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デフライフジャパン創刊

スタッフも内容もろう者

今日の朝日新聞にろう者による雑誌「デフライフジャパン」創刊号のことが取り上げられていた。デフリンピックメダリストの紹介ページもあるとのこと。

昨年12月の福岡国際マラソンを走った翌日に編集長様より直にメールがあった。最初は朝日新聞に掲載してもらえた福岡国際のことについての取材かな、と思ったらそうでなく、雑誌創刊の運びについての説明があって、この雑誌の目指す理念をその時、初めて知った次第。

メダリスト、とはいってもメンバー2人がいてくれたからこその思いが強く、ここでも男子マラソン3人で写った表彰式後の日本男子マラソン3人の画像をお送りしておいた。僕はまだ見ていないのだけれど、雑誌自体が興味深いので購入してみたいと思う。

2010年2月15日 朝日新聞
ろう者発 ろうマガジン
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記事の内容で意外に感動させられたのが、最後の問い合わせ先にFAX番号の記載があって「FAXのみ」となっているところ。普通、電話番号としたいところだけれど、ここが電話のできないスタッフ全員がろう者の団体だということ。

* 新聞は版が違えば構成も内容も違うときいていたけど、他県の方に送ってもらえたのと山口でも地域が違えば見出しも違ってくるのが面白い。

ついでにいうと電話が「できない」というより、単に電話という「手段を持たない」だけととらえたい。聴者には面倒かもしれないけれどFAX(なりメールなり)してもらえるといい。かつて(といってもほんの10年前)、メールのなかった頃の聴覚障害者同士の連絡は、おびただしいFAXのやりとりだった。手書きによるFAXの受信紙(コピー紙主流の今と違って多くは感熱紙)がすぐに段ボールいっぱいになる、二、三日、家を不在にすると(オートカッターのない)ロール紙が長~くとぐろをまくように、のたうち回っていた時代に郷愁を覚える中高年世代は多いはず。

ダイレクトに

・・・本題に戻り、スタッフに聴者を加えて通訳をお願いすることも容易だろう。現に聴覚障害者団体やその活動組織、何らかのイベントや行動において、ほとんどのケースでそうしている。

でも僕は強く思うし、きっと他のろう者も少なからずそうだと思うのだが、通訳はありがたいことなのだけれど本当はない方がいい、ないにこしたことはない。外部の聴者がこのろう者(団体)に連絡を取りたいとき、電話(や直接の会話)ができる聴者がいると、全て情報が聴者を介してしまう。肝心のろう者に情報が届かず、聴者の受けた時点で片付いてしまうことも少なくない。

そうでなく、できれば情報は通訳の手を経た二次的なものとして渡されるのでなく、ダイレクトなコミュニケーションでやりあいたい。聴者の側が手話を知らずとも、安易に通訳に頼らず、筆談なりメールなり、ろう者の側に近付いてくれる方が嬉しい。このあたりはこのブログ(の前身のホームページ)の一番、最初あたりの記事やボストン旅行記でも書いている。

電話で連絡ができずに、そんな面倒なことしないといけないなら関心もない、というのが残念ながら現状である、どうしても99%の聴者の社会の情報を入手するためには──その量と質を担保するには──通訳を介するケースに頼ることになるけれど、このFAXのみの連絡方法のように、あえて聴者の基準(電話)に合わせず、ろう者の側に合わせてほしい姿勢が伝わってきて共感できた。──とりもなおさず、それが関心を持ってくれた聴者と直接に話したい、ろう者の心情だろうから。


2010-02-15


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