久しぶりの引越し

長いアパート暮らし

春の彩り
一年で一番、カラフルな季節

畳と何とかは古い方がいい、というが、今、青く新しい畳の上で生活している。

アパートの隣の部屋にいる。前、住んでいた夫婦が退去したのを機に、僕らの部屋もついでに修繕したい、という大家さんの要求を受けてのことである。

何しろ、僕(及び途中から妻)の入居期間は長い。岩国から山口への異動が決まったとき、玉突きのように下関に異動することとなった同期が住んでいたこの部屋に乗り込ませてもらって、もう12年目である。まさか、こんなに長く居ることになるとは思わなかった(独身の長かったことが理由だが)。

入居の際、不動産屋を通さなかった分、大家さんも僕も手間が省けた。余計な敷金を取られなかった分、部屋の手入れもされなかった。同期の友と、その前の入居者と僕と合わせて計20年近く、畳をはじめ、部屋のメンテナンスがなされないまま、今日まで至った。

この部屋を訪れてくれた人は分かるはずだけれど、このアパートはかなり古い。隣や階下の部屋は、僕が住み始めて以降も割と人の移り変わりがあったから、その都度、大家さんが部屋をきれいにしていった。今では、同じアパートでも、壁やらふすまやらキッチンのフローリングやら・・・、と僕の部屋とは全然、違っている。

それでも、アパートは古いけれど、僕はこの場所をとても気にいっている。大家さんも我が子を可愛がるようにアパートの手入れを日曜大工の延長で、自分の手で行う。同じ年頃の仲間、同期たちは皆、家を新築している(隣の夫婦もそれで退去した)ことを思うと、僕も考えさせられないでもないのだが、アバウトな大家さんとの関係がうまくいっていることもアパート暮らしに根を下ろしている理由のひとつである。

一時的に部屋移動

畳は替えるほどのものではないのだが、壁やキッチンはきれいにしてもらえると助かると思い、それで一時的な引越しと相成った。でも、隣の部屋とはいえ、荷物の移動には数日を要した。机は一部、ばらさないとドアを通らなかったり、冷蔵庫と洗濯機は大家さんにも手伝ってもらったりで、きつかった。高校を卒業して一人暮らし(半分は寮)が続いたが、このアパートへの引越しまでは父親や友人に手伝ってもらえば運べる荷物の量だった。さすがに今はもう、業者に頼まないと無理だ。

今のこの隣の部屋住まいは一時的なもので、部屋の修繕が済み次第、再び、元に戻るつもりでいる。今のこの隣の部屋にそのまま居ついてしまってもいいのだけれど、光熱水道、銀行、保険その他、あらゆる方面に住所変更の手続きが必要なことを思ってやめた。特に、大嫌いなNTTには、電話回線を変えるとネット接続に必要な工事費も再び取られることになるだろうから(今、どうしているかというと、窓づたいに電話線を延長して引き込んでいる)。あと、隣の部屋とはいえ、転居通知も必要になってこようし、でも「201号室から202号室に変わりました」って、ちょっと、それは情けないような、間の抜けた恥ずかしさがある(ホームページのネタにはなっても・・・)。ドアの部屋番号プレートを強引に付け変えれば大丈夫かな? とも思ったけれど、これもちょっと厄介な問題が起こりそうだ。

かくして今、元の部屋と同じような配置で、けれども、壁をはさんで対象的な、つまり左右が全て逆となった暮らしをしている。マウスも左手で動かしている。左手の人差し指でクリックするとそれは右クリックだったりする。。。

昔、学生寮でも

なお、仕事ではこの4月、僕は同じ課内の班(係)が変わるという、ケースとしてはあまり多くない異動となった。ただし、こちらは庁舎内での水平移動ならぬ、8階分階下への垂直移動である。

引越しといえば、大学時代も学生寮を場所を替えて2箇所移ったし、それぞれの寮の中でもやはり、今回と同じように部屋だけ移っていたことを思い出す。年2回、上級生が進学し、卒業する都度、北部屋から南部屋に移るなど、眺めも変われば、フロアーのメンバーも変わったりで、楽しい年中行事のひとつだった。5年間で5部屋経験したはずで、若い頃は、ライカ・ローリンストーン、転々としていたかったんだろうな。あの頃は今よりもっと古くて汚くて臭い部屋だったけれど、青臭い20歳前後の野郎集団には、それで充分だった。

花見が一段落すると、次はゴールデンウィーク。今年はどんなGWだろうか。我が家は本来の部屋に戻るための再びの引越しになりそうである。多分。


気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼり
気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼり


 

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