しなやかに歌って ひこうき雲

澄んだ青い空の彼方をめざし

今の僕はきこえなくなってもう随分、経つのだけれど、きこえていた頃の音楽、歌というのは今でも覚えている。耳から入らないだけで、TVで昔の歌が紹介されたり文字の上で見つけたり、あるいは何かのきっかけでふと自分の中から自然に思い出すことは度々、あります。特別な理由はなくとも、そういうことは誰でもあると思います。

先週のこと、ふと、山口百恵の「しなやかに歌って」(1979年)が突然に思い出されたのは、これが自分でも愉快な原因。先々週、職場の親睦旅行で京都を訪れていて、その自由時間の中で候補にはあったけれども行けなかったのが三十三間堂。

ピンと来た人がいるかどうか ── この歌詞の中に

夜は33の回転扉

開ければそこには愛が溢れているのに

というのがあって、これは原因がこうしてほぼ断定できる珍しいケースだけれど、三十三間堂にどうしても行きたかったわけでもないのに、心残りだったのかどうか、33という数字が引き寄せた偶然であり縁であり、というのが自分でも非常に不思議で面白い。当時、中1だった自分が、その後、思い出したことがあった訳でもないのに、34年ぶりに突然、思い出すのだから信じられない。(33年ぶりでないところがちょっと惜しいけど)しかし、34年前のリリース日が、まさにその行き損ねた9月1日だった、というだけでも充分だ。

ちなみに2番にも出てくる、33という歌詞は阿木燿子さんが意識して使った数字で、なんでも、その世界では「聖数」なんだとか。33のもつ魔力に納得しきり。

山口百恵というと「秋桜」や「いい日旅立ち」や、「プレイバックPart2」や「美・サイレント」や・・・のあたりがメジャーだと思うけど、この「しなやかに歌って」や「夢先案内人」のあたりのメロディーが個人的には好きでした。

白い坂道が 空まで続いていた

日曜夕方の今日、久々に洗車をしていたら台風の影響でか、雲の流れがとても速い。南北両方向に雲がクロスするってどういうこと? と思うほどの動きだったが、雲や空やがきれいになってゆく季節によく思い出すのはユーミンの「ひこうき雲」(1973年)。

こちらはユーミン自体が好きだったのでよく思い出す。荒井由美の頃のはアコースティックピアノの演奏にしてもとても良くて、このひこうき雲も大学の頃、ピアノバージョンでよくきいていた。

ユーミンといえば、また思い出すのは日曜夕方5時からのFM、サウンドアドベンチャー。恋人とドライブ中に色んなシチュエーションで聴いていたことも多いでしょうね。僕なんかは隣にいてくれなくても、その時間はこれがききたくて一人でクルマを走らせてました(笑)。

これも24年前の昔、岩国にいたとき、手話関係の親睦イベント(得意なソフト)で山口に出向いた日曜の帰りの高速で、ユーミンが最後に流す自分の曲としてこの歌を選んだことをはっきりと覚えている。この時も2人のデートではなく男女5人でしたが、スカイラインGTに後ろの女の子3人、楽しかった道中もソフトもいい思い出だった、これも青空の美しい9月の出来事でした。

「しなやかに──」の歌詞を調べてたら、なぜか「ひこうき雲」の歌詞が人気1位になっていてびっくりしたけど、なんでも今、話題の映画に使われているのだそうで。

色々、思い出された9月の一日でした。

20130731
機上にて

 

  Related Entries


Message

メールアドレスが公開されることはありません。