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人事管理に最も困難を伴う
日立の事例
先週と今日の2回に分けて連載された日経ビジネスオンラインの記事。
プロローグで
こと「組織の中で働く」という視点で考えると、「人事管理に最も困難を伴うのは聴覚障害のある人たちではないだろうか」
と聴覚障害者の置かれている位置、環境について正面から切り込んでいる。
これまで僕が書いてきたそのままのこと。このサイトもだいぶ参考にされたろうか。プロのライターなら参照元を明記してほしいが、当事者が述べれば愚痴と受け止められがちなことも、こうした記事なら多少なりとも社会に認識されるようになるだろう、その意味ではいいことかもしれない(全部読むには会員登録(無料)が必要)。
記事の最初にあるとおり、日立(製作所)は聴覚障害者に評判のいい会社であり採用も多い。手話に関する事業も有名。山口県にも世界に誇れる鉄道事業所があるし、職場でもお世話になっているグループ会社など、僕の知る限りにおいて、障害者への対応に慣れている、理解のある会社だという印象はある(=そうした社内風土ともいうべきは実際の「経験」や「実績」がないと生まれてこない)。
「この木なんの木」の系列も含めてとても大きな、大きすぎて機動性がない云々と日経の記事ではよく書かれるけれど、採用実績が多いというだけでも社会的責任、使命を果たしている会社だ。この記事でも聴覚障害者が主体的に取り組んでいる例が紹介されていて素晴らしい。
昨年のデフリンピック、台北滞在中も代表選手に日立グループの社員が多いとのことで(=陸上チームにも)、現地の日立から大量のミネラル・ウォーターが差し入れられた。現地から選手団一行に、というありがたい配慮だった。選手の多さや差し入れや、に日立という会社の理解や応援、支援の姿勢をうかがうことができた。
仕事に何が障害か、の違い
このシリーズの他編記事にマイクロソフトの例もあって、そこでは盲の女性と車椅子の社員の事例が書かれている。車椅子の社員は「不利があると感じたことは一度もない」、「他の人との違いは、車通勤を認めてもらっているのとドアの開閉を長くしてもらっているくらい」と快活に笑う。
── ということなのだけれど、それはそうだろう。よくここでも書いているが僕の職場でも車椅子や手足等の障害を持つ肢体不自由の方は(圧倒的少数の)聴覚障害者に比べても非常に多い。いわゆる組織の中で、座業、デスクワークが中心の現代の仕事なら車椅子の方にもそれほどの不自由はない。電話や会議や、ついでに雑談や・・・に支障はない。最近は移動手段や建物や、のバリアフリーも進んでいるから出張も普通にこなせている。時々「何が仕事に障害で」「障害枠の必要があるのだろう?」と思う方もいる。
車椅子の方が仕事で不利を感じないのは、きこえない僕が走ることには特に支障を感じないのと同じ。それぞれ、仕事でトップの成績を上げ、また大会で1位になり、ということも本来の障害とは別の基準であるから充分に可能だ。盲者でサッカーのピッチに立つことが難しいように、障害の種別が違えば何ができないのか、という根本のところが全く違うのだから、一口に「障害者の職場環境」とは括れない。
それが最初に書かれているように、聴覚障害の最も難しいのに理解されていないところだ。社会は車椅子の人にはとても優しいが、聴覚障害者の悩みや言い分や、にはわがままだとか性格のせいにされてしまう。
2010-05-27











日経ビジネスオンラインは2,3ヶ月に見るかという頻度ですが、「障害者が輝く組織が強い」コラムが出来ていたとは知らなかったです。
今後、どのような記事が出るか楽しみが増えました。