逆シングルで好捕

日米野球事情

昨日はソフトの試合。守備好きな自分はショートにたくさん打球が飛んできてくれて楽しかった。

ところで、一昨日の朝日新聞スポーツ欄にツインズ・西岡のメジャーでの遊撃定位置確保なるか、という記事が載っていた。過去にも松井稼頭央が挑戦したが日本人トップレベルでもメジャーでは成功していない、体格、能力差のことが書かれていた。

中で、先月、向こうの監督が指摘したことで「正面で捕らず逆シングルで捕ってほしい」と。これはもう日本で野球をすると徹底して叩き込まれてしまう「打球は身体の正面で捕れ」という教えゆえ。ショートやセカンドを守っていて右の打球にどうしても正面に回ろうとしてしまう。逆シングルで捕ろうものなら「横着するな」という風潮がある。

大学時代の教則本にも

でもメジャーでは逆シングルで捕る方がノーステップですぐに送球に移れる、という理にかなった考え。僕自身も正面に回ろうとするクセがもう絶対、抜けないが、思い出したのは大学の部に「マニュアル」的な教則本があって、各選手必携、合宿等では読み合わせまでするのだけれど、そこに「逆シングル」がやはり推奨されていたこと。

リーグでは体格や才能で劣る大学だったゆえ、せめてアタマを働かせて理にかなった動きをしろ、ということで、当時、医学部の監督が合理的な教えを徹底していた。三十年近く前のID野球のはしりで、今も身についているところもあるけれど、逆シングルはやはり日本野球の主流からすぐにチェンジすることもできず、身につかなかった。

科学する野球 (守備、走塁、練習篇)
科学する野球 (守備、走塁、練習篇)
の表紙にも逆シングル(1985年刊)

ちょうど僕が在学していた1980年代後半に村上豊氏の「科学する野球」シリーズが出て、まさにこの内容とマニュアルとが重なっていた。

画像の西岡の逆シングルは、これは意図してそうしたというより、相当、体勢を崩しているところからも、正面に回りようのない、こうでもなければ日本人選手は逆シングルで捕らない、といったケース。

逆シングルの利点として記されていたはず、の今でも覚えているのは送球に移りやすいことの前段階の捕球面だけでも

  • 回り込まない分、時間ロスがない
  • 実は逆シングルの方がボール(打球)と顔(目)の位置を近付けやすい
  • 逆シングルの方が打球のバウンドに合わせてグラブを下から上げやすい
    (=ゴロ捕球の巧拙の差。ヘタはグラブを上から下ろして捕ろうとするからトンネルする)

・・・といったあたりもあったように思う。

西岡も頑張ってほしいね。稼頭央もまだまだ健在で、先週、センターに抜けそうな打球を2度、続けて好捕していたのが魅せてくれたよ。僕も気分的には三遊間打球の逆シングル&矢のような送球より、二遊間打球を体勢を崩して一回転しながらも送球、の方が好きだ。

──と、ここまで書いていて、ネットでも方々に記されていることを発見。

「逆シングルは邪道」の嘘 - Number Web : ナンバー


 

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