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3代目プレリュード
先日、ふとネットを見ていたら、僕の愛車の3代目プレリュードを持つ同好の士のサイトにぶつかった。リンク集への追加を機に、この車への思いを述べてみたい。
プレリュードとは、こんな車である。
- 1978年に登場
- ホンダ初のスペシャリティカー
- 日本初のFFレイアウトのパーソナルクーペ
- リトラクタブルヘッド(*)を採用して1982年にモデルチェンジされた2代目は、若者の圧倒的な支持を得て一世を風靡した
*リトラ=お昼はお目々を閉じているタイプのヘッドランプ - 91年に4代目、96年に5代目へと受け継がれたが、2000年8月までの販売で生産終了
3代目プレリュードとは、こんな車である。
- 1987年登場
- 世界初!の4WSシステム採用
- リトラクタブルヘッドも踏襲
- 2代目プレリュードのデートカー、ナンパカー色を一層強める
- 90年代序盤までの、まさにバブル絶頂期を駆け抜けた
だが、やがて・・・
- デートカー対決のライバル車として、日産がFRタイプ5代目シルビアを投入すると、こてんぱんにやられて、瞬く間に市場から駆逐された・・・(T_T)
忘れられずに中古で購入
以上が一般的な説明。以下、僕の私的プレリュードは、こんな車である。
取得した経緯
1992年、このホームページにも登場する、親友O君から「預かってくれないか」と頼まれて引き受けたのが3代目プレリュードに乗った初めてのきっかけとなる。転勤の多いO君が大阪から東京に移ることが決まり、当面、駐車場を確保できないから、ということであった。O君自身も職場の先輩から譲ってもらったらしく、既にこの車の「旬」は過ぎていたのだが、初めてプレリュードを運転して4WSを体験した僕は感激。
ちなみに4WSとは「四輪操舵」のこと。普通、よくきくのは四輪駆動を表す4WD(4Wheel Drive)。4WSは4Wheel Steeringのことで、ハンドルを切ると4輪が同時に動く(普通は前輪のみ)。つまり、ちょっと切っただけで進路が大きく変わる。ハンドルを傾けると、お尻(後部)がふらっと揺れて慣れないうちは恐い。よく最小回転半径というけれど、当然ながらものすごく小回りが効く。圧巻はハンドルを目一杯切ったまま、その場をぐるぐると回ること。氷の上を車体が回っているような感覚で、現実には、運転時にそんなことをする必要のあるシーンはないのだけれど(^^;)、そもそもがデートカーであるから、遊園地のティーカップに乗っている気分を味わえるような、ちょっとした遊びとして非常に楽しめた。
当時、僕が乗っていたのは日産パルサーで、これはこれで悪くなかったのだけれど、このプレリュードには、こうした、運転して楽しい、運転席にいるだけで気持ちが踊るようなものがあった。車はコンスタントに動かしていないとダメになってしまうので、「時々は運転して」というO君の頼みを忠実に守り、再び彼に返すまでの約1年、「時々」以上に運転を楽しませてもらった。
人から子犬をしばらく預かったような状態にも似ているだろうか、彼に返してしまうと、途端に寂しくなる。街でプレリュードを見ると、まるで別れてしまった恋人を見るような気持ちでじっと見つめてしまう。プレリュードは既に大きくデザインの変わった4代目に移行していたが、どうしても3代目プレリュードへの思いがぬぐい切れず、1年後の1994年、中古で購入した。
ちょうど父の乗っていたカローラIIがつぶれたこともあり、パルサーは姉へ、姉のシャレードが父へと譲られた(ちなみに、その後、姉がヴィッツへ乗り換えた際、パルサーが今度は父へ譲られ、さらにイストへ乗り換えた時は再々度、父へヴィッツが渡った。いつもお下がりをあてがわれている父である・・・)。
愛着は増してゆき
購入してまもなく満11年、車齢16年になる僕のプレリュードは・・・
- 色は白
- 簡単に汚れる。雨が降るとすぐに水アカが浮く。へばりつく。アパート住まいゆえ、もちろん青空駐車で、今の時期は飛び交う花粉と黄砂もあって、ものすごい汚れとなる。ちなみに盆地の山口市は全国の県庁所在市で5番目の年間降水量(2003年データ)。意外だけれど、豪雨ではなく、やたらと頻度が多い。洗車しても必ず数日で雨が降る。汚れが付きにくく落としやすい、ここ最近の車が羨ましい。サビも何カ所か浮いてしまっている。
- 前期型
- 3代目プレリュードのマイナーチェンジした後期型はボディー剛性が高められた・・・と特筆されるほど、僕の「前期型」は非常に弱い。幸い、事故はないものの、「あ、ちょっと、かすったかなぁ~」と思うくらいでも、グニャッとへし曲がってフロント部分がはがれ落ちていた・・・ということが、これまで3度、あった。
