急性腰痛顛末記 - 4 治療編

痛みをおして病院受診

急性腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」は医学的(整形外科的)に原因は必ずしも明確でなく、症状(の程度)はもちろん千差万別、治療法もこれといった決め手はなく、と、そのポピュラーで概念の幅広いところが「風邪」にも似ている。

風邪への対処が安静にして身体を温めて、というようにぎっくり腰も2、3日は絶対安静にすることを基本に、できることはアイシング程度でしかない。病院で診てもらうのは多少、動けるようになってからでいい(=受傷直後に無理して動くのは炎症が激しくなるだけ)。

というのが定説なのだが、今回の僕は受傷翌日に受診。初めてこの症状に襲われた身としては、1日寝ても痛みが引かないどころかむしろ強くなる様相に骨が外れてるか潰れてるんじゃないかと不安になって仕方ない。ぎっくり腰ならレントゲンで骨(椎間板)に異常がないことを確認するだけに終わるのだが、それでいい、とにかく骨に異常はないと言ってもらいたい。その安心がほしくて、幸い、お盆でありながら16日月曜日に開いている整形外科があったので受けてみた。

実家からも遠くない、防府読売マラソンコースに開院してまだ間もない診療所。ピカピカの新しさ、明るさに気持も少し軽くなった。結果的にはやはり骨には異常がない、ということで、でも「なぜ起きたのか?」とか「この痛みがどこから来ているのか?」「どういう仕組みなのか?」というのは、(ネットで調べておおよそは知識にしていたけれど)これもやはりはっきりとした説明は難しいようだった。

お決まりの痛み止めの薬と湿布が処方されたので、自己判断で湿布はまだにしてアイシングを続け、5日間、薬を飲み、湿布は一週間後くらいから貼り始めた。本当は湿布を貼り続けたくはないが、明後日で3週間になる今でも強烈に湿布が沁みる。それで多少は和らぐのでかなり効いていることは確か。それでもなお痛みは収まらない。

それは貴方にも突然に

面白かったのは、一週間、寝ている間、毎日、iPhoneで「ぎっくり腰」をキーワードに検索していた、そのブログ検索やQ&Aサイトでも毎日、毎時間のように全国のどこかで誰かが発症していること。僕がブログに投稿する元気はなかったように、ブログを書いている人の皆が皆、すぐにネタにして書くわけではないし、ブログを持つ人も決して多くはないはず。そう考えると数倍、数十倍の人が・・・なんだろうなと思えていた。

月刊ランナーズ2010年7月号
月刊「ランナーズ」2010年7月号 第2特集

はたして、まさにこの日の病院で出会った光景もそう。非常な苦労で車に乗り込み、病院に着く、できるだけ玄関近くに停めてもらってそこから超・慎重に10cmずつ歩を進めてゆくのだが、ちょうど入れ替わりに病院から出てきた男性が僕と全く同じ動き。まるでお互いが鏡を見ているかのようなシーン、しかし、これまたお互い笑うに笑えない(笑うととても痛い)気まずさというか気恥ずかしさというか・・・。

彼もまた奥さんの運転する車がすぐそこで待っていて、と、このときの2組夫婦の間には語らずして一瞬に理解し合える固い絆(?)のような親近感と連帯感で結ばれ合った。この男性も同じくらいの年頃で、察するにお盆に子どもを相手に遊んでいて「やってしまった」のではないだろうか。

病院の方も「去る者は追わず、来る者は拒まず」、「一難去ってまた一難」だったか──。まあそんな具合に、僕にとっては初めてだったが、この病気(病気というより災難かな)の非常に日常的なことを身を以て知った次第である。ちなみに今日(妻の直接に)きいたところでは隣に住む方もお盆にやったらしくて、こちらはやや高齢でもあり、僕なんかより相当にひどくて本当に入院した方が良さそうなくらいという。

皆さんも気を付けくてください。引き続き原因編、リハビリ編に進めれば。

最近また読めずに封も切らずにたまっている月間「ランナーズ」。読書には困らないこの機会に手に取ってみると、3ヶ月前の7月号に「腰痛」特集のページがあったことにタイミング良く遭遇する。ここでも「ギックリ腰」という言葉は巻頭に使われているだけで、本編には使われていない。

雑誌ランナーズバックナンバー 2010年7月号


 

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