ろう者陸上強化合宿

県庁陸上大会を欠席

7月17日(土)、18日(日)の2日間、山梨県にて開催された日本聴覚障害者陸上競技協会の強化合宿に参加してきた。

実は、17日は県庁陸上大会の開催された日でもあった。当初はこちらを手伝うつもりだったのだが、今回は理由あって「どうしても来い」ということで、本来4日間の合宿メニューの全くこなせないことを承知しつつ、出向いた。合宿を全日程参加できないことも申し訳ないけれど、最近、自分が一番、競技会に出場していながら、県庁陸上大会を手伝えなかったことが本当に申し訳ない。この場を借りて、お詫びします。

富士北麓

フジサン急行
フジサン急行

合宿、というのは来年1月に開催されるデフリンピックという、ろう者の国際大会に向けてのものだが、何にしても山梨は遠い。週末くらいは昼までゆっくり寝たいところ、早朝の新幹線に乗り込み、さらに電車を乗り継ぐこと8時間(*)。夕方前にようやく到着する。翌日も朝食後すぐに宿舎を後にして帰路につく。この遠さが分かっていたから二の足を踏んでいたもので、せっかくの3連休、疲れを余計にためるだけに行ったようなものである。

*不便な地域であるが、富士山の眺望を持つメリットを活かし、観光客(外国人客)誘致に成功している、という内容が、ちょうど今日付の新聞で紹介されている。いわく、「山梨県は空港・新幹線を持たず、海外からのアクセス面では最も不利な地域だが、人口約2万4千人のこの町(2003年11月に町村合併で誕生した富士河口湖町)が約8万5千人もの外国人客を集める。」
(7月19日付け日経新聞・ゼミナール「ニッポンの観光戦略」8)

ただ、会場の富士北麓は確かに練習にはいい環境だった。連日、猛暑が続いている中、河口湖駅に降り立つだけで風の涼しいことに驚く。僕も一応、夕方、ジョグをしてみたのだが、汗が全くといっていいくらいに出ない。僕が汗の出にくい体質とはこのホームページで繰り返していることだけれど、ある一定の温度を超えるとさすがに人並みに汗はかく。この暑さでは吹き出る。ところが富士山を臨む鳴沢村では、ぴたっと汗が止まる。面白いくらいに。加えて、移動の疲れもあったろうけれど、標高が高いせいもあって、ジョグだけで苦しい。足を前に出すのが精一杯といっていいくらいに。高地トレーニングとはいえないまでも、いい負荷にはなると思う。

この日は夏休みに突入した日で、また、勤め人にも3連休の初日であったせいか、家族連れを多く見かけた。アテネオリンピック代表選手らも富士五湖周辺各地で合宿していたようだった。数日、1週間前後でも腰を落ち着けられたら、練習の効果はありそうである。近くの山梨学院大学が強いことも、また、関東の大学が体育会系も各種サークルも、強化であれ、遊びであれ、ここに集うわけがよく分かる。東京からだと直行バスも出ていて、全ては東京を中心にできているのだな、と少々、恨めしくも思えた。

普段、早朝ジョグ、早朝トレーニングなるものを絶対にしない低血圧の僕であるけれど、翌朝、20分ばかりのジョグも気持ちよかった。朝早い高原は、子どもの頃キャンプや集団宿泊訓練で味わったような甘い香りに包まれていた。

僕にとって今回の参加は、練習というより、顔見せ、顔合わせの意味が大きかった。特にろう者の場合、直に顔を合わせてのコミュニケーションが大事であるから。1年に1度、ろうあ者体育大会で会うか会わないかの仲間らと、一晩、過ごすだけでも、やはり気持ちは和んだ。わずかに選手3名の参加を、その3倍の役員、スタッフが支えてくれる有難みも痛感する。熱意が伝わってきて、僕にもいい刺激となった。


富士山
好天の富士山

 

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