腓骨疲労骨折 4

腓骨疲労骨折

シンスプリントも疲労骨折も、脛骨(スネの内側)に起きるのが大半だが、疲労骨折は腓骨(スネの外側)にも起こる。

ただ、腓骨は脛骨に比べて荷重が少ないこともあり、気付きにくい点がある。脛骨に比べると動作(ランニング)への支障度が少なく、かえって治療の長期化する場合もある。

治療

疲労骨折の治療は「安静」に尽きる。原因となった動作を一時中断すれば、ランニングによる疲労骨折(疾走型)の場合、1~2ヶ月で治る。時間さえ味方につければ必ず骨は修復され、再生される。

より積極的には、2008年4月から骨折治療にも保険適用されるようになった超音波治療など。

骨休め

このように疲労骨折の場合、休むより手だてがなく予防が何よりも肝心となる。先に述べたように、骨は微細な破壊と修復を繰り返しているが、特にランナーの場合、練習頻度が高いことから骨の修復が追いつかずに発症させてしまいがちとなる。

人体を用いた用例、慣用句にはなるほどと思えるものが多く、「骨が折れる」のは一大事であり、また「骨休め」ともよくいったもので、新しい骨をしっかりとつくる、作り替えられる骨の強度を高めるためにも、普段から一定期間の休養が必要。

貧血と疲労骨折

今回の僕がまさに両方を同時に発症させてしまったのだが、特に学齢期の選手、女子選手にも多いのではないかと思う。ともにオーバートレーニングが原因で、まだ骨の形成期間である十代の選手によくみられる。

また、無理な減量はカルシウムの摂取不足や栄養不足も引き起こし、貧血にも疲労骨折にもつながりやすい。

その他の疲労骨折

繰り返しになるが、ランニング(長距離)に起因する疲労骨折としてよくみられる順は

  1. 脛骨

  2. 中足骨

    足の甲が痛むケース。ランナーには第2、3、4中足骨に頻繁に起こる。サッカー選手に多い第5中足骨に起こるジョーンズ骨折が治りにくいのに比べて、このタイプは治りやすい。

  3. 足舟状骨

    足アーチ頂点近くの要の骨。いったん亀裂が入ると非常に治りにくい。

  4. 腓骨

  5. 大腿骨

    太くて頑丈である部位だが、競技レベルの高い選手には起こりうる。

  6. その他

    女子に少なくない骨盤(恥骨)の疲労骨折など。治療に数ヶ月を要する。

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