上チームは歓喜! さらに続けて2選手を残してメダルを確実にし、最後の選手を残して2位以上を確定させる。ところが、この最後の最後に投げた地元オーストラリア選手が、武内さんの記録をさらに2m上回って逆転優勝を果たしてしまった――。この劇的な幕切れにスタンドは爆発。

あと一人だったのに・・・。残念。でも、2位は充分、すごい。元々、エントリー記録ではやはり、優勝した豪国選手が1位、武内さんが2位だったから、実力がそのまま出たともいえる。それにしても、選手の集中力のすごいこと。最終6投目で皆が皆、記録を伸ばしてゆくのは見ていて興奮した。

メルボルン市街を臨む
メルボルン市街を臨む

これで日本チームは水泳で金、陸上で銀、卓球で銅のメダル3色が揃った。いずれも女子選手によるもの。決勝進出を決めている女子バレーも含めて、アテネがそうだったように、女子選手の活躍だけが光る。また、水泳は高校生、武内さんも大学生と、若い選手のものおじしないプレーも目立っている。社会人奮起せねば。そして男子! 田口団長も述べているとおり、日本チームは今回の成績、非常に厳しいものになっている。日本が落ちたというより、他国のレベルが数段に上がってきている。

*国武OBろう者さん、コメントありがとうございます。 武内さんにメッセージを伝えておきます。彼女は今日はお母さんとゆっくり市内観光のようです。卒業前の最高の想い出に、そして親孝行なプレゼントになったでしょう。

真人さんもメールありがとう。滞在も残すところ5日、日本チームは個人、団体で、予選落ち等、既に競技を終えた人も多い。そうした選手がある意味、ちょっと手持ち無沙汰な日々を滞在するより、また、僕も元々、出場標準記録に届いていなかった1万mには出ずに、遅れての到着でもよかったから、そうした滞在費を浮かして、選手の派遣枠を増やすのも一法ではないかと感じている(現実には航空券やホテルの手配等、実務的に難しい面もあろうけれど)。

僕はいよいよ明後日。今、42kmを走りきるには正直、体調はやばいのだけれど、出場を熱望しながら果たせなかったろう者も日本に多いことを忘れずに、粘りたい。


 

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