あいサポート、人間力

金曜に仕事関係の研修があり、非常に印象深かったこと。

研修というのは、今度(今後)県でも「あいサポート運動」という、障害者への配慮やちょっとした手助けをしていく、それを県民レベルで行うために、実践・運動を広めるメッセンジャーなる、まずは先導の伝播役みたいな人を募っての実施。運動自体は鳥取県が6年前に始め、全国に広がりつつある。

研修はひととおり、各種障害、先日、ここでも触れた身体・知的・精神、それに第4、第5・・・の障害も含めて、現在、十数区分ある障害について、DVD(映像)を見ての説明や、運動の主旨・今後の研修方法について解説された後、最後に簡単な手話講座というのをたまたま職場にいる縁で自分が担当した。

定員100名に近い満室の部屋には最初から「よく顔を合わせる手話・要約筆記関係の方が多いな」と思ってはいたが、いざ、参加者を前にして立つと本当にその多さにびっくり。しかも手話、要約筆記ともに、県下でもこの道の先導者である、ベテランを通り越してプロの域(実際に業務として携わっている)の方も多く、また、自分が今、仕事で関わっている市町の担当者も大勢、それに以前、仕事関係でお世話になった方々もまた多く・・・のとにかく、自分には知った顔という以上に、お世話になった恩人や今もお世話になっている人ばかりで、そんな方々を前に今さら自分が手話講座なんて恐れ多いというか、やりにくいというか、正直に申し上げたが(笑)。

僕の任務はほんの15分の短い間、手話講座といっても、聴覚障害のことの話の方が大切でメインだったのだが、話しながら思ったのは、受講されている皆がそうではあるのだけれど、話の間じゅう、真剣なまなざしでこちらを見つめ、聞き入る表情。これも傾聴力というか、すごいなと感じさせられていた。話の内容はもうとうに皆さん、知っておられるようなことでも、思うに、普段から通訳に携わっておられる方や、こうした研修に志願して出席されるような方は、例えば通訳といった伝えるのみが仕事でなく、相手に寄り添う力、共感力、つまりは人間力というのが凄いのだなとつくづく感じさせられた。

それから、これは終えてからさらに気付かされたのだけれど、今回の研修は広く障害全般を対象にした運動であるのに、偶然にしては手話、要約筆記関係者が多かったのもやはり、こうした方々は普段から聴覚障害に限らず、障害のある人、困った人への思いがとても強いからで、それは自分も普段からの付き合いでそういう人間性というのを普段はつい当たり前に接していて忘れているのだが、考えてみると、人一倍のものがある人ばかりだよなとあらためて気付かされた。

仕事の用務としての参加の方もいれば、仕事を休んでのわざわざの出席だということが分かる方も多かった。楽しいイベントは他にいくらでもある中、報酬があるわけでもない、本当に無私のボランティア精神が求められるような今後の活動について、関心を持って出向かれる姿には頭が下がるばかり。そういえば、市役所、町役場の方は多かった、国の方(福祉関係ではない)もおられた、でも主催している県の職員はいなかったような・・・。以前、職場に関わっていた職員もやはり仕事としてやっていただけで、異動してしまえばもう終わり、というか、本来、僕らは県民を相手にしての仕事のはずが、そういうことへの関心の薄さ・・・というのが、やはり、障害を持つ職員には職場にもいづらい一つの理由にもなるのだなと思えてしまう。忙しいのも分かるが、こうはっきり見えると残念に思える。もっと公務員なら篤志家な人がいてもいいと思うが、これはもちろん求めることもできないし、自分も人のことはいえない。

研修を受講しての印象、でなく、前に立ってみての受講者の表情であり姿勢であり、から感じさせられた印象、というのも変な話かもしれないが、本当にこの運動が目的とするような、人の心というか、あたたかさを感じさせられた。僕自身がきこえなくなって(その以前も含めて)20年以上にわたりずっとお世話になっている幸運であり有難み、感謝の気持ちを強くさせられた。

さらにおまけというか...

知った顔が多いと書いたけれど・・・

会が終わり、ほとんどの方が退席された頃、僕の座っていた横で入力(要約筆記)されていた方から声をかけられる。いわれるのは、その方にとって以前、受講した講義で話していた僕が初めて出会った聴覚障害者なのだとか。

聴覚障害者ならよく、手話や要約筆記者の養成の中で、こうした内容の話をする、僕もその昔、よくしていたのだけれど、こちらは全ての方を覚えているわけでなく、言い訳になってしまうが、また汗。。。仕事関係でも「以前、会っていること、覚えていないんですか!」といわれることがよくある、本当に失礼な人間なのだが、こちらの失礼を詫びつつ、覚えてもらえていたのはとても有り難い。それにその方が今は立派に通訳されている、手話もできるようになっているのは、本当に素晴らしいことでとても嬉しく感激させられた。

あくまで障害全般の運動なので、手話は聴覚障害者とも関わるきっかけにしてもらいたいだけの、講座といっても3分で覚えられるような簡単な挨拶(Good morning, Hello, Good night, Thank you! etc.)の説明のみであったが、こうした思いをするとは予想もしなかった。Facebookでつながっているわけでもない(多分、FB自体、されていないだろう)方々との関係を持てている有難みを深く感じさせられた。今回の研修は運動を広めてゆく皮切りとしてのものであったが、自分にはあらためてこれまでも今も自分の周りで手助けをしてもらえてきた方、手話に関心を持ち覚えてもらえた方、その他の方・・・への感謝の思いを深くさせられて思いがけない機会であった。

poundcake

 

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