- 僕も本当はマイナーチェンジ後の後期型が欲しかった。後期型は白の車体色も明るく、非常に洗練されている。
- グレード:XX
- O君から預かったSiより落ちる。また、僕の今のは残念ながら、4WSでもない。
- 運転席まわり
- 何といっても広い視界が特色。これは同時期のシビック等とも共通する。ガラス面が大きく、ダッシュボードの位置が低く、非常に前方が見やすい。逆に、特に助手席は、見え過ぎて少し、恐いところもある。
- 中古でも、年数が経ってもすごいなあと思うのがインパネ周辺で、非常にしっくりとした雰囲気がある。F1レースやスピードの世界にはとんと疎い僕でも、ハンドルを握ると「ホンダスピリットだなぁ~」というものを感じる。
- ダッシュボードがフラット
- 最近の車はエアバッグ搭載の必要上、また、モノを置くこと自体が危険でもあるから、フラットなダッシュボードは少なくなっているけれど、やはり、ちょっとしたモノが置けると便利だし、落ち着く。
- サンルーフ付き
- 3代目まで(?)プレリュードはサンルーフが標準装備。オープンカーには到底、かなわないけれど、サンルーフは、あると便利。室内が明るくなるし、この季節、また夜間に開けて走ると涼しい風を感じることができて心地よい。これも実用面というより、遊び心をくすぐる機能。
- 年数相応にボロも頻出
- ディーラーに持って行っても原因不明でお手上げといわれることが度々。最近は、アイドリング時の揺れが激しくなり、低速ではよくエンストするようになった。先日は踏切を渡りきれずに止まったので焦った・・・。
- 希少性?
- 今ではもう、街で見かけることも滅多にない。希少性がある、といえばきこえはいいが、この車を知っている知人には、街を走っていて、あるいは、どこかに停めていて、一発で所在が分かってしまうから、逆に行動がバレてしまう。よく、ラブホの駐車場では、ナンバーを隠せるようになっているが、そんなことしなくてもバレバレなのである。
- たまにこの車同士ですれ違うと、お互いが「おおっっ!」という表情になる。
- 低い車体
- 車体そのものが低い上、「エンジンが入っていないのではないか」と思うくらいに低いノーズが何よりの特徴。この車を形容するのにいろんな言葉があるが、「プラモデルみたいに」「ぺったんこ」な車である。
- シートに深く腰を沈めるので、「ゴーカートに乗ってるみたいだ」と言われたこともある。言い得て妙、である。そりに乗っているような感じ。乗り込む時は、ストンと腰を下ろせるが、出るときは難儀する。「よっこらしょ」「うんしょ」と力を入れて立ち上がらないといけない。人を乗せたとき、特に老親を乗せたときなどは、不自由させて申し訳なく思ってしまう。
- タイヤの接地音もうるさい。「スパイクタイヤ?」って、きかれたこともある。きこえない僕でも騒音、振動を身体で感じる。他人の車に乗ると、何て静かで快適なんだ、と感激する。
という具合に、色々、不備はあるけれど、ますます愛着が深まっている車である。他のオーナーも同様に愛してやまないようで、こうしたサイトがあることを知って非常に嬉しかった。
5代目をもって幕を閉じ、生産中止車種になってしまったことが哀しい。序章、序曲の名前が示すとおり、時代を切り開いてゆくホンダの願いが込められたプレリュードも21世紀を前に使命を果たし終えたと判断されたのか。もっといえば、クーペという車種がバブルの崩壊と合わせて一気に廃れていったことも。あれから、RVが流行ったり、丸っこい車が席巻したり、最近ではミニバン、ワゴンタイプが主流になるなど、いつの時代にも流行はあるけれど、クーペも悪くないのに。
3rd Generation Prelude on the Web
ホンダ 3代目プレリュード オーナーズクラブ
(オーナーズクラブに仲間入りさせてもらえました)
また、今回、検索エンジンで「3代目プレリュード」を探すと、意外に沢山、あるもの。概ね、古き良き名車と懐かしく評価されている。中で、次のサイトが最高に楽しく説明されているので、ご紹介。
ここでも、3台目の後期型プレリュードの完成度の高さが述べられている。僕も、以前、見た後期型プレリュードの残像が10数年経っても忘れられない
車は皆、それぞれ、日々の生活をともにする身近なモノで、かつ、生涯に何度か乗り換えるものゆえ、誰にもそれぞれ、思い入れの深いものがあるでしょう。3代目プレリュードもヒットした車だけに、特にバブルの時代に青春を過ごした世代の、この車の旬の時期に乗っていた、あるいは、乗せられた、今、40代前後の人々には懐かしいはず。僕もいつまで乗れるか(明日、壊れるか)分からないけれど、時代にアンチしてもうしばらく乗っていたい。
2005-04-03









