第64回福岡国際マラソン選手権大会 - 5

陽気につられて

ポカポカ陽気のせいでか、何か皆、行動が早いように思えた今回のレース。

僕がスタート前の更衣室でストレッチをしている最中に、もうアップを終えて着替えに戻ってくる選手が多かった。真人さんとも入れ替わるように。僕としては「今日は暖かいからアップは手短でいい」と思っていても何だか少し焦る。

昨年は競技場に一番乗りで出た(=単にスタート時間を勘違いしていた)僕だが、今年は随分と遅く。というか、皆、陽気につられて出ている感じ。普段の寒い日のマラソンはたいていギリギリまでみんなスタートラインに並ぼうとしないものだが。

12月の冬マラソンとは思えない光景
12月の冬マラソンとは思えない光景

いつも最後に済ませている第2コーナー横のトイレがなぜか今回、閉鎖されていてあわてて外のトイレへ。最後にスタート地点に戻ってきたら、要員の女子高生に「コールを済ませてください」と困惑した表情で諭される。そうだ、2次コールがあるのを忘れていた。僕のNo.をずっと心配して探していてくれたみたいだ。迷いやすい羊でゴメン。

リラックスしてスタート

緊張感ないままスタートに並ぶ。福岡の資格が緩和されるようになった6年前、Bグループでも一部上位選手は平和台スタートとなることを知らされた、あのときの僕が2時間31分30秒でもブービーでおこぼれにあずかった。

今ではサブ30でも29分台なら大濠スタート。僕の2時間28分52秒で後ろにわずか5人。タイムが同じなら確実にナンバーカード(スタート順)は下がってゆく。今回、出場資格が2時間42分に縮まったように皆、著しいレベルアップであり、それを支えている恐ろしいマラソンブームであり。来年の僕も、もう一年、このタイムで申告できるとはいえ、競技場スタートは約束されない。

今年は特に緊張感のないように思えたスタート前
今年は特に緊張感のないように思えたスタート前

12時10分号砲。普段の市民レースならスタートから遠慮無く飛び出す僕も今回はあわてず騒がず、最後尾からゆっくりと。トラックを4周回する前の選手を、誰それがいい位置に付けているな、などと評論家みたいに眺めていた。

設定タイムを持たないと本当にまるで緊張感に欠けた走り。それでも、「こんなにゆっくり走っていても」最初の1000m通過は表示時計で3分27秒くらい。最後尾でもいいつもりが後ろにはなお同士が数人。何人かには抜いていってもらい、競技場を出るときは3人が最後尾で。

今回、感激した(あるいはほくそ笑んだ)のは競技場を出るとき。「皆様、これで終わりです」と内心、つぶやきながら公道に出てゆく時、スタンドも出口も両側の観衆の目が一様に自分たちに向けられている。トップも注目を浴びるが、最後の選手も応援にとってはしっかり見られるものなんだね。後ろにもう選手がいない、ということは皆、僕ら最後尾の通過に合わせて視線が動く。背中にまで熱い視線をたくさん注がれて旅立ちを見送ってもらえた。


 

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