心の電話相談、過去最多

今日の新聞各紙のニュース記事。

全国19の労災病院で受け付けている「勤労者 心の電話相談」への相談件数が2009年度は2万5725人で、相談が始まった2000年以来初めて2万5千件を超えた

とのこと。最近、他人事でない関心なのだけれど、僕自身、常々、思う「こういうとき、きこえない者は?」と、探してみたら19病院の内、1箇所のみはメールでも受け付けていた。良かった。

勤労者心の電話相談 - 労働者健康福祉機構

ただまあ、みんなそうだろうけれど、この手の相談は電話だからしやすいことで、メールにしてまで・・・という手間や諸々のバリアは高くてあまり現実的でない。僕自身、相談したいことはうんとあるが、メールで、という気には正直、なれない。

電話相談の大きなメリットは匿名性であり、気軽さであり、即時性(リアルタイム)・即応性(レスポンス)であり・・・・。それらはメールにはない。

もうひとつ、これが一番、大きいはず、人間は相談事の中身そのものよりも「誰かに話をきいてもらいたい」という欲求が強いから、それが充たされることで充分に満足できる。話してしまう──という以上に誰かがきいていてくれる──ことで肩の荷が下りる。

今回の2万5千件の相談も「電話して簡単に解決できるものでない」ことは電話する方も受ける方も分かっていて、でも「誰でもいいから私の声を受けとめて」というラインの用意されていること、誰かと自分が「つながっていること」が一番に意義のあることだろう。

4月に見てエントリしたNHKの「無縁社会」シリーズでも、電話での話し相手になることがビジネスとして成り立っている、有料でも話をきいてもらうニーズは絶えない、人によっては20万円使うケースもある・・・とのことだった。

無縁社会 おひとりさまの行く末/羊の本棚

おそらくTVを見た大半の人が思ったはず、「これは(自分にも)ビジネスチャンスでは!」と(笑)。電話一本用意して、きいてあげるだけでいいのだから・・・。きこえない僕には、みすみすチャンスを逃すようで悔しい(苦笑)。有料で引きもきらないのだから、無料で受けられる相談件数なら今後、もっと増えてゆくことだろう。

それはさておき、本題に戻り、きこえない、きこえにくいがゆえに電話できない者にこうした(対人の場以外の)相談の機会をどう保証するか。そもそもがコミュニケーション障害である聴覚障害者には心の病を抱えた者も多く、より切実なことだろうと思う。


 

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