第70回中国山口駅伝 4

2007/1/28 宇部市役所~山口~防府~周南市役所(7区間 84.4km)

冷たい雨の中を熱走

朝、自宅を出ようとしたら、昨日、落ちた冷たい雨が車全体を覆うように凍り付いている。ドアも開かない。天気予報通りの厳しい冷え込み。暖冬を嘆いていた隣町のスキー場も、この冬初めての営業。12月の防府といい、レースの日には悪天候が続く。

この日はゴール後の昼過ぎにはきれいに晴れ上がったものの、5時間超の全区間走行中は降ったりやんだりの落ち着かない空模様。1区の僕の頃はまだ気温もぬるむ前。アップ時は小雨程度だったが、スタート直前に激しくなる。選手がスタートラインに付いた時が一番、激しくなったときで、ふと見ると白い霰(あられ)に変わっている。スタートラインの選手は皆、トランポリンさながらにジャンプしながら号砲を待った。

自重し過ぎてペースがつかめなかった昨年の失敗を繰り返さないよう、前半からそれなりのペースに乗って行くつもりで。けれどもハイレベルな大会だけに、すぐに前後とも差があいてしまう。数人で最後尾を争った昨年とはまた一転、中途半端な順位での一人旅となった。それでも「1区がこけたら皆こける」との切迫感を胸に刻み、気合いを前面に出して走ったつもりだ。何とか前走者を視界にとどめたまま踏みとどまり、後半、2人抜いて2区にタスキを渡せた。

設定タイムの50分には32秒オーバーしてしまったが、昨年よりかは2分よい(悪過ぎた昨年を基準にしても仕方ないが・・・)。あくまで照準は50分で、決してクリアできない目標ではないから悔いも残るが、欲を言えばキリはない。昨年末以降、不調だったことを思えば、現時点の自分としては納得している。

陸上部各自がレベルアップすれば

夜、打ち上げ。過去5年続けていた別大へのエントリーを今年は見送っているから(でも、今年の別大は顔ぶれが豪華なだけにちょっと残念)、気にせずに出席できた。その席で、選手、監督、応援・・・全員の各自の一言。「来年はまた1区を走って50分を切りたい」と僕は述べた。ただ、これは言った後ですぐに自分でも気付いたのだが、冷静に考えてみると、1区が50分を切るくらいでは話にならない。どこまでも客観的には、1区選手はせめて48分台でないと(47分台でもなお下位)。

「50分」はあくまで個人的な尺度であって、チームに求められるレベルではない。何より駅伝なのだから、最後まで集団の中で走ってタスキを受け渡せるのとそうでないのとでは、次走者のモチベーションに関わってくる。今回、タスキ以上に気持ちも繋ぎたいと走ったつもりではあるが、やはり、前走者と27秒も開けられてしまったのはまずかった。

けれども、客観的にそうはいえても、やはり、今、部内にそうした、他チームのエース級と張り合える選手がいないのも事実。待っていたら、ある日、現れてくれるものでもない。他力本願でなく、今は今なりに、今の戦力で底上げするしかない。エースがいなくても、各自が各区間30秒~1分ほど上積みできればまた、全然、違ったものになる。今回のメンバーも、漏れた者も、皆がそう意識できるような、そういうチームを目指すべきだろう。

走り終えた後、3区以降は追いかけて各選手を沿道で応援することができた。チーム成績で昨年より5分以上縮めたように、皆、タイムもいいし「走り」そのものがよくなっていることを見てはっきりと感じる。昨年12月の福岡、防府を走った7人が皆、自己ベストを出したように、マラソンに取り組むことで、本来、マラソンと駅伝は全然、内容の異なる別のものであるけれど、まずは練習の絶対量が増えた分、今は駅伝にもそれがうまく働いていると思う。

この一年は確実に進化した。皆、陸上経験のない部員が、長い目で見れば、ここ2年、3年ではっきりと変わってきている。これからもまだ伸びてゆける。

応援、激励に感謝感激

いつものことながら、沿道でのたくさんの応援、また、陸上部関係者の付添、各区間での役員任務等、ありがとうございました。

昨年末に部で注文した「幟(のぼり)」も初めての御披露目。幟というのは大量に、あるいは最低でも数本、並んではためているのが普通ではあるが、企業チームでもないので、まずは1本(だけ)(笑)。早速、1区途中で発見! 誰かと思ったら課のN君であった。一瞬「なんで?」と思ったが、当日、たまたま主将に出会って手渡されたとのこと! 感激した。大いに力付づけらた。ありがとう!

でも残念ながら幟の出番は1区だけで2区以降には間に合わなかった・・・(泣)。

課内では、それからまたHさんも! Hさんはバイクで全区間の選手を追走された。さすがは組合支部長。深謝しきり。もう一人、Nさんはかつて一緒の課だったこともあり、K君の走る4区で、と他にも全員には気付けなかったと思うけど、課内だけでもこれほど見てもらえたとは。その他にもちろん、多数の県職員。寒い中、ありがとうございました。

さらに極めつきは・・・。中継所までを走り終えて、阿知須中前をダウンジョグしていたら――。黒い公用車から二井県知事が降りて来られて握手を求められた。僕は驚く間もなかった。スターターの役目を終えられた後、(日曜とはいえ)当然、次の仕事に向かわれていた途中と思う、わざわざ2区の中継所からそれた所に車を着けて、のことに恐縮しきり。こんな時にも何と言葉をかけられているのか分からないのが残念! でも、握手されただけで身に余る光栄。思わぬ慰労であった。

熱いハートを持ち続けて

今回は自分もチームもいい雰囲気で大会に臨め、結果を残すことができた。不本意だった選手もいるだろうが、全員が100%満足、ということもないだろう。ダメと思うばかりでなく、今は今の力として肯定していい。各区間の成績は気になるけれど、7人+補員+部員+その他数々・・・で走ったトータルで良ければ良し。

力を出し切れば、心も晴れやかになる。いい経験をさせてもらった。飲みの席で「命を削って走っている」といわれた、もちろん冗談とも分かっている、さすがにそこまではないが、今回は久しぶりに僕も気合いを込めて臨み、チームのために身を投げ打った(つもり)。まだまだ熱くなれるものだ。

『一瞬の風になれ』。『風が強く吹いている』。今年の本屋さん大賞のノミネート作品に両者とも挙がっているように、最近は駅伝モノ、陸上モノが文芸面でも人気のよう。高校生や大学生ばかりでなく、間もなく40歳の(おっさんの?)僕もチームのおかげで頑張れる。若く熱いハートをこれからも持ち続けていきたいね。


第70回中国山口駅伝


チームメンバー
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