第68回びわ湖毎日マラソン -- 誰しもいつかはラストラン

最後の5km

人生最後の名誉なびわ湖くらいは休みを取って出向いたものの、再び休日出勤に逆戻り。年度末に焦りまくりでブログ更新もままならず。

正直、ケガも時間不足も、の続いていたこの半年では、人生最後なんてかっこつけたものの、実業団も市民ランナーもともにトップレベルの集うびわ湖で通用しようはずなく、全く太刀打ちできない結果となった。

いずれかの関門とは分かっていたものの、20km通過を目標にしていたので非常に残念ではある。・・・が、練習でも15kmのジョグまでしかできていないのでは、今の力的にこんなところだろうとも思う。

事実、レースでも5km過ぎてもうペースが維持できず、10kmで「20km関門(70分)だな」と覚悟。まさかの15km関門は避けたいと、予想したくなかった展開となった。

15km関門(53分)を5秒残してブービーで通過後は、一気にペースが落ちて最下位に、もはや「最後の」5kmを心ゆくまで味わわせてもらおうと、白バイ2台、後尾車他関係車両を引き連れての花道? と相成った。

沿道の応援の方々も「最後尾ランナー」という視線を注ぐゆえ一身に注目を浴び(必ずしもあたたかいものばかりではないが)、思い残すところもない。タイム的には全くの不満だが、一時は諦めかけたことを思えば、スタートに立てただけでも充分としたい。

最後尾からスタート
志願の最後尾からゆっくりとスタート

誰しもいつかはラストラン

今回はそんな自分のこともさることながら、他ランナーの話題が非常に良かった。

大崎選手(NTT西日本)。

5年前のこの大会で日本人1位となり、北京五輪最終切符をつかむが、五輪はケガで欠場。以後、5年、マラソン走れず。ラストランの今回、5年越しのマラソン完走。

藤原選手(ホンダ)

10年前、在学中のマラソン初挑戦として臨んだこのびわ湖で2時間8分12秒という驚異的な記録を出して世界選手権出場切符獲得。周囲の期待を一身に背負ったが、選手権はやはり欠場。この2人、ともに五輪と選手権と、現地に出向きながらレース直前に棄権ということまで共通している。

藤原選手は5年前のこのびわ湖も挑戦していたがかなわず、ずっと結果を残せずにいたが、今回、10年越しに選手権出場となりそう。

先日、エントリした「心に残る内なる記録」の、まさにその内容と同じく、10年前の初マラソン記録をずっと破れないのは本人もつらいと思うが、今回、久しぶりに8分台。記録にはなお届かなかったものの、夜、ニュースで見たゴールシーンのガッツポーズに、やはり胸によぎるものが大きかったろうと思わせた。

5年前の五輪選考会は僕自身も41歳直前、別大~東京、実業団ハーフも出場していたほどの、走力のピークだった頃で大崎、藤原両選手のレース後の対照的なのも目にしていた。当時のブログにも記したように、今も両者のいた光景をはっきりと覚えている。大崎選手には閉会式後も記者会見が続き、控えめにしつつも幸せに包まれていた一方で、競技場外の藤原選手は悔しそうな悲しそうな、ふてくされている表情だった。

あの時の目を思うと、今回のインタビューでみせた晴れやかな表情は、僕には人が違うようにさえ思えたくらいだ。

また藤田選手(富士通)。国内最高記録保持者も5kmで棄げたか、10km通過後、途中棄権。話題にもならず。一線で活躍する選手に同情は不要だろうが、それでも、この世界、なかなかに厳しいところがあるのはこんな僕でも身にしみている。

結果が出ずにもがいた藤原選手のこの10年、スタートラインにさえ立てなかった大崎選手のこの5年、どんなにか辛く長い時間だったろうが、苦悩を経たからこその2人の笑顔がとてもよかったなと、2人とともに5年前と今回と、びわ湖というステージに参加できた自分には個人的に大きな感慨をおぼえる大会でもあった。


びわ湖毎日マラソン
びわ湖毎日マラソン

 

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