美しき街、バララート

1/10(月)  バララートで下見と試走

Lydiard Street
Lydiard Street

今日の陸上競技は、試合のない一日。ゆっくりと観光して過ごした・・・ではなく、これまでで一番朝早く起床し、監督と泉さん、僕の計3人はマラソンコースとなるバララート市へ出かける。

バララート市はメルボルンから東に列車で90分と遠く離れた、のどかな街である。駅を降りるや、まるで街全体がクラシック映画のセットであるかのような錯覚さえ覚える。メルボルンも相当に古い建物が多く、新旧の融合している街だが、バララートはほとんどクラシック路線。

今回のマラソンコースは、バララート市のシンボル、ウェンドリー湖周辺を取り込んだ周回コースとなっている。ウェンドリー湖は1956年メルボルンオリンピックの際、ボート競技の会場に使用された。

避暑地、というほど涼しくはないが、メルボルンからも車でアクセスしやすく、日本で言う東京から信州のような、都会の喧騒を離れて自然の中でゆったりとした時間を過ごすのにふさわしい。

これまでのデフリンピックは、レース日直前までマラソンコースの分からない(決まっていない)ケースが続いていた、それが当然のようだったが、今回はちゃんと決まっていて地図も用意されている(元々、これが本来なのだが)。マラソンという42kmの長丁場の競技なら、僕は別に当日ぶっつけ本番でも何ら支障はないと思う方だが、でも、分かるにこしたことはない。メルボルン市内は充分歩き回ってそろそろ飽きてきたこともあり、観光で一日過ごすよりかは、とウェンドリー湖を4周回するコースの2周を走っておいた。

これまでになく最高に美しいコース

Ballaratにて飯村、泉、金子
Ballaratにて飯村、泉、金子

列車に乗っている間、車窓から眺める光景が大草原の広がる地で、完全にメルボルンを脱して、少し異次元の世界に踏み込んでゆくと感じられたように、走っていても非常に素晴らしい、気持ちのいいコースであると実感した。湖に面する家(あるいは別荘)はもちろんリッチ層の住むものだろう、色とりどりの花が咲き誇る見事なガーデニングで、通りの家や庭を見ているだけでも気持ちが癒される。オリンピック記念碑、植物園、戦争記念碑、3つの大学・・・等もあるが、観光客でごった返している、のとは違う、落ち着いた雰囲気もいい。カメラを持っては走れないのが残念で、歩いて写真に収めたかった。

これまで僕が走ったマラソン、ロードレースの中で、間違いなく一番素敵なコースになるだろう。結果がどうなるかはさておき、きっと生涯忘れられない記念のレースになるはずで、大会本部の選択してくれたこの地に感謝したい。よく結婚式、披露宴で一部始終をビデオ録画するサービスがある。僕のは、そうしたきらびやかなものではなかったから縁はなかったが、今回のマラソンなら他のあらゆることを我慢しても、この光景の中を走る姿を撮ってもらいたいと思えるほどだ。

帰りに寄ったスーパーや駅のカフェも、メルボルンより7割方安く、ようやく適正な物価と思えるものであった。思うに、メルボルン市内は国内外からの観光客をカモとして稼いでいるようなところがないでもない(悪い意味でなく、無料トラムがあるとか、街を維持するためにはそんなものかもしれない)。

長期滞在なら、あるいはこの滞在の残り1週間でも、僕はバララートのような街でのんびり過ごしたい。

marathon course at Ballarat
マラソンコース(右側が湖)

 

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