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第20回福岡けやき通りレディースロードレース
2005/02/27 平和台陸上競技場発着
観戦記
春の息吹伝える「けやき通りレディースロードレース」。もちろん僕が走ったのではなく、今回は妻の応援。このホームページの完走記も欠場記が珍しくなくなったことの延長で、完走記の看板を外れることに抵抗はなくなった。自分が走れないとネタに事欠いてしまうせいもあり・・・、で今回は観戦記。たいてい僕の出場レースに妻を付き合わせるのが大半であるが、今回はデフリンピック出場でまだできていなかった年始のご挨拶と帰国報告を兼ねて福岡を訪れた。
福岡名物の「けやき」。女性だけのレースで第20回を迎えたというのは、結構な歴史である。福岡の行事としてすっかり定着した。おしゃれな福岡の女性が、けやき通りに代表されるおしゃれな街中を走り抜けるわけだが、これは、福岡国際マラソンに同じ、平和台陸上競技場を発着としたコースとなっている。福岡国際マラソンは、いわずと知れた世界最高レベルの、ランナーには憧れの大会。けやきレースも同じように、福岡の幹線を通行止めにして毎年、走れるのだから幸せである。
とはいえ、参加女性らはそんなこと、全く考えもしていないことだろう。会場を見渡す限り、出場選手は、普段から走っているようには思えない女性が大半である。いい意味で一年に一回だけのお祭りとして、職場ぐるみで、また、友人を誘い合わせて出る、といった雰囲気。ランシャツ・ランパンで突っ走るシリアスランナーはごくわずか。男がいない分、参加する側の心理的バリアが低くなって選手ものびのびできるんだろう。大勢の参加者でにぎわう。妻のロードレースデビューも44年前のこの大会である。
見ていて面白かったのは、女性がフィールドでばたばたと倒れること。ゴール後に力尽きて倒れる・・・のではない。「開会式を始めますから、お集まりください」「一緒に準備運動をしましょう」「間もなくスタートですから並んでください」・・・といったアナウンス(が流れているんじゃないかと思う)に誘導されて選手がフィールドに集まるのだが、その際、トラックレーンの一番内側の縁石につまずいてこけてしまうのである。
それはそうで、トラック(走路)とフィールド(内側の芝グランド部分)を隔てる部分に高さ6、7cm位の縁石があるとは普通、考えもしないよね。常連市民ランナーでさえ陸上競技場に足を踏み入れることはまずないもの。知ってるのはせいぜい、中学、高校の陸上部員くらいのものだろう。それが運動不足というか、普段から走る練習をしていないことを図らずも露呈してしまっているようで、面白いといったのは失礼だけれど、一年一度だけランナーがせっかく参加しているのに、陸上競技場はやはり、敷居が高いというか、意地悪く冷たい仕打ちをするもんだなあ、と思えてしまった。
街も暖かく
僕につきあって年に何回か、レースに参加するとはいっても、妻の走力はお世辞にも速いとはいえない。時々、維新公園で練習すると、ウォーキングのおばさん、おばあさんにもずんずん抜かれてしまう。維新公園はウォーカーのレベルが高い点を差し引いても、超がつくスローランナーである。
それでも、集団で走ると心理的に楽で愉しめる。ゆっくり走ったつもりで僕の予想していた以上に充分な記録でゴールすることができた。昨年12月、出場資格緩和で初めて憧れの大会の福岡国際マラソンに出場した僕が途中棄権でこの競技場に帰ってこれなかったのに比べて、充分立派なことである。
たいていの市民レースにはもちろん、女子の部が用意されているし、普段から走っている常連の女性ランナーは特に抵抗なく男性に交じって参加するのだろうけれど、やはり、女性だけの大会になると趣がまるで違ってくる。先に書いたように、他のレースには参加せずとも「けやきなら・・・」「けやきだけは・・・」といった感じの女性が多い。女性だけの大会は、街が華やぐし、走り終えた女性も皆、満足感に表情が生き生きしている。前日には2月下旬でなお雪の舞う冷え込みだったが、大勢のランナーが通り過ぎた後は熱気も残り、心なしか街も暖かくなる。予報では今週また冷え込むらしく、春の息吹伝える、とはすんなりゆかないけれど、この日に限っては誇張でなさそうである。こうした大会が各地で増えてもいいなと思えた。
第20回福岡けやき通りレディースロードレース (西日本新聞)
2005-03-07









