第64回福岡国際マラソン選手権大会 - 10

第三の男

真人さん同様、孝一郎君についても触れておこう。

今回のタイムは2時間29分30秒。2年前のベストから1分30秒遅れながらもタイム以上に本人の喜んでいたのが2度目のサブ30をクリアできたこと。これで来年以降の別大(カテゴリ1)、びわ湖の資格がまた延びた。

2年前、突然に現れて簡単にサブ30を越えた、聴覚障害者記録も更新したが、実はその後の別大、びわ湖・・・等がいずれもふるわず。このあたりが選手の多くも経験するマラソンの難しさ、一度、経験する壁。1本出しても2本目がなかなか出ない。

1本目を越えられないままずっと・・・というケースも珍しくないし、1本だけなら、たまたまコンディションが良かっただけのまぐれと呼ばれかねないから選手は不安になるものだ。夜の打ち上げでホッとした、嬉しかったという彼の気持ちが、僕自身もかつてそうだっただけにとてもよく分かる。

今回はタイム以上に、2度目のサブ30を遂げたことが大きい。ある意味で1本目よりも大きな自信と手応えを得たろう。きっともう今後は連発するだろうし、あとはコンディション次第で記録も大幅に縮めてゆくはず。まだ20代、どこまで伸ばせるか大いに楽しみだ。

レース後の三人(山田、金子、山中)
レース後の三人(山田、金子、山中)

孝一郎君には早いうちにAグループ資格を取ってもらい、来年以降の打ち上げ1次会は資格者のみの表彰式に真人さんを監督、僕をコーチとして随行出席させてもらう予定。もちろん聴覚障害者陸上長距離部として。僕も彼が飛躍する前にもう一度、聴覚障害者記録を更新したい、またAグループ資格を得たいと思っている。

第4の男は

去年も今年も同じように夜の打ち上げで話題が及んだが、待たれるのは第4の男。4人掛けテーブルの1席が空白のままではいけない。かつて僕が真人さんを目標にしたように、二人が年も近く競い合えたように(=今後もまたずっと)、孝一郎君を追いかけおびやかす4人目が早く登場することを3人皆、期待している。何人かは話題に上がったが、トラックの距離ならまだしもマラソンとなるとまだ、といった現状。

振り返るにあらためて彼の出現は当時、僕もブログに記しているが、突然の出来事で大いに驚かされ脅かされた(笑)。けれども、そのおかげで僕ももう一度、と奮起を促されたし、真人さんと僕の二人ともに下から突き上げられる形でいい刺激をもらえている。多分、彼の登場がなければ二人とももっと早くに老け込んでいたろう(笑)。

3人の主要レースを一覧にしてみた。もちろん各人、他に色んなレースを走っている。真人さんは勝田・延岡、僕は防府、孝一郎君は北海道他をそれぞれ複数回経験しているが、2人以上が集いやすい、また3人にとってのエポックメーキング的なレースという意味での一覧。「○」は勝った負けた、ではなく出走した、完走した、という視点で。

年・大会 山田 金子 山中
2001年 デフリンピック
2002年 別大
ベスト
2003年 別大
ベスト
2004年 別大
勝田
ベスト
2005年 デフリンピック
2006年 別大
福岡
ベスト
2007年 別大
びわ湖
福岡 ×
(DNF)
×
(DNS)
2008年 別大
ベスト
びわ湖
世界選手権
福岡 ×
(DNS)

ベスト
2009年 別大 ×
(DNS)
びわ湖 ×
(DNS)
デフリンピック
福岡 ×
(DNF)
2010年 びわ湖
福岡
3人の主要マラソン

僕の場合、DNSの多さ(ケガの多さ)がよく分かるが・・・。ベストは連鎖するように出ている。

タイムや順位も記せば詳細な3人の、聴覚障害者マラソンのこの10年、がよく分かる。第4の男を熱く期待しつつ、しばらく3人で並走を続けよう。

青空の広がった好天の一日
青空の広がった好天の一日
眩しい西日にゲートの文字も反射して読めず

 

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