高橋尚子引退、マラソンと人生

おつかれさま、Qちゃん

Qちゃんの引退発表。昨夜の各局ニュースでの取り上げられ方、また今朝の一般紙でも一面扱い、と力的にはもう一線レベルでの復活が難しい状態だったけれど、やはり注目度の高さはずば抜けている。

これまでの活躍だけで充分すぎる実績。会見でもチームQの周囲にねぎらわれて拍子抜けした、気持ちが楽になったといっていたとおり、本当に「もう充分」「よくやった」「おつかれだった」。

今月のエントリで触れた、弘山の言葉のように「マラソンの練習はよほど気持ちが入ってゆかないとできない」もの。準備(トレーニング)に非常に時間も労力もかかる競技。

競技者レベルでは無論、仕事や家庭を持つ市民ランナーレベルでならなおさら、いつもいつもできるわけではない、できる方がちょっと尋常ではない。他をかなり犠牲にしなければ。仕事とか家庭とか、勉強や趣味や付き合いや・・・。

結果を求めようとすれば生活の全てをランニング一色にするくらいの覚悟が必要になってくる。やればやるほど「究極の自己満足」を深めてゆく競技。そうした側面もあるから、マラソンや走ることで記録がいいのは、必ずしも尊敬されることばかりではないと僕も常々、思っている。

僕は遅くに始めたから今、この年齢でも走れているが、学生時代等の若い時分、早くに競技していた人が、先に競技から遠ざかるのも当然のこと。思うに、陸上は学生時代の3年間や4年間といった、人生のどこかで時間を区切って取り組むのに適している。

マラソンだけが人生ではなく

無論、一生、走り続けてゆく生き方があってもいいけれど、体力的、精神的、また時間的にも真剣に取り組めるのが一定期間。よく人生はマラソンに例えられるけれど、マラソンが人生ではないから、競技を通して培われた力を、別の形でもより社会に還元したい。『パーフェクトマイル』で1マイル4分の壁に挑戦した3人の若者が讃えられたのは、彼らが学業とも両立させ、また競技を終えた後に始まる本当の人生で功績を残したからこそ。

もしもある人間の評価が、若いころだけでなく一生涯をどう生きてきたかで計られるとしたら、この三人は一マイル四分への挑戦のあとでなしとげた功績でも注目に値する人物だろう。


パーフェクトマイル/羊の本棚

僕も今後も走りたいとは思うが、今のような調子、環境で走れることはないだろう。そろそろランディング・・・後のことも考えないといけない。それだけに、できるときには集中して、いつもラストチャンスでワンチャンス、のつもりで臨んでいる。

Qちゃんの新しいステージを応援したい。


 

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