酒好き血族

アル中告白大会

冠婚葬祭、特に結婚で初めて相手方の親族を知ったときなどは、家系の特色に気付くものだが、今回、気付かされて面白かったのが自分の父方の血と母方の血。

ちょうど5月に母方の伯父が亡くなって親族の集まる機会が続いたこともある、どうも母方は真面目系。自分から口を開いての多弁系ではない(そうでない叔母もいるが)。それはそれで美徳であるが、余計に父方の社交性、加えて酒好きが際立つことを思い知らされた。

まだ父の死を知って間を置かず駆けつけた形となる、通夜ぶるまいの場から賑やかに盛り上がる場となった。父の死が事故であるとか、悲しい原因によるものでなかったせいが大きいが、料理も美味しくて親族同士の集まりを楽しんでもらえた、というと不謹慎かもだが、遺族としてはとてもありがたかった。

5月の伯父の時はだいぶ静かな雰囲気で会話も弾まない、おいとまする時期をどう切り出そうかと思っていたくらいだったので随分と対照的だった。従兄弟の中には20年振りに会った子もいたのだが、それも元々、あまり人の前に出て来ないタイプ。やはり寡黙だったのだが、そういえば、そのときも隣に座った父だけが気さくに話しかける、そうすると彼らも少し心を開くようなところがあった。

翌日の葬儀後の火葬場もそう。火葬場で精進落としを行うのは長い火葬時間を埋める意図も大きいが、このときもまた一段と盛り上がった。これも以前に、母方の叔父の葬儀で同じこの場で長い火葬の時間をずっと待っていたときなどは、非常に退屈で苦痛な時間だったことを強く覚えているから、やはり、親族の血の違いを思わせられる。ちなみに通夜ぶるまいもこの席も、ともに参列者は皆、車で帰るのでアルコールは一切無し。それでもいいオトナが盛り上がってしまうほどの血族だというのがよく分かった。葬儀会館から随行してくれている担当者もずっと部屋の外から見守ってくれているのだが、その方さえ笑っていたくらいで。

父は歳の離れた四兄弟の末っ子なので、僕にとっては従兄弟(従姉妹)が全て一世代違うくらいの、僕が知る伯父(父の兄)というのも一人のみの、そちらもだいぶ以前に亡くなられている。この伯父も陽気をそのまま顔にしたような方であったし、ついでに、その孫がこのブログを読んでいるだろうなのだが(苦)、この子が通夜ぶるまいも精進落としの席もいたら一層だったろう、いなくて丁度よかったくらい?(笑)なほどの、爆発なお喋り娘(このブログも黙って読んでね)。

アルコールがないだけに(?)、話がアルコール欲しさの流れになってゆくと、段々、皆がアル中告白大会みたいになってしまうし、さらにまた、血族が迎える結婚相手もまた酒好きで・・・と、今度またゆっくり、の次回が楽しみになる。葬儀会社の担当者は気を遣って火葬時間は「あと〇〇分です」と都度、伝えてくれるのだが、この時ばかりは何だか飲み屋で退店を促されているような、「もっと延ばしてよ」と思うくらいの楽しい時間で、故人の子である遺族の自分が2日とも浮かれていてはどうだろう・・・と、終わってから反省させられたくらいである(笑)

僕は父母双方の祖父さんを知らない、父方のも父が子どもの時に亡くなっているくらいで、今回、戸籍を取り寄せる中で初めて名前を知った(母には「読みが違う」とダメ出しもされたが)ほどの、これは父方、母方あわせて、父は親族の中では珍しく長生きした方である。父より年上はずっと以前に、年下の伯父、叔父でさえ、皆が父より早く亡くなってゆく中、父もさみしいんじゃないか、精神的にショックを受けそう・・・なのが普通なのだけれど、そこが父は物事を深く受け止めない(考えない)、物事に執着せず誰彼犬でもいいので話しかけて楽しめればいいという気質だったのが、酒好きタバコは強く、健康に気を配るタイプでは一切なかったのに、結果的に元気に長生きすることになった、陰気なことは嫌いだったので最後も皆に騒いでもらえてよかったと思っているはず。

20150930

 

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