東京マラソン2008 - 6

興奮のスタート

素晴らしい大会だった東京マラソン。いくつか書き残しておきたいうち、まずレース内容から。

スタート前
スタート前

選考会の部を走れるのは今年で最後かもしれない、ならば絶対出ておきたかったと思っての出場(=申込み期限は別大前の1月10日)。結果的に別大の記録でパスポートが一年猶予されたこと、別大後中2週間ということもあり、FUN RUN の気持ちで。元々、そのつもりで準備した

  • 帽子
  • 一番暖かいタイプのハイネックジップアップシャツ
  • CW-Xの膝丈タイツ(元々9分丈のをハサミでカット)
  • レースシューズでなくジョグ、トレーニングシューズ

の練習仕様で臨んだ。

・・・のだが、RUNNETでランナーズ編集部の方も述べられているのように、選考会の部(2時間30分内記録)のランナーでも冷静さを失ってしまう、それくらい大会の熱気が、応援の凄さが桁外れ。


写真で見るだけでも興奮するスタート時の光景。3万人超の選手が1時間以上前から寒い中を後ろに並んでいるところ、招待選手と選考会の部は都庁の中で暖を取りながらリラックスできている。スタートも特別に引率されて並べる。荷物は(1) 旅行身支度用、(2) アップ後のブレーカー類、(3) 直前まで着ていられるベンチコート、の3種類、3段階に分けてまであずかってくれる扱い。「地に足がつかない」とはまさにこのこと。内心は「そんなに自分は偉くないよぉ」と恐縮する思いでいっぱい。そんなだから、いざスタートの号砲が鳴るや普段以上にダッシュして飛び出す。しかも最初は緩やかな下り&追い風。都庁から新宿東口に抜けて歌舞伎町(今回はここに泊まっていた)前の通りを埋め尽くす大(!)観衆の前で、ペースをゆるめる意思はなかった。

後、失速。撃沈

スタート
一斉にスタート!(この2列目くらいにいるのだけれど、背丈がないので確認できず)

2km以降、徐々に減速しつつも体感的には80%くらいで。ただやはりペースダウンは思った以上で、皇居前~日比谷公園を走っているとき「20kmいかない(最初の)折り返しを無事に折り返せるだろうか」とすぐに不安になっていた。帰宅後のテレビで見るとやはりスタート直後は20人くらいのトップ集団にもいたくらいで、最初だけ力任せに突っ込む初心者そのもの。あとはひたすらペースダウンし、どんどん追い抜かれていった。

22km過ぎくらいか、集団でもないのに後ろから誰かがぶつかってくる。変だなあ、と思ったらみっちーが追い抜きざま、叩いて激励してくれたのだった。「えー、FUN RUN っていってたじゃない。体調も崩していたはずなのに・・・」ともう意気消沈していた自分と違って力のみなぎっている走りが信じられなかった。これまで鱒渕、日本海とみっちーと並んだことはあっても、後ろ姿を見るのは初めてだったけれどいいフォーム! アディダスのアームウォーマーもかっこいい! この分なら行ってくれそう。

あらためて自己ベストおめでとう! スタート前1時間も前から並んで身体を冷やしてなかったら(何しろ9時の気温2度。しかも超高層ビルに取り囲まれて全く陽は差し込まず)、僕と立場を変わってあげられたらもっとずっといいタイムだったはず。

ひたすら追い抜かれていたそれまでから、浅草で折り返しての25~30kmは一時的に力がよみがえってきてペースも戻し、だいぶ追い抜き返していった。

ところが、この日は早い内から寒さが堪えていた。トイレ(小)が近いなあ・・・と感じていた(選考会の部で直前までトイレには何度も行けたのに)。元々、寒さに強くない自分。この日の冷たい風に段々、様子がおかしくなってきて2年前の別大同様の症状が・・・。ああ・・・。あの時の別大と違って良かったのは、最初から記録を求めてはいなかったこと、トイレもたくさん用意されていたことで34km手前のトイレに迷わず駆け込んだ。ふぅ~。素早くコースに戻り・・・ではなく「もう戻りたくない」「このまま30分くらいうずくまっていた」かった気分。

