第19回つのしま夕やけマラソン 3

2007/10/20 角島大橋神田側発・角島小学校着

終始、ぶっちぎり・・・の内実

角島大橋
角島大橋

得意ではないスタート、誰かが先行してくれた方が楽なんだけれど、周囲が飛び出さないと見るや、0.5秒くらいの判断(=本当に瞬間的な判断)で抜け出す。

角島大橋に出るや強烈な横風で足が止まる。でも今日は行けそう。1kmを2分47秒・・・も3年続けると驚かなくなった。ここで時計に目を降ろすと同時に後ろがもう数メートル離れているようなのが分かって「ああ、これは独走か・・・」とちょっと気が緩む。

ところが、橋中央の坂を上り下りて2km、ラップが落ちるのは当然としても、ふいに隣に並ばれて驚く。「そんなに(僕のペースが)落ちたのか」あるいは、最初から付けられていて1kmで気付けなかっただけなのか・・・。

これが10代、20代の見知らぬ若僧だったら納得したかもしれないのだが、ついさっきスタート地点で初めて顔を知った福岡の倉掛さんだったから慌てる。動揺した。

5km手前、例の韓国に飛んでゆく滑走路のような3つめの坂で引き離し、後は昨年もここからは自信のある後半だったので、一気に突き放す。

強風で波の高い荒海まで出、灯台前をぐるりと一周して折り返し、最後の直線コースの8km過ぎでは後ろを大きく振り返っても後続が見えなかった大差。祝福してくれるすれ違いのランナーらにも手を振る余裕で気分良く総合1位をひた走ることができた。

結局、倉掛さんは総合で4位(40代3位)に落ちてしまわれたのだが、でも4km過ぎまで付いてこられた、前半のあの走りは「とにかくすごい」。自分の総合初Vの嬉しさより、こちらの方が印象が大きいくらいに。

40歳過ぎて速くなられたランナー

倉掛さんのことはここ3年くらいで名前を知って、ずっと意識していた方。昨年、一昨年とこの夕やけでも一緒になってはいたけれど、まだはっきりと顔を見知らぬまま、各地の大会での記録に驚嘆し、一目も二目も置いていた方。

たまたま僕が昨年、先にマラソンでサブ30を果たせたものの、倉掛さんの方はここ3年でも30分にあと一歩の記録を連発していて、いわゆるベストの1本だけでなく、上位3本あるいは5本で比べたら僕の方がはっきりと負けている。

しかも40歳過ぎてからマラソンも10kmといった短い距離も速くなられた方(・・・なのだと思う)。

それにしても45歳! である。「年上のランナーに負けない」ことを大きな目標としている僕が、5歳も年の離れた方に並ばれ、ぴたりと後ろに付かれて「やっぱり、すごい!」「これはすごい!」と、心中、「井の中の羊、大海を知らされていた」思いであった。

ちなみにどうして分かったかというと、ナンバーカードには小さく名前と年代別がプリントされているから。スタートに並んでいるとき、見るからにすらりとランナーの脚をした選手が二人、話されていた。もう一人の方が佐賀の鳥飼さんという、こちらも速く有名な47歳! の方であることも今回、知った次第。

スタート前に気付けておいてよかった。分かっておいて良かった。「5歳も上の倉掛さんに負けては立つ瀬がない・・・」という思いが、今回のレースの一番の支えだったから。

20代より30代、30代より40代ランナーの速さ

夕日に向かって
夕日に向かって

誰が制するかなあ? と関心のあった30代は、2年前から僕に「早く40歳になってほしい」といってくれていた梅本君がV(総合で2位)。でも3位、4位は江頭さん、倉掛さんと45歳ランナーが続く。

「この二人、確か去年も一昨年もだった・・・」と思って過去の記録を引っ張り出してみたら、2年前の記録は手元に残っていないのだけれど、40代の順位1位江頭さん、2位倉掛さん、3位鳥飼さんは昨年も3年前もそうで、3年連続なのでは・・・。

今回は僕が40歳に繰り上がった分、3人が1つずつ順位を下げて2~4位。もしや3人は4年連続でこの並び順位をキープしている・・・? おそるべし・・・。

この3人が皆、福岡(佐賀)の方であるように、県内で開催される大会なのに、ここ5年以上、毎年、40代以上の各部門は福岡県ランナーに1位を持ってゆかれていた。外来魚ブラックバスが跋扈するびわ湖のように、美味しいところを他県にもってゆかれる県勢の悲哀──。

ちなみに月曜の新聞の各種スポーツ記録紹介で最近、面白いのは、朝日はこの事情を汲んでか、県勢選手だけを掲載するようになったこと。つまり、他県選手がどれだけ1位になっても掲載はなく、その分、県内選手が広く紹介される。元々、この頁が販促活動の一環だろうから至極、合理的な基準。

そういう目で見ると、ネットで公表される結果では分からない県別の様子が分かって面白い。今回も上位6位入賞者でなく、県勢としての上位6人分を各年代別に掲載。20代以下と30代は上位6位入賞者が全て県勢ランナーな一方、40代~60代以上は他県選手が多数食い込んでいることが分かる。

年を取るほどに、遠く県外のレースにまで出かけることを厭わないから、というせいが大きいのだけれど、それにしてもどうして40歳代ランナーは強いのだろうね?

市民ランナー事情をいつか

話題変わるけれど、余生の趣味として僕はランニングにまつわるライターになろうかとも思う。世にスポーツライターは多いけれど、メジャーなプロの分野ばかりでなく、こうしたローカルな話題の方が市民ランナーには面白い。このブログも完走記の類が多く読んでもらえているように、市民ランナーレベルでの話題にニーズはあるだろうから。

ホームページやブログをつくるのは楽しいし、書くのも苦にしない。これならきこえなくてもできて、社会にも少し役立って喜んでもらえるかな? その節はよろしくお願いします(もうしばらくは現役で頑張りますが)。

話を戻して、あらためて40歳代ランナーの凄さ、底力を思い知らされた。江頭さんは先週、四万十川の60kmを走られたばかり。倉掛さんも1ヶ月前、国東の50kmレースで優勝(2連覇)。とにかく北海道から沖縄まで全国各地に遠征してこんな具合。

「40代ランナーはなぜ速いのか?」を今度、記してみます。

もう一度、話を本論に戻して、今回、一番、印象に残ったのは倉掛さんの執念を感じさせるような力走。年下の僕がいうのもおこがましいですが、頭の下がる思いでした。尊敬の念を強くしました。

もちろん、45歳でもフルでのサブ30をまだ狙っておられることと思います。僕も心から応援したいと思います(僕の中で、熱烈にサブ30を応援したい人がまた一人、増えました)。

僕は39歳で初サブ30を達成し、40歳で今回のレース初Vだったけれども、倉掛さんならその上をゆく可能性を限りなく高く秘めておられるわけで、今回、競えたことをとても嬉しく思うと同時に、今後も強く期待しています。


4km過ぎ

4km過ぎ、倉掛さん(右)と筆者


大会結果(TIME KEEPER)



 

  Related Entries


Message

メールアドレスが公開されることはありません。