2004年山口ナイター陸上(I)

2004/06/26 山口県維新百年記念公園陸上競技場

ハイライト

山口ナイター陸上5000m第3組
山口ナイター陸上5000m第3組

僕にとって、このナイター陸上はトラックシーズン最高の舞台である。これを最後にトラックレースはぱたりとなくなってしまう。4年前、初出場したときに大いに感激した。2年前は5000mで初めて15分台に突入し、当時、自己ベストの記録が生まれた大会である。隔年で出場しているような、今年が3回目。

開催時期は例年、最も日が短くなる夏至の前後。夕方、4時半から1500m、3000m、5000mの順で進む。ただ、名称こそナイター陸上というものの、実際にナイター照明が灯るのは最後の最後の組だけに近い。4年前はそうだった。出場選手が4~5組に分かれる5000mの、最後の1組で、やっと「ナイター陸上」になる。それまではまだ、照りつける暑い日差しの中を走る。

組順はもちろん、力の順。最後の組(最速の組)の選手だけがナイター照明というスポットライトを浴びた輝くステージの中を走ることができる。その姿はとても美しい。カネボウの選手らをはじめとする元々が速い一流選手の無駄のない華麗なフォームが、照明の中では一層、美しく、流れるような動きを見せる。この大会は、最後のこの1組のためにある、それまでの組はいわば、前座に過ぎないといって過言でない。その時の僕はそう感じた。

以来、ファイナル・グループは無理でも、少しでもそれに近付くことを目標にしている。タイムでもない、人と競うのでもない、より高いステージを目指す過程というのが心地よい。今年はカネボウ他の有力選手がエントリーしていなかったせいもあり、組順は4組中の3組目と、少し近付けたようで、素直に嬉しい。4年前の初出場では、第1組として女子選手と一緒に走らされた。あのときの、ちょっと複雑だった気持ちのことを思うと、余計に。

セカンドベスト

この日は曇り空だったこともあり、照明も比較的早い時間に灯る。予報では午後には降り止むはずの雨が、いったんおさまったものの、ランナーの熱気を冷まそうとしてか、夕暮れ、5000m1組の開始される頃から再び、大きな雨粒が落ちてくる。けれども、照らし出されるトラックが雨に濡れて、それもまた一層、レースを演出してくれる結果となった。

蒸し暑さの中で選手の汗がほとばしる。ただし、蒸し暑さは決して走りにくいといものではなく、風が全くなかった分は好条件だったはずで、ベストを更新している選手も多かった。

僕の記録は、3週前に出た自己ベストに届かなかったが、それに次ぐタイム。いわゆる「セカンドベスト」というやつである。この言葉を知ったのは、4月、今年初のトラックレースだった記録会で、宇部陸上競技WEBマガジン管理人の斉藤さんからきいたのが初めてである。 なるほど、そういう呼び方、定義があるものかと、うなずけた。タイムを競う陸上競技で、僕らはいつも「ベスト」を第一に意識し、基準にする。自分の、また他人の成績と比較するのは必ず「ベスト」タイムである(僕も、「年度別ベスト記録の推移」なるページを大事に飾っていたりする・・・)。

1回限りだから「ベスト」なのだけれど、ベストというのは条件が揃って、かつ、何かの幸運に助けられたときに出る。気象条件がよかった、いいペースの集団に助けられた・・・等々。

ベストはベストで立派なものだけれど、それは「まぐれ」的要素もどこかに少しある(もちろん、まぐれでも奇跡でも、一生に一度、出れば、ずっと誇りにしてゆけるものである)。そういう意味では、「セカンドベスト」以下が実力を示しているともいえる。スキーのジャンプ競技やフィギュアスケートの採点で、最高、最低をつけた各審査員の得点が切り捨てられるのに似ていなくもない。

僕の場合も今シーズン、今日を含めて4、5、6月に走った3本が、ベストとは少し離れたところに、1秒以内におさまっている。僕の場合は、このあたりが今年の実力なのだろう。──といって、これも簡単に出るものではないが。


宇部陸上競技WEBマガジン の大会結果ページにPDFファイルで全結果の掲載あり


Rainy nighter run
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