第65回びわ湖毎日マラソン - 6

小雨降り出してスタート

スタート前
スタート前 192人出走

スタート前、止みかけていた雨が再び落ち始めたので帽子をかぶって走ることに決める。

12時半号砲。福岡の平和台スタート同様、最後尾から気楽にスタートする方がいいのだが、今回の一般参加選手(No.101~)がちょうど200名エントリ。その約半分がハーフ資格での出場なので、僕の位置(No.204)は真ん中少し後ろくらい。後ろのハーフ組も特に前を急くことなく混乱無く競技場をゆっくりと周回。

TVをご覧になった方は珍事に笑ったと思うが、1周と300m走って競技場を出るところ先頭が間違えてもう1周走りかけ、Uターンした。だいぶ後ろからの僕でさえ集団が第3コーナーを曲がろうとする雰囲気におかしいなと思っていた、子どもの運動会のように何人も引き返す光景が間抜けに見えて笑わせてもらったのだが、でも常々、ここでも書いているように、先頭を走っている身にとっては、はっきりと誘導がないと分からないものなのだ。

3年前のこのびわ湖でも左折すべき40km地点を藤原選手と2人、直進しようとしたが、今回の同じ地点で係員はまた立っているだけだった。係員にすれば「分かっているだろう」と思っても、選手はある意味、何も考えていない(考える余力がない)。福岡の18km警固交差点(右折地点)でも3年前のトップは直進しようとして、ほとんど応援客に突っ込みかけたらしい(キロ3分のトップランナーが迫ってきたら怖いよ)。昨年の福岡はきちんと係員が両手を拡げて誘導してくれていた、どうか各地のレースもその辺りを当たり前と思うことでも徹底してほしい。

関門突破の不安打ち消し

故障と練習不足で福岡後の3ヶ月間、16km以上は未知の世界に近い状態での今回の目標は何より完走。特にびわ湖は20km-70分の関門が最大の難所。びわ湖に出てくるランナーでさえ例年、第一関門の15km-53分から遮られ、20kmではさらに大勢、容赦なく閉門の憂き目にあう。力はあっても、程度の差こそあれ選手は多少なりとも不安を持っていると思う。

10km過ぎ、唐橋西詰
10km過ぎ、唐橋西詰を乗り越える集団
筆者は真ん中当たり足下が黄色のアディゼロジャパン

今回の僕も普通に走れれば通過できる自信はあったが、やはりレースは水物。ちょっとしたリズムの狂いや当日のコンディションや、で落ちるときは簡単に落ちる。今回はゴールタイム(の目標)は考えず、まずは20km通過を最優先させた。気持ちとしては7割方、そこにおいておく感じ。20km通過後の関門はある程度、緩くなる(30km-1時間48分、40km-2時間30分)ので、残り半分に3割の力を残せば失速しても大丈夫だろう、と、これも過去2度(とも失速した)の経験を踏まえた作戦でいた。

1kmの入りが3分25秒と「だいぶ遅いな、やはり今の力なんだな」といきなり関門突破に不安を覚えたが、5kmくらいまでに集団が形成されて17分07秒とほぼイーブンのまま通過。雨のおかげで呼吸も楽で、早、20kmの関門突破に充分リーチな手応え。

気温は9度ながら湿度が90%超の中でハイネックTシャツ+帽子だったせいか、僕には珍しく10km手前で汗が噴き出る。しばらくアームウォーマーをずり下げて胸元のジッパーも下げて風を入れて走る(その後はすぐにまた冷えた)。

前半は理想的な巡航速度

10km前後くらいからか、気付くでもなく大きな集団になっている。集団の前方から遅れないように、と、ずっと後ろは見なかったが、帰ってから写真で見ると相当に大きい集団だったことを知る。3年前もほぼ同じペースだったがこれほど大きい集団ではなかった。

福岡や別大同様、びわ湖もまずエントリの選手が増えている。全体のレベルが上がってきている。トップは平凡な記録でも、一般参加の市民ランナー層は好記録の選手も多かった。前半を走ったこの集団の、2時間28~30分の、びわ湖の出走選手の内では下の方の選手の着実なレベルアップ、ボトムが上がっているのを強く感じた。

おかげで20km迄を理想的な巡航速度で進むことができた。無事、関門突破を果たせる安堵感もあって20km手前で離れかけ、ハーフ通過でははっきりと集団から離脱してしまった。僕のペースが落ちたのもあるが、集団は20km以降、さらに上げていったようだ。

20km通過後、落ちてきた選手を追い抜くときに実井選手であるのに気付く。実は今回の僕の大きなモチベーションの一つに、アトランタ五輪代表から13年、41歳でなお現役で走っている実井選手の存在があった。

サブ20グループ 右端が実井選手

僕ら市民ランナーが40代、50代で走り続けるのとはまた全然、違って、サブテン近くを走るのに求められる肉体の条件は凄まじいものがあるだろう。身体を蝕まないはずはなく、さすがに実井選手も苦しそうだった(30km関門でDNF)。


 

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