玉造マラソンの思い出

玉造マラソン50年誌

以下は、陸上部の新年度総会における部長挨拶の一部。

話は変わりますが、玉造マラソンの50年誌を注文していたのが、先日届きました。50回の全記録や新聞記事が掲載されていて大変面白いものです。自分の記録を数えてみると、昭和51年の第19回大会から平成14年の第45回大会まで、28年間でフルマラソン12回、20km8回の記録が載っていて、20回参加したんだなと色々レースを思い出しました(実は45回の前か後か練習日誌をめくらないと出ませんがフルマラソンで1回途中棄権しているので正式には21回の参加となります)。その記録の中に、第28回大会(昭和60年)の20kmで、今春退職された、Mさんの記録を見つけ、暑い中、一緒に行って走ったなと、懐かしく思い出しました。ご希望の方にはお貸ししますので申し出てください。

という訳で早速、借りてみた。

部長については別のところでも触れているが、この玉造マラソンでも10回以上出場として平成11年に表彰されている。以後、平成17年度を最後に表彰が中止されるまで山口県勢としては唯一人だったことも知る。

福岡や別大や・・・でも過去の記念誌はよく発刊されていて、無論、新聞社(出版社)がバックなだけに冊子の品質も非常に立派なものである。一方、こちらは実行委員会が発刊者とあって製本も見栄えも質素。けれどもその分、新聞記事の切り抜きのコピーの潰れやインクの染みやかすれや・・・、記録一覧も数年間分は手書きによっているなど、それらデータを入力し直して綺麗に仕上げるのでなく、あえて当時の資料のままに掲載していることが、かえってとてもローカルで温かみのある、重ねてきた歴史を一層、強調するような「人の手」の分かるつくりになっている。

僕も以前は団体でこういった記念誌やら報告書やらを編集、発刊する機会が多かったのでよく分かる。資料の収集から何から全て人力作業でやられたであろう、その労力にまず敬意を表したい。

実業団ランナー、また市民ランナーの歴史

部長が記しているように、非常に面白い記録の、歴史の数々。我が陸上部からも毎年、参加し、大勢の名前が掲載されている。記録の残る限り全完走者が分かるのがいい。僕が2年前のびわ湖の完走にこだわったように、特にマラソンは完走しないことには記録も残らない、費やした努力の痕跡も刻めない非情な世界。

陸上はこうして記録の残るのがいいところ。往年の名選手の数々もあれば、「あの人の名前も・・・」と、大学時代から出場されていた部長のように、今も走られているベテランランナーの若い頃の活躍も余すことなく知ることができる。

第43回(平成12年)大会
ほとんど競歩のような歩み

部長が記している

1回途中棄権している

の「一回」というのが、実は僕の唯一(最後に)出場した第43回(平成12年)大会なのである。

当時の完走記にも記しているが、その年は部長が唯一、関門棄権にあったくらいの、恐ろしい大会コンディションであった。

関門に引っかかる選手もさることながら、前をゆく選手が殺虫剤を吹き付けられた虫のように、本当にバタバタと沿道に上がってリタイアしてゆく、異様な光景だった。今回の冊子には掲載されていないが、当時山陰中央新報社に掲載された1位のゴール写真は、明らかに脱水症状で身体がくの字に折れている、痛ましいまでの姿だった。

僕の短いながらもこれまでのマラソン人生の中で最も苛酷なレースだった。きっと今後もあれほどの思いをすることはないだろう。

完走率が語る苛酷な耐暑レース

過去の出走者─完走者数も掲載されていたので全大会の完走率を計算してみた。

グラフにしてみると、変動の大きさがよく分かる。下のグラフは、連続する記録の残る第19回(昭和51年)大会以降の完走率の変遷。

玉造マラソン完走率の推移・第19回(昭和51年)~第47回(平成16年)

完走率の非常に低かった第一回大会後の当初しばらくを除いたこの、第19回(昭和51年)大会後のうち、僕の走った平成12年大会は過去2番目の低さとなる37.2%。翌年78.8%、翌々年81.4%と跳ね上がっている対比が際立つ(何か去年までの仕事=統計分析のような・・・)。

自分の人生も波のある方だと思う、マラソンをはじめ各種レースもシビアなコンディションに遭遇することが少なくないが、今思うと、この時(=公認マラソン初挑戦)がその後の運命を決定づけていたような・・・。

「もう一度・・・」という気には全くなれないまま、マラソンの部の幕を閉じてしまった(=今はハーフマラソン)大会であるけれど、でも、それだけにたった一回の出場でも僕にはいい想い出である。


同じく4年前、ホームページに掲載した部長のマラソン50回完走記も、偉大な歴史の伝承に貢献できるよう、いい機会ついでに今回、ここのブログに移行(リンク先は下の関連エントリから)。


 

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