急性腰痛顛末記 - 3

立てたわ

北海道マラソン
今日の北海道マラソン、デフリンピック男子マラソン代表の孝一郎君がTVジャックに成功

今回、盆に帰省した土曜「おっ」と思った町の変化が、山口でもよく行くドラッグストアのコスモスが近くに建っていたこと。まだグーグルマップにも会社のサイトにも掲載されていないほどの開店したばかり。幹線でもない通りに驚いたが、便利なことは確かで早速、寄ってみた。

昔、地元の園芸店「吉本花城園」があった場所で中学時代の通学路だった。ちなみに中学まで住んでいたのは今の実家から直線距離にして1km足らずの所なのだけれど、そこから200m。こちらのオープン当時は敷地内にカフェも併設していて、花と緑の中でパフェを食べるのがとてもオシャレ! だったのが遠く懐かしい想い出。

園芸店の後にコスモスというのも皮肉だけれど、確かに安いしニーズはあって客は多い、宮崎から福岡に本店を移して九州・中四国を快進撃中、でもこんな風に県外資本や全国チェーンが小さな町にまで入り込むのも界隈の商店や薬局や化粧品店や・・・は、よく知るつきあいだったわけで、複雑な思いがする。便利なことは決して幸せなこととはいえない、大きなさみしさをももたらす。

──と、変な導入になったのは、動けない羽目になってここに湿布を買いに行ってもらい、さらに次には「おしめ」を、とお願いできたほど、タイミングが良かったゆえ。「おしめ」は、本人はいたって大真面目だったが、でもさすがに替えてもらう自分の姿を想像すると辛く、何とか痛みを堪えて回避した。

ぎっくり腰をやると、よくトイレに行くのにも30分、1時間かかるという、そのとおりに時間をかけて四つん這いになり、僕の場合、前に進む力はなかったので後ずさりしてトイレに近付く。想像してもらえると笑えると思うが、こうするとそのまま便座に座れて便利でもある(泣)。ちなみに、和式のウンチングスタイルは2週間経つ今でもできない。

立てた
立てた!

さて用を済ませると立ち上がるのだが、意外にこれがすんなりできて「立てた!」と感激。テニスコートでも金網にしがみついて立ったままだったし、一時的になら立っている方が楽だということを後に知ったわけだが、この時は嬉しさのあまり感動して「見て!」「立てたわ!」「歩いてるわ!」とまさにクララな気分だった(40過ぎのオジサンなのに~)。

家族初

こうして山口には帰れず防府にもう一泊することとなった、その日の夜は痛みで眠れなかったほどなのだが、一方で本人の辛さに対して家族の態度はつれなかったというか、何とも無関心であったこと・・・。

そのはず、我が家でぎっくり腰を抱えたのが初めての出来事。本当、これはなってみないと痛さ、辛さが分からない、僕もこれほどの痛みであり、かつ、療養に長い時間を要するものとは思いもしなかったから、自分の足さえ動かせずに突っ伏している姿を家族は「???」という感じで一瞥して通り過ぎる。

唯一、妻はこの痛みを自身でも近くでも経験しているから、親切に介抱してくれた。寝ていて向きを変えるのも、10cm先のモノすら取ってくれ、とお願いするのもわがままの極地なのだが、ありとあらゆることを頼らざるを得なかった、感謝の念に尽きない。

しかし、思うに「ぎっくり腰」という名前は悪い。何だか間抜けでコミカルなイメージをもたらすのが誤解の元凶。擬態語、オノマトペゆえに幼児っぽい性格を帯びてしまう。ドイツ語では「魔女の一撃」というらしいが、それもiPhoneを見ながら「やめて(泣笑)」とつぶやくしかなかった。

まあでも家族が揃った盆の実家だったから周囲の助力が得やすくて良かった。一人だったらどうなったことか。本当、一人暮らしでやってしまったら想像がつかない。もっというと、メール環境すらない20年前まで、耳の聞こえない者は電話で救いも呼べず、さぞや大変だったろうと思う。


 

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