フォーラム参加。話のおもしろい人というのは

午前中にふた走りしてから午後は会場そのままに先週、研修会のあったあいサポートのフォーラムへ今日は仕事でなく一般参加で出席。

参加者は先週に続けての方が多く、不便な場所への移動を厭わず休日にまでの出席、本当に頭が下がる。決して聴覚障害関連の行事ではないのだが、前回も、また今回もその方面の関係者がとても多くて妙に慣れた不思議な雰囲気。前回、嘆いた県職員の方は動員がかかってやっと、という状態(苦)ながら、今回はまあセレモニーなので、今後の実際の運動に期待。

運動を始めた鳥取県と今回から始める山口県の両県知事の協定締結式後の挨拶では鳥取県・平井知事が熟練の手話で。この運動の始まりの地であり、全国初の手話言語条例を成立させた自治体であり、のトップだけにさすがというか予想以上の技量。せっかく来ていただけたなら是非、直接にもお話したかったが(←図々しい)またの機会に期待。我が知事にも簡単ながら初めての手話で挨拶いただけた(^^)

村岡 嗣政 - 障害のある方が困っている時にちょっとした手助けや配慮を実践する運動「あいサポート運動」を推進していきます。...

基調講演は障害者政策委員等歴任する野澤和弘氏。有名で障害者施策の講演には相当引っ張りだこなだけに実際、話上手で面白い。最近出た本の新聞広告にあったように

話のおもしろい人というのは、誰もがその分だけ、経済的、時間的に、苦労や危険負担をしている。人生というのは、正直なものだ。

曽野綾子 | Twitter

の、まさにそのとおりだと思う。野澤氏はお子さんが自閉症で最初は職場にも打ち明けられなかった(=普通そうで、家族に障害者がいることは最後まで隠し通すというケースも多い)、昔はまだ一般的な障害でなかっただけに苦労した(と簡単にはいえないような深い苦労の経験)エピソードなどを今では笑い話にして話された。

講演慣れしているので話題が豊富。ちょっと早口過ぎて要約筆記が追い付けない。僕も情報(手話、要約筆記)があればかなりメモする方だが、帰って見直すと、半分以上、覚えていなかったくらいに次々に話が変わってゆく。印象的だったのは

「私たちは社会の進化に乗れない人を排除してきた。」

僕もこのブログで十数年前にいってるが電話は人類史上の画期的な発明だが、聴覚障害者には打撃だった(それ以前に聴覚障害者は聴者との関係で苦労しているのも事実で一層、という意味も)。メール、ネットの発達は視覚障害者に。他、ITを使いこなせない人・・・等。野澤氏は自分がろう者の集団の中に居て全く手話がわからずに気付かされたと。

人数が多くなると少ない立場の考え方が分からなくなる。少数の人がいかに不便か、閉め出されている人のことが見えなくなる。

多くの人も理解してはもらえている、ただ、口でいうのは簡単でも、分かってはいてもなかなか実践のできないこと(というのが日々、感じさせられる当事者の思い)。あいサポート運動も障害者のためではない。私たちが閉め出してきた人をともに受け入れるもの。

最後はしんみりと涙を誘うような話にも。とにかく話が多くて面白いのだが、もう少し、厳選してでもゆっくりの方が聴覚障害者には手話にしろ要約筆記にしろ理解はしやすかったかなと思うが、意義ある話がきけて朝から充実した一日となった。

20150809

 

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