彼岸、おはぎ、J.PRESS と村上春樹

9月23日(金・祝)

一日遅れのエントリ。好天に恵まれて行楽日和の連休初日、行楽の計画はないので地味に墓参りを済ませる。

少々、仕事をして帰り道の夜、スーパーへ寄る。カズが好きと公言しているおはぎは僕も好きで、当然、この日はたくさん店頭に並んでいる。日も暮れた夕方なら売れ残りが割引になっているかも、と期待して出向いたら見事に完売であった。残念。よく考えてみると、職場横のこの店は寺・墓がすぐの位置なのですぐなくなるのは当然だった。

昨日の日経新聞に、最終面の下段広告及び中頁の全面広告と2箇所に J.PRESS が「1975-1991広告傑作選」として掲載していた。Vol.1 は POPEYE の裏表紙その他を集めたもので、並べてみると何だかイイ感じに仕上がる、その手法が成功して、インパクトある面白い趣向に出来上がっている。

ポパイと、それと書いてはいないけれど、メンズクラブの広告ページで下段の一番小さく載せられた4つは、イラストが見てすぐ水丸さんのものと分かるそれ。文はとても読めない小ささなのだのだけれど、水丸さんといえば... そう、最強タッグの村上春樹。

紙面の左上から時計回りに「スパナ」、「高山典子さんと僕の性欲」、「象」、「ピクニック」。前2つは『夜のくもざる』にも収録されている。単行本あとがき(春樹)によると、メンズクラブでのシリーズ広告は糸井重里氏の発案だったらしい。

当時の広告と『夜のくもざる』におさめられたイラストが違っているのは

広告の時のイラストレーションのサイズが、割り箸を入れる袋みたいに、横に細長かったから

で、描き直されたとのこと(水丸氏あとがき)。

僕らの青春期(バブル全盛期)でも J.PRESS は一定の存在感を見せていた。僕も就職後は結構、買って持っている(何より質がいいのでとても長持ちする、22年前のがまだ着れる)。

それにしても、村上春樹×安西水丸 の、今の広告効果からすれば最もメジャーな組み合わせもそれを前面に出さず、あえて? 一番、小さいコマでさりげなく滑り込ませているあたり憎いぞ J.PRESS 。Vol.2~以降もあるんだろう。楽しみにしてみたい。

9月23日付け日経全面広告J.PRESS広告傑作選
9月23日付け日経全面広告J.PRESS広告傑作選
(下の小さい4つが春樹×水丸作品)

 

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 comment
  1. おっくん より:

    オンワード宣伝部で1985年頃Jプレスの宣伝企画をやっていて、「Jプレスは洋服でなく文化を産むブランドだ」というコンセプトでオリエンしたところ村上春樹さんの小説シリーズのプレゼンがあった。ただし、洋服好きの社員から大ブーイングがあり次の年はJプレスとアメリカみたいな当たり障りのない広告になってしまった。どちらがよかったかは別だがJプレスは永遠です。

  2. より:

    おっくんさま、コメントありがとうございます。
    オンワードで宣伝をなされていた方のお話、大変、興味深いです。
    1985年は私は18歳、大学に入学した年で、まさに世界は燦めき輝いていました。
    まさか今ここまで凋落するとは思いませんでしたが、その中でも確かにJプレスは全く色褪せていませんね。
    ユニクロの柳井社長もBB以上にJプレスにどっぷり感化されたのだろう気がします。

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