中国四国駅伝 陸上部の挿話など

実はハイレベルクラブ?

徳島行きの長い道中、今回は少し、寄り道。

ライバル高知県庁の強さというのを僕は、この駅伝を通してでなく、びわ湖マラソンに複数エントリしてくるところからして充分に知らされていた。

各種レースに参加すると面識はなくとも先に名前を知るようになるこの世界、出場資格が国内最難関のびわ湖であれば本当に知れた選手達の集まり。そんな中で特に自治体職員という同業の身であれば当然に意識するが、都道府県庁という所属で出場するのはせいぜい数県・数名の、片手で数えられるレベル(僕一人だった年もある)。最近では川内選手が特殊なケースだが、普通には、それほどの情熱は公務に費やせ! というのが正論なのだが、とにかくそんな限定したメンバーに1人ならずいるのはイヤでも目立つ訳だ。

──の、今回、伝えたいのは、その高知県庁もさることながら、実は我が山口県庁のレベルもなかなかなもので、この中四国大会で1、2位を競う両県は、もしかすると全県でも1、2位のレベルにあるんじゃないか、と思えること。

以前、ゴールデン・エイジ でエントリしたように、(県庁とかいう枠でなく)同い年の3名がマラソンでサブ30を達成しているランニング・クラブは全国を探してもまずないはず。遅くに競技を始めた僕のピークが2人に比べて10年遅く、3人同時に、はかなわなかったが、2人は特に同時期に競って記録を出していた。東京国際などのメジャーな大会にも出ていたから、やはり当時の2人も全国的に異色な存在に映っていたろうと思う(正確には、もう一人、今は部を離れたエースもいたので同い年で4人! ということになる)。

これも以前、エントリしたように、ちょうど僕が入部した頃の17、18年前頃が部の全盛期だったことは間違いないが、そこまで突出しないが、また、我が陸上部に残るだろう語り草が7年前、2006年の「県庁ファイブ」。

こちらも「ゴールデン・エイジ」同様、その年に公開された映画「長州ファイブ」(伊藤博文はじめ、幕末、ヨーロッパに秘密留学して明治という新時代をリードした5人の長州藩士)にあやかって僕が勝手に命名しただけなのだが、福岡国際マラソンに県庁という同一クラブから5名も同時にエントリした上で「全員が自己ベスト!」の快挙を成し遂げた、関門海峡を渡っただけというスケールの違いはさておき、陸上部的には堂々たる大事件である(笑)。

2006年大会・香椎折返し
2006年大会・香椎折返し

当時は僕にとって初めてのサブ30で、聴覚障害者日本新記録でもあったから話題をさらう形になってしまったが、4人も 2時間37分、それに42分台が3名と、師走の福岡路にイエローユニフォームの勇姿を鮮烈に刻み込んだ年であった。

当然にそれは居残っていた選手にも強烈な刺激を与え、続く防府、別大でもまた彼らが自己ベストをうち立てた。それがまた3名ともに42分台の、何と同時期の6人が2時間42分台に並ぶという、ちょっとまあ、ものすごい有り様だった。

徳島に向かう道中の車内でふと目覚めると「今、その話をしてたんですよ」と云ってくれた── そんな具合に飛び抜けた選手がいたわけではないが、2時間40分程度迄の選手が計8人いた、というのは、これも部にとっての一つのピークだった。特に福岡組の県庁ファイブはあれから4名が記録を超えておらず、最後のマラソンになってしまっている選手もいたり、とまさに輝かしき日々であった。

マラソンでいえば過去の話になってしまうが、駅伝の距離であれば多少の衰えはあるものの、まだ一般には充分な実力集団ということを伝えたかった次第。

それから、これは夜の懇親会後の、本当は祝賀会となるはずだった陸上部の二次会で云ったことで、僕は年齢的に入部前、二十年前から上の方らの、もちろん今書いたピークなんかと次元の違う活躍を見聞きしていたこともあり、部長、副部長、監督、Wさん、Tさん・・・らと走ったそれぞれのレースの思い出や、尊敬と憧れや、があるのだけれど、部長はじめ今回参加された4名含め、今後数年で退職ラッシュとなることもあり、そんな輝かしい歴史であり時代であり、を若い選手にも是非、知ってほしいし、引き継げるように今のうちに教えを請うて吸収していってほしいと切に願っている。

もうひとつ、この駅伝では初遠征、なのだけれど、13年前の9月の玉造マラソンでやはり部長、Wさん、Tさんらと一緒に出向いたことがある。レースそのもののあまりの苛酷さに僕には最初で最後になってしまった強烈な思い出。そういえば、その時の7名の中にIさんのいたことも今となっては帰らぬ想い出で、そんな一コマもずっと大事にしたいと想うこの頃。

今回の遠征も今後また懐かしく振り返ることができると思う。


Aチーム Vサイン・・・いや、2位サイン
Aチーム Vサイン・・・いや、2位サイン

 

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