第14回つわのSL健康マラソン

大好きな大会

夢に津和野を思ほえば
夢に津和野を思ほえば

レース自体は山あいのコースを走る、とりたてて面白みがあるわけでもない、何ともない種類のものだが、津和野という素敵な町を訪れることのできるよさがいい。車で45分、いつでも何度でもすぐに行ける地ではあるが、レースも町中の散策も楽しめる二重三重の楽しさがいい。

朝早く到着し、レース前のまだスタッフ達も集まっていないひんやりとした町を歩くと、昨年の完走記にも書いた安野光雅さんの「夢に津和野を思ほえば・・・」の詩(歌)を思い出す。赤い鳥居の続く稲成神社、静かに流れる津和野川、鯉の泳ぐ情緒豊かな町並み。津和野は、山に抱かれた本当に小さな、故郷を離れた人が「夢に思ふ」ことのできる、夢にこがれる地。

思い入れが強いと、気持ちが寄り添うと、レースの方もそれに応えてくれるのか、過去2年はあと一歩のところで入賞を逃していたが、この日はスタート後200mでトップに立つと後は独走で先頭をゆく。先導のバイクの後を付いてゆきながら、山の中腹を走る山口線の黄色い車両が緑の中にしっくりと溶け込んでいることも鑑賞できて爽快だった。

「一応、1位らしくした方がいいかな」「一度くらいはしていいよな」と心の準備をしておいてから、役場前のゴールテープはガッツポーズで飛び込む。でも、これまで、たとえ1位でもガッツポーズなんかしたことがなかったように、あんまり似合っていないような気がした。最初で最後だったかも。

終わってみれば、10kmの自己ベストを更新。公認走路でなくても、36歳最後のレースで出せたことが嬉しい。やはり、僕はこの季節が得意だ。暖かくなると、誕生日が近付くと、桜の開花が迫ってくると心が弾む。足取りも軽やかになるのか・・・。5日後の37歳の誕生日も、気分よく迎えられそうだ。

津和野川から望む
津和野川から望む
(右手奥に並ぶ幟が稲成神社)

2004/3/21 津和野町役場前発着


 

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