第62回びわ湖毎日マラソン (4)

2007/03/04 大津市皇子山陸上競技場発着、草津市新浜折返し

関門との闘い

前後半差10分41秒が示すように、後半は大きな失速。2時間30分台後半のゴールタイムは別大を走る市民ランナーの標準的なタイム。終盤は走りながら別大のことが頭に浮かんでいた。これが別大ならば、選手が勢いよくゴールに向かう、どっと雪崩れ込む時間帯。ところがこのびわ湖では、前方に見える選手の姿、わずかに数名。皆、既に矢折れ力尽きている。別大ランナーがここにいたら群れを成して猛然と追い抜いて行ったことだろう。

今回、タイムが悪いのは、20度を超す暑さのせいもあるが、今の僕の実力では「びわ湖」ならではの「関門」を意識せざるを得ない走りだったから。

15km--53分、20km--70分、25km--88分と、特に前半が厳しい。

正直、僕の今の状態では15kmさえ危ないと思っていた。仮に15kmを53分(5kmを17分40秒ペース)のぎりぎりで通過するようなら、20km迄の次の5kmは17分に上げないといけない非情さ。マラソンを走るとき、普通、30km~35kmを半分と考えるくらいがいいのだが、今回に限るとそんな悠長な考えはない。「完走」は頭になかった。

レース展開:前半

スタート時の天候=晴れ、気温18度、東南東の風2.1m/s。ぽかぽか陽気で競技場もGWの行楽地かと思うような雰囲気。緊張感に欠けていたが、いい意味ではリラックスできる状態でスタート。

入りの5kmを17分ジャストで通過──

福岡に同じタイムながら不思議にきつさは感じられない。暖かいから身体がすぐに動いてくれているせいだろう。本来、最初に動き過ぎてはまずいのだが「20km関門」に怯える立場には充分な入り。

10kmは34分30秒──

案の定、次の5kmはすぐに17分30秒まで落ちてしまう。ただ、周囲の選手を見る限り、焦っている様子はない。皆、「この暑さを考えて」の自重だったろうか。今回、招待選手を含めて上位陣は軒並み崩れたけれど、市民ランナーレベルでは崩れずに走り通した選手が決して少なくない。うまいランナーは上手く走っている。

15kmを52分08秒──

ひとまず15km関門をクリア。ただ、この5kmは一時、集団の前に出るなどしたつもりでも17分38秒とペースが鈍ってきていた。「20秒の貯金では20kmを乗り切れないかもしれない」と危機感があったので、16kmでもう一度、前に出る。脚を使ってしまっている感じは分かったが、出し惜しみしている余裕はなかった。

20km、そして中間点

二、三度、前に出たとはいえ、力不足は否めず、すぐに落ちてゆく。それでも集団に遅れかけながら20kmを69分35秒で通過。目標を突破できて、自分としてはもう80点を付けられる出来。脚を使ったこともあり、この5kmは17分27秒と上がっている。

瀬田唐橋の辺りから折り返し区間になる15~25km区間は沿道の応援が非常に多かった箇所で、俄然、力が湧いてきたというのもある。この頃には「ハーフが通過できる」という嬉しさがあって、割と力もみなぎっていた。ハーフが通過できれば個人的な記録がそれなりに残る。

折り返しは単純な180度Uターンではなく、草津市新浜の四角形となる道路をぐるりと周回する面白い設定。減速しないで済むのはいいが、先行の選手らとすれ違えないのが残念。走っているランナーも選手としてと同時に、観戦者として、前後の他の選手とどの程度、差がついているのか? 表情は? といったことを知りたい。その楽しみが奪われてしまう。

中間点を1時間13分30秒で通過。記録を狙うには理想的なタイムだが、この暑さの中での脚を使って、であるから後半への覚悟を要求される。

再び、やって来た往路に戻ることになるが、びわ湖の折り返しコースは、この「ぐるり」部分を除いて99%同じ道を往復する、別大同様、シンプルな設定。初出場の身にも、たった今通過した前半の光景が記憶に残っていて、おおよその距離感がつかめて、非常に有り難い。


日本勢が完敗した"びわ湖"の感想(金哲彦のLife Style Running)


 

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