第67回福岡国際マラソン選手権大会 競技場に深々と一礼

誰しもいつかはラストラン

32km香椎折返しを過ぎて名島、貝塚、箱崎・・・と過ぎ、もう本当に苦しくて前に進む足の無くなってきた頃に思い出していたのは、新幹線車中のスマホで見た、このレースで引退するという佐藤の記事。

感謝込めてラストラン 佐藤敦之 第67回福岡国際マラソン:朝日新聞デジタル

彼のトレードマークである、ゴール後に振り向いての一礼。そうだ、僕もそうしようと。

僕自身、何度も口にしながらの、でもそろそろ本気でラストランのつもり、25km過ぎに失速が始まり、タイムの追えないことが分かった今までの走りなら惰性でもっとペースは落ちていたが、ここ数年、いいきかせてきた「いつも最後のつもりで」ではなく、本当に「これで最後のつもり」で。

既に棒となりきっていた足に鞭打ってゴール後、深々に一礼。「終わった...」と思うと、こんな自分でも色々とよぎってきた思いに数秒間、頭を垂れた。

2時間36分52秒。今の実力、走力からすれば、充分に上出来な結果。

元々、福岡に集まるようなランナーに比べればトレーニング量はかなり少ない方だが、年々、それに輪を掛けてきている。デフリンピック後の夏場もケガの回復が遅れた上に体調も戻らず、10月にぎりぎり練習できたくらいで走り込みもペース走も全く足りず、絞っているつもりのレースが、1ヶ月前の海響でふくらはぎの肉離れという予期せぬケガ。

レース4日前の調整走もさえずに3kmで切り上げたほどの、そもそも来年以降を考えていないので2時間40分という出場資格自体も気にせず「とにかく完走が目標」というのは、方々に打ち明けていた周囲の方は理解してもらえると思う、誇張でもなく偽らざる気持ちだった。

そんな状況であったから、今なおベスト、それが無理でも2時間30分を、という目標をずっと至上命題にしてきた分には随分と落ちてしまう結果ではあるが、非常に嬉しい。本気で最後のつもりで走れば、タイムの良し悪しでなく、完走できたことがこんなに嬉しく満足できるものだと、素直に感動している。

ケガで合わないことの多い福岡は3年ぶりの完走。びっしりと沿道に詰める応援に目をやる余裕は全くなく、例により声援は届かないし、余程、大きなアクションをされない限り、応援には気付かないものだが、それでも黄色いプラカードの「ガンバレ 金子誠一」はその熱意が振り向かせたのか、ほとんど見落としそうなくらいに通過するちょうどその瞬間に2度とも目に入った。気付くことができて本当に嬉しかった。どうもありがとう!!

前半、相当に慎重にゆくつもりが、気付くと実力以上のペースとなってしまったおかげでダメージは過去にないほど深い。歩行さえ、まだ足をひきずるが、それでも、今、とても晴れやかな気持ちでいられる。

出発前の激励、またレース後に、と応援をありがとうございました。

西日射す平和台陸上競技場、夢の跡
西日射す平和台陸上競技場、夢の跡


 

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 comment
  1. Hiro より:

    こんにちは。
    昨日、羊さんの名前を新聞で見つけました。
    厚生労働大臣表彰おめでとうございます。
    なんか、嬉しいです。

  2. より:

    Hiro さん、こんにちは。
    私もいわれて気付きました。
    そういってもらえて大変、こちらも嬉しいです。
    ありがとうございます!

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