第65回福岡国際マラソン選手権大会 - 1 初心不可忘

2011/12/04 平和台陸上競技場発着

時々の初心忘るべからず

11月末まで緊張感欠ける温もりであったけれど、いよいよのレースが3日後となるとじわり気持ちも引き締まってくる。毎年、同じことを書いているけれど、スタート前のこのゾクゾクする緊張感、高揚感がマラソンの醍醐味。

気ままなブログも10年、書き続けていて良かったと思うのは、連用日記のように自分の過去の思いを、当時の気持ちをこうして大会という節目の折に読み返せること。読み返してみたら、見事に昨年と同じことを考えている自分がいる(笑)。

さて、今年、心に期すものは、これまた昨年に全く同じ「いつも最後のつもりで」。

特別な言葉というものではないけれど、昨年からずっと気に入っている。元は友人のブログにあったもので、「いいフレーズだね」と心に留まり、いつしか大きな支えになっている。

また大好きな「一期一会」という言葉にも通じるような、もちろん生涯の間にはマラソンも何度も繰り返すことだろう、振り返ってみれば積み重なっていることであるけれど、事に当たるときは決して次があるとは保証されない、最後になっても後悔しないように、という思いが、特に38歳の防府──朝まで大雪の降り続けた大寒波の日の──から強く心を支配している。

「夢の大会、夢の跡」と臨んだ7年前の初出場の気持ちを、初心を忘れずに。──と、この初心というのは、本来、世阿弥の意図したところは、今、一般に利用されている意味とは少し異なっているようだ。

世阿弥にとっての「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち、試練を乗り越えていく考え方を意味している。つまり、「初心を忘れるな」とは、人生の試練の時に、どうやってその試練を乗り越えていったのか、という経験を忘れるなということ。


「初心忘るべからず」とは、それまで経験したことがないことに対して、自分の未熟さを受け入れながら、その新しい事態に挑戦していく心構え、その姿を言っている。

マラソンは一本一本の経験の力、経験値が非常に大きい。その時時の初心、境地を忘れないこと、覚えていることが次に遭遇する新しい試練を乗り越える力になってくれる。初めてサブ30を達成した5年前にも記した「9本の失敗の次にくる1本の成功を信じて。100回の中の1回のチャンスをつかみに」いくために、残り99回を全力で当たっていく心構えで。

未熟さを自覚し、心残す走りを心がけたい。

第64回大会平和台陸上競技場 レース後の穏やかな青空
第64回大会平和台陸上競技場 レース後の穏やかな青空

 

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 comment
  1. 佐伯 より:

    福岡、よい走りが出来るといいですね!
    陰ながら応援してます!(TV前ですがf^-^;)
    健闘を祈ってます!

  2. より:

    ありがとうございます。
    競技場スタートなので、もしかすると分かるかもしれませんが、集団後方、イエローのユニフォームで走ります。
    ベストを尽くしてきたいと思います。

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