豪手話、ハングル、ASL

1/9(日)  豪手話の本を探して

聾児童による大会シンボルマークスケッチ
聾児童による大会シンボルマークスケッチ

午前中練習。いったんホテルに戻って自室での昼食と洗濯を済ませて、夕方からの西川君の800m予選まで、街に繰り出す。昨日、出会った彼(JOHN)にいわれたとおり、メルボルンで何とか少しでも豪手話を覚えて帰ろうと、探していた豪手話の本を見つけに。昨夕、そして今日と、8件の本屋を渡り歩いてみたものの、学生向けの教科書、参考書といったアカデミック関係専門店ですらないという。3件目で唯一あった、日本の文庫本より小さな豆単みたいなものしかなかったが、それでも25豪ドルと相当に高いが、背に腹は代えられず、メルボルン市街の主だった本屋でこれしかないので買って帰る。早速、勉強。

手話はろう者と話すことが一番、手っ取り早く覚えられる、そうすべきというのが鉄則なのだが、そうはいってもマンツーマンでゼロから教えてもらえることはありえない。やはり、基礎的なことはあらかじめ知っておかないと。まえがきを読むと、アメリカ手話(American Sign Language=ASL)のことをアメスランというように、豪手話はAuslan(オースラン?)というらしい。同じ英語圏でも、もちろん英国英語だから、ASLともだいぶ違っているようだ。何より、A〜Zのアルファベットの指文字が違うのに戸惑う。ASLのアルファベットは覚えやすいが、豪手話のアルファベットはA、E、I、O、Uをそれぞれ、五指を触れて示すようになっている(今、こうしてキーを叩いて、それぞれ母音なのだと初めて気付いた)。

ともかく、興味のある間は、いい勉強になるし、面白い。早速使ってみたくなるし、大会期間中は使う相手(選手、スタッフ、ボランティア等)には困らない。午後、競技場で観戦にきていたオージーデフに話しかけたら、それなりに通じて嬉しかった。

韓国手話もASLも

それとは別に、サブグランドでは韓国の監督らとも話が弾んだ。元々、日本と韓国の手話は似ているので、かなり通じやすい。・・・ということをメンバーと話していたら、それを横から見ていた韓国選手が「そうそう」とうなずいてくれる(^^)。たまたま陸上の練習を見に来られていた韓国の総監督は日本の手話にも通じていて、ここでも彼の通訳に時々、頼りながら(結構、みんなバイリンガルである)、監督と話す。選手とも昨日今日と顔なじみになっているし、やはり、近い国だけにすぐに親しくなれる。

韓国陸上チーム監督と
今年は日韓国交正常化40周年記念

韓国は今回、男子100mで金メダルを獲得。この種目で黄色人種は普通、通用しないと思えるところであるのにすごい。それも、監督(聴者)の指導ゆえなのだろう。日本選手団はほとんど(全部かな?)監督等もろう者であるが、他国は指導者が聴者、というケースが多い。この監督のように、手話を覚えて、ろう者を指導するというのも立派である。彼とは年齢も同じで、韓国に泊まりにおいで、と言ってくれた。

今、日本でヨン様、冬ソナ・・・の韓流ブームをちょっとバカにしていた僕だが、やはり、山口は韓国に最も近い場所。行きやすいし、韓国手話は割と覚えられそうなので、プラスして、ハングル語を急に勉強したくなった。さっきまで、豪手話に夢中になっていたというのに・・・。

それから、再び競技場で豪手話の本に目を通していたら、今度はアメリカの女性に話しかけられた。ここでもまた、なぜだか彼女が同年齢で話しやすい。8年前、デフツアーでギャローデット大学等を視察した時に少しだけ勉強したASLはすっかり頭から抜け落ちてしまっていたけれど、彼女が僕の口を読んでくれるのと、筆談なら何とかなるのと、あと、困った時の指文字で、アメリカの指文字はまだ覚えていたので、楽しく話ができた。どうも息子さんが日本に興味があるようで、それで僕が標的にされた? アトランタからご主人とやってきているという。東部は遠いけど、こちらもまた行きたくなって、やっぱりまずはASLかな、と気移りな僕には、忙しい午後となった。

メルボルンに滞在して今日で一週間。僕だけでなく、きっと他国の選手も同様に、お互い、もっと親しくなりたいという気持ちが強くなってきていようし、僕も昨日の通訳者の彼にアドバイスされて、そのためには自分で覚えようという気持ちをもつことが大切で、その気持ちがあれば報われることも知った一日となった。

帰り道、6日に見つけてから毎日通っている店に泉さんを連れてゆく。彼女も安くておいしい! と大満足のよう。本当にそれ以外は、物価が高くて、あまり物を買う気になれない・・・。


 

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