トイレが解決できても力は戻せず、この時点でもう完全に潰れてしまっていた。あとはもうトボトボとしか走れず。まさか潰れるとは思わなかった。トレーニングペースでなら走れるだろうと思っていたのは大甘だった。

当然の敗北

快晴の朝
東京マラソン2008 快晴の朝

まあでも、この苦しさを味わえるのも貴重な経験。そう思えるようになっただけでも成長したかな。どんなにお粗末な内容でも、ひどいタイムでもゴールできたこと、完走できたことは嬉しい。

今さら敗因分析というほどでもないけれど

  • 前日土曜に職場の駅伝(クロカンコース4.3km)
  • 後、慌ただしく東京入りして前日エントリ
  • 「今頃、みんな楽しく打ち上げしてるだろうなあ」と思いながら僕も遅い夕食でビールを我慢できず

    (ここまではまだいい。一番、影響が大きかったのは)

  • 9時スタートの早さに合わせて4時間睡眠
  • しかも宿のマットレスが柔らかすぎてほとんど眠れず

僕はかなり寝付きがいい、どこでもすぐに寝てしまえる方なのだけれど、珍しく寝れなかった。最初だけ興奮で走れたものの、後半、潰れてしまったのは当然の帰結。

その点では、レースウェア、シューズは被害を拡大させずに食い止めるのには良かった。ゴール後しばらく寒気が残っていた。風邪引くかな、と結構やばかった(でもしっかり復活してそのまま浅草観光に出向いた)。

特にレースシューズでなくトレーニングシューズだったこと。潰れたにもかかわらず足の痛みやダメージ等は特になし。レース兼用レベルのトレーニングシューズなら僕は2時間40分内で走る自信はある。ソールの薄くて軽いレースシューズが履けるのは本来はトップクラスの選手だけと思うので。

5kmくらいならともかく、マラソンでは相当の走力、筋力がないランナーだと足を痛めてしまう。日本人ほど一般ランナーレベルで薄いシューズを求める国もないんじゃないか。国際マラソンを走ると分かるけれど、海外のランナーはかなりごつく厚いシューズを好むし、それでいて速い。海外の普通のショップに日本で見るようなレースシューズはまず置いていない。僕もやがて力が落ちたなら迷わず厚いシューズを履く。



 

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 comment
  1. みっちー より:

    私の事を特に取り上げて頂きありがとうございます。
    羊さんに追いついた時は軽く合図するつもりだったのですが、レース中にお会いできたのがうれしくて、つい強く叩いてしまったみたいですね。すみません(^^;)。
    アームウォーマー気づいていただけましたか!!
    あれ、お気に入りなんですよ。気づいて頂けてうれしいです。
    自分でも別大の2週間後にこれほど走れるとは思っていませんでした。スタートも羊さんがおっしゃるように決して良い条件ではなかったですし。しかしその為に最初の5キロを気楽に走りましたから、それが案外よかったのかもしれません。
    ただよく走れたといっても目指しているサブ30からは程遠いタイムで、満足はしていられません。今回の走りを更なるタイムアップに結びつけたいものです。
    しかし選考会の部の皆さんの待遇はすごいですね。みんな招待選手なみ。是非同じ場所に並びたい!!

  2. より:

    アームウォーマー、本当にかっこよかったですよ!
    そんなこと思ったのも初めてだったし、ウェアとも見事に合っていました。
    最初の5kを気楽に走ったからの好結果・・・
    全く逆の僕が潰れているので、マラソンの走り方の原則が分かりやすいですね。
    みっちーも40にしてベストを出せて良かったです!
    でも確かにもっとタイムは縮められますよね。
    今さらながらですが谷口浩美氏
    夢なき者  理想なし
    理想なき者 目標なし
    目標なき者 実行なし
    実行なき者 成果なし
    成果なき者 喜びなし
    がんばりましょう!

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