SLの汽笛、車のライト、消える「ちまきや」

汽笛響かせ

アパート前を走る山口線の、昨日のSLやまぐち号の汽笛が普段よりひときわけたたましく、部屋にいても驚いたと妻がいう。

夜のニュースで、昨日が今年最後の運行だったということを知る。なるほど、リキ入ってた訳である。

SLは汽笛もセットになっての、絵になる景色だね。でも情緒ある汽笛も知らないし(=気付けたら、そこから窓を覗くとちょうどいい写真が撮れる)、警告音の遮断機もきこえない。鳴り始めたのに気付かず通過しようとして、遮断機にぶつかりそうになって慌てることが時々、ある。

車のライトの

夜、スモールライトが灯いたままの車を見て、近くに住む聾者の「Aさんの車じゃなかったかなあ」と心配する。

今の車は、ライトを消さないままキーを抜くと警告音で知らせてくれる。便利な機能があるのだけれど、これも聾者には恩恵なく、僕も時々、やってしまう。上の踏切にしろ、このライトにしろ、周囲が見てると唖然とするだろうけれど・・・。

ちまきやの由来、名前と手話と

山口市唯一の老舗百貨店、ちまきやが創業153年の歴史に幕。井筒屋(北九州市)への譲渡が決定し、「ちまきや」の名前が消える。

創業者一族の前社長、四代目八木宗十郎氏へのインタビューを新聞(2007/11/22毎日)で読んで初めて知ったことは──。

ちまき屋の名前は創業者の八木からきている。八木の字を合わせると「米」になる。隣に宗十郎の「宗」を並べると「粽(ちまき)」になる。ちまきは末広がりで縁起がいい。それで八木百貨店から戦後、ちまきや八木百貨店に変えた。

「なるほど・・・」「そうだったのか!」と目から鱗。

初代の山口市長であったことや、シンボルマークの「宗」が「宗十郎」から取っていることくらいは分かっていたが、「ちまき」家の由来までは知らなかった。

「八」+「木」+「宗」で「ちまきや」とは! よく考えられたものだね。でも、県内唯一の地元資本による百貨店が消える頃に知ることになって余計にさびしい。

さて、一目で分かるシンボルマーク同様、手話という言語もその性質上、視覚性は抜群で。

最近、「がんぜき」や「てみ」について触れたけれど、手話にも地域性があって、当然、この「ちまきや」も地元でだけ通用する手話。

左手は小指だけ折り曲げて、右手は中指・薬指・小指を折り曲げて(鉄砲の形で)、遮断機が上がるように下から上に振り上げる。

聴者にはちんぷんかんぷんだろうけれど、聾者には見当が付くだろうね。

「木」という手話の左手部分だけ「八」に替えたもの。つまり、「八」+「木」の手話を同時に示して「ちまきや」。

──ということを、ずっと以前に確かAさんから教えてもらって、この時もいたく感心した覚えがある。インタビュー中でも

今でもむかしのおばあさんなんかは「ちまきやに行こう」じゃなくて「八木に行こう」とおっしゃったりして非常に懐かしいですね。

遠からぬ日、「ちまきや」手話も消えてしまうんだろうね。寂しいものだ。



 

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  1. より:

    追記代わりに ---
    asahi.com のマイタウンページ(全国各県の地方記事)で11月27日(火)の全国アクセスランキングで第2位だったとのこと。
    asahi.com:貴婦人 しばしの別れ/JR山口線-マイタウン山口
    http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000711260003

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