情報保障

硬い言葉ながら、聴覚障害者に音声言語を伝達するための代替手段、あるいは補助手段。手話通訳、文字通訳、また残聴のある補聴器使用者や人工内耳装用者にマイク音声の集音効果を高める磁気ループ、といったもの。

先月、会議に出た、というのは障害を前提とする集まりで障害当事者と支援する聴者が一緒の立場で話し合えるよう、きちんと情報保障がされている。以前はしょっちゅうだったが、最近はこうした場に出向く機会が減ったこともあり、たまに出ると、つくづくその有難みを感じる。

周囲の発言が、言葉が分かって初めて自分の意思も表明できる。ある意味、これが人間本来の「生きやすさ」であること。それくらい普段の、周囲の状況の分からない、主体性の発揮しにくい日常の日々は生きづらい。

情報保障の用意された場は温室のような、というと言葉は悪いが、普段が寒風吹きすさぶ中を薄着しかまとえず裸に近い状態で身をかがめている。身体も動かせない、声も出せない・・・状態なのに対して、そこでは当たり前に服を着ることができて暖房も効いている。自由自在に動けて議論もできる。環境があまりに快適で、快適なことを忘れてしまうほどに。

翌日、仕事に出向くとまた現実に引き戻される。毎度、ギャップの大きさを知る。寒風になれるのも悪くない。時々、知る暖かさも悪くない。情報保障も良し悪し。

おまけ
 例えば今日は「手の空いている人は大会議場の会場設営を手伝ってください」という、そういう時だけはきっちり伝えられる(苦)

 

 

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