洞爺湖マラソン2011 - 2 レース展開

北の美味に用意万端

前日土曜、北海道入り。2年前に次いで2度目の出場なので旅の手配もスムーズに。宿も迷わず同じところを確保。「昨年は3位でしたよね」と、いや、「2年前」と「2位」の誤りですけれど、覚えていてくれて嬉しかった女将さんがものすごくいい方。

2年前は部屋でさみしくコンビニ食だったのが味気なかった、食堂に並んだ豪勢な料理を見せられていたので、今回はしっかり2食付き。おかげで夕朝食とももにお腹一杯でレース前の栄養補給充分。デザートが毛ガニに北京ダックの蒸しパン包みに今年初の甘いスイカ、うまかったです。

アットホームな宿で豪華な夕食
アットホームな宿で豪華な夕食

怪訝に思いつつ

前回も書いたように温泉宿の集中する中心部がスタート地点なので、号砲直前まで宿で待機。アップも混雑する湖畔路でなく手前の公道を軽く10分ジョグしただけ。結果的にそれも災いして中止に気付きようがなかった。20kmに変更と分かっていたなら当然、アップから違ったろうが・・・。

2年前の朝は強風だったが、今年はだいぶひんやりするくらいの無風。寒いかなと思って一度、半袖ジップアップシャツにゼッケンを付け替えたが、9時過ぎる頃から日も射してきて、やっぱりランシャツでゆくことに。いよいよスタート前、選手が集まり出した熱気のせいか、さらに暖かくなっていたので手袋も置いて出る。

スタートして今回、いきなり勘違いしたのが1kmのタイム。時計に目を下ろすと「3:55」。ウソ! にわかに信じがたかったが、でも前日も含めて数日来、とても身体が重かったのも確かなので「調整ミスかな」「貧血か」「これはもう今日のレースはダメだ」「でも北海道まで来た以上、完走だけはして帰ろう」なんて、頭の中はいきなりの忙しさ。前をゆくランナーが大勢なのは、自分が異常に遅いせいだと納得せざるを得なかった。

2kmで6分58秒 ──に「いい加減な距離表示だなぁ」と、さっきの1kmが3分25秒の見間違いだったろうことには思いをはせず、でも仕切り直しができて大きくホッとする。・・・だとしても、やはり、前の選手の数が多くないか? 今回は風もない分、5kmを17分22秒と2年前の18分ジャストより大幅に速いペースで入る。最初に坂がある分、だいぶ遅くていいつもりが、ちょっと速過ぎると不安になる。それでも前が多いのは???

湖畔路に戻って8km手前で公道へ。2年前はここから3位の一人旅だったよなあ、と思い出しながら、今年はなぜもう十人以上が視界から大きく離れてしまうのか? まあでも、自分は自分のマイペースで。

10kmは35分ジャスト(ラップ17分38秒)と落ちたのに少々、焦る。この間、数人を追い抜き、でもまた2、3人には抜かれ、また抜き返し、と、普段から練習でもレースでも一人でペースを作ることに自信がある僕自身の、決してペースが大きく落ちているわけでもないのに、どうしていったん抜いた選手に抜き返されるのだろう?(マラソンでそんな無謀なペースにしてまで付いてきたり追い抜いたりは考えにくい)、とここでも少し、怪訝には感じていた。

徐々に走りも乗ってきていた

それはあるにしても、何よりここからは湖が道路に接近してとてもきれいな眺めが続く。道路脇の木々、足元の草地の緑に黄色い花が夏の山岳リゾート地、スイスを思い起こすくらいの美しさだった。

15kmまでには追いつきたいなと思っていた前方3人との差が一向に縮まらないのを苦く思いながら14kmのコース一番の坂でやっと一人に追いつく。実はこの手前の13km、左折していよいよ山道に入る箇所の前方上部に設置されている道路情報案内が目に入っていた。「洞爺○○線。道路通行止」の電光掲示。

これはきこえない自分の特徴というか意識しない行為というか、走っている最中でも反対車線のトンネルの長さを見ていたり、向こう側車線に置かれた折返し後の自分のスペシャルドリンクのありかを確認していたり、結構、無意識のうちにもいろんなものを見てしまっている。

前日土曜の洞爺湖
前日土曜の洞爺湖

ただ、このときは「大変だな」とは思ったものの、まさか、これからゆくコースのことだとは思いもしなかった(どこか遠くの地点なのだろうと思っていた)。最大の坂を越えつつ15kmは52分32秒(Lap 17分32秒)と少しまたペースを戻す。10kmまでが少々、不安な刻み方だったので、坂のあるこの区間をこのタイムでしのげたことに確かな手応えを感じた。

以後、1kmごとのタイムも3分30秒を切るようになりさらにペースが上がる。これは、最初、身体が重くて徐々に動いてくるいいパターン。無風、適温という、またとないこの日の絶好のコンディションでこのペース、記録を狙う気持ちが非常に強くなった。

──とおり、20kmは1時間9分49秒(Lap 17分17秒)と入りの5kmも上回るペースまで上がる。記録に向けてまさに順風満帆、と呼べるところだったのに・・・。なお数百メートル走り続けて、ようやくに非情な打ち切りを知った(涙)。

洞爺湖は前半にアップダウンがいくつかあるので、タイムも前半は通常レースと比べると落ちる。実際、2年前(2時間30分27秒)の20km通過タイムも1時間11分10秒だったから、今回の調子がだいぶ良かった。もう二度とないだろうくらいの絶好のコンディションでもあった。それも無念に水泡に帰した。

ドーハの悲劇じゃないが、カズがゴンがラモスが・・・膝から崩れ落ちた、あんな心境だった。20kmレースとしても当然に不本意なタイム。だってまだ自分は3割くらいしか力を出していない。意を決して遠路はるばる乗り込んだ北海道で、何とも自分に説明の付けられない幕切れとなった。


 

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